軽トラに積んで
こんにゃく(その2)
こんにゃくの「生子(きご)」は、細長くて先端が丸くて鬼の指のようにでも小さくて、10数グラムの赤い爪ならぬ、来年用の芽がついている。それを植え付けると秋には100グラムほどの小さいながらも「こんにゃく芋」の形になって収穫できる。
さて、それは食べても悪くはないがまだ小さい。冬の間は新聞紙などに包んで5度以下にならない場所で保存します。次の春にはその二年子を植え付けると、秋には数百グラムの三年子に出来上がる。でも、ここで食べてはまだまだもったいない。冬は同じように寒くならないように年越しをさせて春に再び植え付ける。
そして、秋にはそれが2~3キログラムの立派な十分「こんにゃく」にできる大きさに成長する。3年から4年で500グラムの「種こんにゃく芋」は、4倍から7倍の大きさに育つと言うこと。始めの「生子」の10数グラムからは200倍にもなり、つまり「生子」からは十分に食用に加工できる大きさになるまでは4年もかかる根気のいる作物でもあるのです。
(続く)