畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載202「お握り」(その2)

2019-07-06 06:14:57 | 食べ物

         お握り(その2)

 さて、その雪しろ水時期以外に釣るには、朝まずめ、日の出前に川に着くには当然真っ暗なうちに家を出ることになる。

コンビニなんて言う便利な店があるはずも無い時代で、母が良くおにぎりを支度してくれましたね。


 実はその頃母方の祖父が病を得て、先が心配される状態だった。

その祖父が魚、しかも淡水魚に目が無くて、事のほか岩魚の味を喜んでくれだ。

その祖父のためと言う大義名分に母も早朝からおにぎりの心配をしてくれたのでしょう。


 このお握りの中で、贅沢と言えば「筋子お握り」でした。

熱々のご飯で包んだ筋子は、熱さで卵が潰れて周りのご飯に染み込む。

祖父血も引いたのか、魚好きな私には何物にも代え難い美味しい朝食でもあった。

       (続く)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜜蜂の新しい敵「エクシード」(その2終わり)

2019-07-06 04:49:01 | 自然

 新しく着任した担当者に、中止はともかくとしても子供たちの登校時間だけは絶対に避けるように進言。

帰って来た答えは「学校が夏休みに入ってからの8月の実施ですから大丈夫」と言う。

 おいおい、そうなると子供たちの夏休み行事のラジオ体操はあるし、外にいる機会も増えるぞ。

ま、昨年来の話では朝の登校時間帯は農薬散布従事者の朝食時間に充てるからと言うではないか。

 

  我が家を訪問してきた際も今度、ネオニコチノイド系ではない「スルホキサフロル」が今年から使われますという。

その時は商品名は言わなかったけれど後日電話で「エクシード」と言う新しい農薬だと説明してきた。

 

  ネットで「エクシード」を調べると、農薬製造メーカーや他の色々なところからの投稿があった。

なんと、安全な農薬どころか新たなネオニコチノイド系と同じ範疇の農薬だったという事実が分かってきました。

 昨年、いやもう少し前からかな識者などからの署名運動やパブリックコメントが寄せられ反対が多かった。

結局、農水省、国の力で押し切って今年からの使用許可と言う事になったようです。

 

 (昨年の実施状況です)

  悪気は無く寝からネオニコチノイド系農薬では無いと信じている彼は「まずスベルべさんの周りから」とも言う。

でも、県の指導で結果の追求をしたいと言う事で、すでに「エクシード」使用箇所は決まっているらしい。

 

 (同じく昨年の作業風景。給油と薬剤の補充に下りたところです)

  この散布従事者は下請けで遠隔地から派遣されてくる腕自慢たち。

そのために、家屋や畑地の近くは7メートル以上近寄らないと言うルールも無視して近寄って来るのです。

 ま、その7メートル以内はどうするかと言うと「補正防除」という名前で人力の動力噴霧器で行うから同じこと。

「私は自分の畑の近くだけ使うなと言う事では無いからね、子供たちを始めとする住民を心配しているのです」

 こう伝えたけれども、真意が本当に伝わったかどうかは分からない。

ま、こんな無駄な防除で無駄な金を使わされているのが善良な農民たちなのです。

 昔の悪政を敷いた殿様か、わいろをむしり取る悪代官のようなものにも例えられるのではないか。

カメムシの多少の被害の米は「色選(色彩選別機)」があり、光学的な力で色が違う米ははじき出すのです。

 高価な機械だから共同購入する、JAが補助をするなど方法はいくらでも有るでは無いか。

この色選は、着色米はもちろんの事、未熟米の白濁したものさえはじき出す優れものなのです。

 生協もいくつかの組織があるようだけれども、ある生協はネオニコチノイド系農薬使用米は避けているとも聞く。

生産者、消費者がもっと勉強しないと悪代官に売り上げの一部をむしり取られるだけで終わってしまいますよ。

            (終わり)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする