ご飯を炊く(その3終わり)
炊き上がったご飯の香りは、ぬか臭さが抜けたら、薫り高い美味しいご飯に仕上がるのです。この方法で米を研ぎ始めたらなんと古米も新米の香りになってしまうのだった。
仕上げに、炊き上がったらすぐに、シャモジで掻き混ぜることも忘れずに。
この美味しい炊き上がったばかりのご飯は、亡父に倣って必ず仏様に備えてから、自分たちの茶碗に盛ることになる。暖かなご飯と、同じく熱々の味噌汁。そして、納豆と残りおかずと漬物がほぼ定番。時折これも私の自慢の卵焼きも登場し、我が家の最上の朝食、一日のエネルギー源となる。
晩酌の度を過ごしてしまった場合は別として、普段は夕食後に食器を洗い、米を研いで予約タイマーをセット。そして小鍋に水を張って煮干しを浸して一連の夕食行動は終わり。
夫婦同士でお茶のみの際などにこの話をすると、奥さんは「羨ましいー」と言い、旦那さんには「家内の前では言わないでくれよ」なんて言われてしまうことになるのだが。
(終わり)