畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山を見ると思い出す「浅草岳」

2012-07-25 04:44:01 | 登山

 今回紹介する「浅草岳」は山の畑からは下権現堂山の左肩にかすかに見えるだけ。
標高1,585メートルにしては、深い雪に閉ざされる地域に有るため、高山植物も豊富。
登山道も、長かったアプローチが植林のために開削された道路で便利に畑なっている。


 この山には何回も登ったけれども、最高だと思っているのは田子倉からの登山道。
コースも長く、難易度も高いコースだけれども最高の景観が楽しめる。
日付を見ると、このコースで登ったのは、もう14年も前のことでしたね。
 

 「鬼ヶ面」の北面を見ながら登る事になります。
この北面で、あの女性初のエベレスト登頂で知られる「田部井淳子」さんは冬期登攀の訓練をされたとか。


 娘達が幼かった頃、娘達の友達も誘って登ったことも有ります。
眼下に見えるはずの「田子倉ダム」は雲海に遮られて見えません。

 登山への参加は、子供たちの意思確認だけで親御さんたちとは一度も相談しなかった。
(もちろん誘った子どもたちは親とは相談はしているが)
今の時代で、何か有った場合の責任問題の追及が厳しい時代からは考えられませんね。
いや、スベルべが呑気な、拘らない性格だからかも知れませんが。


 実はこの時の登山のきっかけは、手前の先輩に案内を懇願された末の事。
どうせ登るのならば、家族も誘ってと思い、私の車と、先輩の車に乗り合わせての出発でした。


 その前に家族で登った際の、秋、紅葉のまっただ中の浅草岳です。
紅葉の山頂が眺められる、この鞍部は最高の休憩場所になっています。


 おや、この時は前に飼っていた「チロ」も連れて行っていましたね。
「チロ」は元気が有り余るやんちゃな「マックス」とは一味違う優しい性格の犬でした。

 昨日も少し触れましたが、一昨日は娘が三人パーティーで浅草岳に向かいました。
登山口に降りたと言うメールを貰った時は、「アレッ、少し遅いぞ」なんて不審に思った。

 温泉に浸かって帰宅した娘に聞いて驚き、そして、反省した。
なんと、登山道は昨年の水害で荒れ果てて、アプローチの林道は途中までしか使えない。

 そして、驚くべきことにあのなだらかな鞍部にはまだ残雪が有り、
スリップが怖くて山頂は諦めて帰らざるを得なかったとか。
娘に問われ、簡単に返事をしてしまったけれども、色々と伝を頼って調べておくべきだったなー。
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甦った「ロシナンテ」

2012-07-24 05:04:46 | オートバイ

 数日前から地下で埃にまみれて眠っていた「ロシナンテ」ことホンダスティード600の手入れを始めた。
畑仕事が一段落し、ようやく気持ちに余裕が出てきたことが一つの要因。

 そして、春先から悩んだ「頚部脊柱管狭窄症」によると思われる握力低下からの復活。
右手の握力が半分以下に低下し、箸が満足に使えず、字さえ満足に書けないような状態が解消したのです。

 満足で無い右腕でさつま芋の畝を作るのには難渋し、背中の筋肉がパンパンに強張ってものでした。
もう一生こんな状態で暮らさなければいけないのかと思ったけれども、多忙すぎて悲しむ間も無かった。
そんな、くよくよと悩む時間も無かったことが幸いしたのかなー、いや、飲み続けている薬の効果かな。


 昨日の午前中はケーブルテレビの「魚沼農業日記」の収録日。
キャベツの苗の作り方とか、草刈り機のメンテナンス、刃の交換方法、実作業のコツ。
等々をそつなく、話し、うん中々良い番組が出来たぞ。なんて自己満足。

 十一時を少し回ってクルーがお帰りになったら時間に少し余裕が出来た。
「ゴッポ蕎麦を食べに行くか?」とスベルべママに提案し、晴れて「ロシナンテ」の出番が来たのです。
25キロほどの道のりを快調に飛ばし、「鏡が池」のほとりに建つ蕎麦屋さんに到着。


 少し手を付けて食べちゃったけれども、これがここの名物「ゴッポ蕎麦」です。
もちろんと言っては恥ずかしいけれども、スベルべトーちゃんは例によって大盛りです。

 変わった蕎麦の名前の語源は蕎麦の繋ぎに「ヤマゴッポ」と呼ぶ植物の葉の繊維を繋ぎに使うことから。
「ヤマゴッポ」は「オヤマボクチ」の地方名。

この植物の葉を乾燥し、揉んで採った繊維が、火打石から飛んだ火花を火に変える「火口(ホグチ)」として、
使われたことからの名前だと言うことです。

 実は、ここ国道252沿いの店がスベルべの頭に浮かんだ理由はそれだけでは無い。
昨日の朝早く、下の娘が三人パーティーで「浅草岳」を目指していたのです。
運が良かったら、どこかで合流できるかな。なんて思いも有ったのでした。

 途中で問い合わせの携帯からの連絡は有ったけれども、その後の連絡は無し。
ま、「便りの無いのが無事の知らせ」なんて思って、敢えてこちらからの連絡は取らなかった。
でも、実は「浅草岳」登山は昨年の水害の痕跡と、残雪に阻まれて頂上を極めることは出来なかった。

 そんな電話が入ったのは午後四時を過ぎていました。
その後、温泉で疲れを癒して帰って来た、メンバー三人を加えて久しぶりに賑やかな夕食。
「また、顰蹙をかってしまったかなー」と、スベルべママは帰る娘達を見送りながらポツリと。

 久しぶりの賑やかな夕食に喜び、スベルべママは食べ物の話し、スベルべトーちゃんは山の話しと、
夫婦二人のトークショーのようになってしまった、何時もの反省を忘れた会話になっていたのでした。
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オスプレイ?

2012-07-23 04:51:59 | 暮らし

 昨日は農天市場の営業日に他の仕事も重なって一日多忙を極めた。
先ずは朝五時からの水田の無線操縦ヘリによる農薬散布に立ち会う。

 オスプレイでは無いけれど、墜落事故も有るらしい。
ここのところ同じ若者がラジコンのスイッチを操作している。
マニアで志願して始めた仕事だったら最高でしょうね。 


 左右に積んであるのが農薬入りのタンクです。
農薬はイモチ病対策とカメムシ防除の薬剤らしい。

 らしいって、農家組合長のスベルべとしては心もとない発言だけれども、
稲作をやらない、珍しい農家組合長だから、許してもらいましょう。  


 大体スベルべは農薬嫌いの農家組合長ですからね。
コシヒカリも今はコシヒカリBL米と言う、「イモチ病」には耐性がある品種になっているはず。

 それなのに、消毒は強さは昔と違うのかも知れないけれども、やはり同じに行うって、
やはり、大JAのおごり、弱者の零細農家いじめのような気がしないでも無い。


 私のあまり好きで無いオスプレイもどきは、軽トラに乗って次の現場へと去った。 


 さて、カモの夫婦には影響が無かったかなー。

 協同防除ってこんな体制を取るところは少なくなっていると言うけれど、
協同防除説明会の会議に出席すると「こんな良いシステムは他ではやっていない、ここでは是非続けてもらいたい」
なーんて、ヨイショする発言者が居るのだからたまりませんねー。

 この後私は引き続いて「アメシロ」対策の防除の陣頭指揮。
これも嫌いなんだけれども、昨年は私たちの地域のつい隣まで「アメシロ」が浸入。
胡桃の樹など一度は丸坊主になり、ようやく芽吹いた二番目の葉もまた丸坊主。

 ひどいところでは、畑の作物までアメシロの被害になったそうです。
消毒の薬害、害虫による食害。さて、どっちを選ぶかって、もう嫌になっちまいます。
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深山幽谷の心地

2012-07-22 07:44:35 | 自然

 友に請われて、この森林を水源とする沢に入った。
友は、知人に山菜「ヤマトキホコリ」を食べたいと、頼まれたらしい。

 「ヤマトキホコリ」はこの辺りでは「アオミズナ」と呼ばれる山菜。
清冽な水の流れる沢筋に自生し、お浸し、みそ汁の具などとして利用される。
あっさりとして癖も無く、皮クジラとの相性が抜群と大好きな私は何時も思う。


 例年だと、「アオミズナ」の盛りとなる今ころは、昼なお暗き鬱蒼たる繁みになるのだが・・・。
昨年の水害をもたらせた豪雨と、春先の雪解け水で斜面は崩れ、いやに明るい空が頭上に広がる。


 この斜面など、昨年までは一面の「アオミズナ」に覆われていたのでした。
いまは、ペロンとした土が剥き出しの斜面と化しています。 


 気を取り直してなおも前進、沢を下る。
下の村とは標高差が100メートル以上も有るのに、河原と同じような丸い石が転がる。
この山は、何十万年前だか前に、魚野川が作った氾濫原が隆起して作られた河岸段丘なのです。


 小さな滝に出会います。
滝の左右に、量は少ないけれども「アオミズナ」が見えます。 


 この自然の不思議なところは、こんな風に泥岩で形成された地層の中に、亜炭が見られること。
水が当たるあたりに黒く見える、亜炭は完全に石炭化される前の、いわば石炭の子供でしょうか。
これも白亜紀かなにかの、気の遠くなるような昔話の形跡でしょう。


 滝つぼの下手の砂の上に、「カモシカ」の足跡を見つけました。
偶蹄目独特の、二つに割れたつま先が分かります。

 静かな水たまりに目を凝らすと、「トウホクサンショウウオ」の子供が何匹も見られました。
海抜200メートル足らずの里山の沢だけれども、豊かな自然が息づいています。

 案内した友にはレジ袋二つ分も採らせ、私は自分で食べるだけの少しの量を採って沢を出た。
沢から出ると、夏の暑い日差しが歓迎してくれたのでした。

 あ、この沢はマックスが大好きなところだけれど、今のマックスには刺激が強過ぎて、
興奮のあまり、動き過ぎ体力の消耗につながりかねないと思い、連れてきませんでした。 
 
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マックス川へ行く

2012-07-21 05:03:54 | マックス

 山の畑で、散歩を済ます事も有るが、下で仕事の時は夕方一緒に必ず歩く。
今の夕方の定番コースは、田圃の中を通り魚野川へのコース。
水害前だと、河原をぐるりと回る周回コースが有ったのだけれど、今は途切れてしまった。


 前に紹介した、流された護岸用コンクリートブロックが見える河原へと急ぐマックス。


 取りあえず、川の水でのどを潤す。
先日、この魚野川で捕まえられた「ウグイ」から何ベクレルかの放射線が検出されたと言う。

 スベルべママに夕方の魚釣りを提案したけれど、放射能汚染を理由に渋る返事。
でも、スベルべての食べ物の放射線が測定される訳も無く、日本中、いや世界にまで拡散された、
あの福島原発で発生した放射性物質なんて、私たちが好む好まざるに関係無くまき散らされたのだ。


 冷たい流れに足を浸し、日本人の暮らしと原発問題に思いをはせるマックス。
じゃなかった、夕ご飯に思いをはせているのかな(笑)。


 年老いて、耳も遠くなってきてしまったけれど、味覚はまだまだ敏感。
放射線の濃度を舌でチェックしているのかなー(笑)。


 こうして、しばしの涼を楽しみ、また昼の暑さの余韻の残る道を帰る。
熱くて食欲の落ちる日も有るけれど、完全に夏毛に変わり、やや、スマートになったマックスは元気です。

 さて、今日は農天市場をオープンして二回目の週末。
これから、マックスと涼しいうちに山の畑に行ってジャガイモを掘り、他の畑の野菜を収穫して帰ります。
また、超多忙な一日が始まるのです。
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