畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

寄稿「除雪組合があったころ」(その3終わり)

2021-01-06 12:07:02 | 暮らし

    除雪組合があったころ(その3終わり)

 私も入社したばかりの冬に、一人で10人もの臨時除雪雇用員を指揮して和南津トンネルの出入り口まで弁当持ちで出かけたものだった。高校新卒18歳で親よりも年上の人たちを引率指揮するのは辛かった。

 また、県内でも記憶にあるだけでも二件の悲しい人身事故も発生した記憶が残っている。普段でさえ見通しの悪い線路は、冬は雪の壁が両側にでき、そして列車の進来音も雪に吸収されて小さくなってしまう。そんな原因で悲しい人身事故(触車事故と呼んだ)も発生したのだった。

 いずれにせよ、除雪組合無しでは線路の除雪、安全確保など出来ないと考えていたのだが、それは完全に私の想像力不足、先見の明に欠けていたと言う事だった。

 国鉄からJRに移行する少し前に人力除雪は請負会社の仕事となり、そして人力除雪そのものもなぜか減ってしまった。それでも、例外はあるとしても電車は雪の中を走り続けているのだから、昔を思うと不思議な感じもしてしまう。

 そして、よほどの年配者でなくては「除雪組合」なんて言葉を知る人も少なくなったであろう。ましてや、地域のお父さんお母さんと言う一般人が線路を雪から守っていたなんて事も。時代とともに国、県道も整備され自動車の性能も向上し、鉄道輸送そのものの地位も低下してしまったこの頃に時代の流れを感じさせられる。

     (終わり)

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気温が上がり雪が重くなる

2021-01-06 04:47:54 | 暮らし

 寒気団の南下は峠を越えたようです。

大雪警報も解除されたが、それでも降り続くのが魚沼の雪。

 

 交通量に比して広すぎるほど広い道路の雪の処理は大変です。

我が家の前のわずかな空き地にまとめられた、雪は小山のよう。

 

 そして、少しでも気温が上がると雪の比重はたちまち増す。

人力除雪も、機械除雪もたちまち効率が落ちる重さになってしまいます。

 

 先ほどの雪の山と道路を隔てた反対側の雪の山。

この雪の山の処理も、雪が降りやんだら始まることでしょう。

 

 建物の雪は比重の増した積雪で危険度を増す。

何回か線路の跨線橋の雪も調査に訪れている担当がいるが手付かず。

 先日、跨線橋の昇降口の上の雪庇だけは落としていたがそれだけ。

いや、跨線橋全体の外側だけは一度だけ落とされていましたね。

その際は全部落とすのかと思ったら、外側だけで終了となったのでした。

コメント (2)
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