畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

日本ミツバチの巣

2013-05-13 04:52:14 | 自然

 昨日の朝は朝食後妻とお墓の掃除に出かけた。
19日の母の三十三回忌のために、墓参りは無くとも掃除だけはと言うアドバイスに従って。

 誰も来ないと思っているとお坊さんを従えた御家族が見え挨拶を交わす。
鉦の音と共に読経が始まり、どうやら納骨の儀式だと思われてきた。

 でも、なんだか騒々しい雰囲気になってきた。
施主と思われる男性が、通りがかりに「ミツバチの巣が有りましたよ見ませんか」と言う。

 誘いに乗り「珍しいものと言いますから見せて頂きます」
と、断りを入れて見せて頂くと骨壷に当たる部分は蜂蜜で一杯。


 日本ミツバチがお墓に巣を作ると言う話は聞いたことが有るけれど実際に見るのは初めて。
倒した墓石の裏にまでビッシリと蜂蜜は着いています。


 でも、傍にいたオバーちゃんは「去年怖くてフマキラーを吹きかけたの」なんて呟く。
なるほど、何匹ものミツバチの死骸が付いています。
これでは口にすることは出来ないでしょうね。

 施主らしき男性は「父が亡くなって納骨に来たんだけれど、墓は父が30年前に作っていました」と言う。
どうやら、30年間誰も利用することのなかった骨壷を日本ミツバチが借用したらしかった。


 これは昨日の農天市場に植えた「八重桜」の開花の様子。
遅い越後魚沼の春もようやく「八重桜」の咲く季節になったのです。
こんな雪国の花々の蜜を件の日本ミツバチはせっせと集めたのでしょうね。


 この「八重桜」は花を塩漬けにしたいと言う妻の要望にこたえて植えたもの。
二本植えたものが昨年あたりから花を付け始めたのです。


 先日ご覧いただいた「ジューンベリー」の花も終わりに近づいています。
小さな実が形をなして来ています。


 ジューンベリーの名前通りに6月には鈴生りの実を見せてくれる事でしょう。
皆さんもお楽しみに。味見をしてみたいと思われたら、スベルべに御一報を(笑)。
 
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老いるマックス

2013-05-12 05:07:19 | マックス

 マックスにも老いの影が顕著になって来てしまった。
一昨年を最後に山の山菜採りへの同行も止めている。

 私が軽トラに乗る仕草をすると、必ず先に乗り込もうとする姿勢は変わらない。
でも、山の畑に行っても、所在なさそうにとぼとぼと畑の周りを歩き回るのみ。

 何をしたら良いのか分からないと言うのは老いの一つの特徴のようにも思える。
畑の端から斜面に降りて行き、大きな石を咥えて帰ってきたのは随分前の事のようにも感じる。

 視力と臭覚に衰えは見えないので救われるけれど、聴力は極端に低下してしまった。
犬も老いると顔面が白くなる。なんて話を聞き元々白いマックスがどうして顔が白くなる?
なんて思っていたけれども、最近はやはり、口の周りの白さが目立つ。 


 マックスが見上げる方向はこの山の畑に繋がる急斜面か。
この急斜面でゼンマイや独活を採る私に同行し、崖から転がる石をめがけ、
山頂から文字通り真っ逆さまに下まで駆け降り、大きな石を咥えてまた登って来たものでした。

 「マックスの強力伝」なんて題名で紹介した事も有ったけれども、
1キロ以上も有る大石を咥えて急斜面を登る姿はなんだか求道者の姿のようにさえ見えました。


 農作業や法事の準備に追われ、餌を煮て上げる手間も惜しんでいた。
食欲も落ちてしまったので、昨日は夫婦二人で時間をやりくりし、鶏肉をたっぷりと入れ、
そして、ニンジン、キャベツ、ジャガイモ、さつま芋を煮合わせてマックス用の餌を煮た。

 夕食にご飯と混ぜ合わせて上げると、食欲を取り戻したかのように全部平らげた。
食欲が落ちたのは、缶詰入りの餌に飽きただけだったのかも知れない。

 「トーちゃん、活発だった犬は急に逝ってしまう事も有ると言うから覚悟だけはしていてね」
なんて、妻は優しいのだか冷たいのだか私にそんな事も言う。

 何時かは別れの日が来る事は承知しているけれども切ないなー。
法事の日まで残りは一週間。それまでに暖かい日が有ったらシャンプーしてあげよう。
そして、一日一日をマックスと出来るだけ楽しく過ごそう。

 さて、そろそろマックスも目覚める時刻です。
何時もの堤防方面へ散歩に行き、農天市場のビニールハウスや芋床を見回って帰ってきましょう。
そして昨日煮た美味しい餌で朝食を作って上げましょう。
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ジューンベリーの花が満開

2013-05-11 04:58:19 | 自然

 雪国魚沼も時折り寒波による寒い日も有るけれど春到来、春満開となった。
いつの間にか農天市場の裏に植えてある4本のジューンベリーも満開。


 小さな苗木を5本買ったのは何時の日だったのか定かでは無い。
でも、5年いや7年くらいは経ったのか。


 一昨年の水害で水没してしまったり、ある雪の多かった年は全部が根元をネズミに齧られてしまった。
5本一緒に植えたジューンベリーの内1本はネズミの食害で倒れてしまった。
その後は降雪前に根元に杉の葉を敷き詰めネズミの襲撃を防いでいる。


 昨年は沢山の実が付き、一斉に収穫の時期を迎えた。
我が家だけでは食べきれず、スーパーの店頭に並べたけれどお客さんの目に入る前に店員さんが買い占めたらしい。


 この花は折れてしまって垂れ下がった枝に咲いたもの。
実を結ぶまでには至らないと思うけれども、今は健気に満開の花を見せている。

 戦後の物の無い時代に育った団塊世代の私は、おやつを買ってもらう、食べるなんて事の無い暮らしだった。
庭の「甘柿」とか家の横に有った「グミ」そして、山の栗や「イワナシ」の実なども貴重なおやつ。
そんな体験からだと自分でも思うけれども、珍しい果樹の苗を見るとつい育ててみたくなってしまう。

 このジューンベリーの並びには、プルーンの木も有り、昨年は多くの実を付けてくれた。
水害で枯れてしまい、再度植えたけれども「ブラックベリー」も育ち始めている。

 農天市場の横の斜面は何時の日か「ブラックベリー」の畑になってくれる事でしょう。
農天市場は国道に面していますから、何時でもどなたでも満開のジューンベリーを見に来て下さい。
ジューンベリーは学名を「アメリカザイフリボク」と言うバラ科の植物です。
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ウグイスが耳元で囁く山の畑

2013-05-10 04:21:18 | 

 二日間連続の晴天に恵まれ100キロのジャガイモ植えが終わりました。
トラクターの向こう側には「とうや」「シャドウクイーン」「ダンシャク」が植えられています。

 遥かかなたには「権現堂山」「未丈ヶ岳」などの山々が連なります。
畑の端、崖の始まりの雑木にとまった「ウグイス」が盛んに鳴き続ける。
目を凝らすと身体全体を震わせ、全身の力で春を歌う姿がはっきりと見える。


 手前の畑には「ノーザンルビー」と「インカの目覚め」が植えられています。
杉木立に少し邪魔をされているけれど、越後三山も白い姿をくっきりと見せてくれる。
真ん中の「中の岳」など、頂上に近い緩斜面は連休前に降った新雪で特に真っ白です。


 さて、「十勝こがね」の20キロは残っているけれどジャガイモ植えは一段落です。
手前に有る堆肥は2トンダンプカー一台分の堆肥の山だったけれども、大分少なくなってしまった。
この残り少ない堆肥をジャガイモに続く畑に運搬し、薄く、薄く撒いてさつま芋植えの準備を始めます。 


 下の「農天市場」の畑の片隅に有る「芋床」では赤い「安納芋」の芽が続々と出続けている。
19日の母の三十三回忌が終わったら、植え時を迎えるかも知れない。


 緑色の芽も順調に伸び始めているけれどこれは「玉乙女」の芽です。
これから気温の上昇に伴い、一気に成長するものと思われます。
さつま芋植えの畑の準備が気になりますが、法事の準備も進めなくてはならない。

 さて、三日間手伝って頂いた先輩も今日はお帰りになられます。
朝食が済んだら、お土産用に山菜採りに二人で出掛けます。
今日も天気は良さそうです。多忙を極めた三日間もこれで一段落でほっとしています。
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晴天の下ジャガイモを植える

2013-05-09 05:11:29 | 

 遅霜対策に掛けた藁の下から青いジャガイモの芽が顔を出し始めました。
そろそろ植え頃と言う事で、関東在住の先輩に手伝いを依頼して植え付けを始める事になりました。


 最初に植える品種は「とうや」です。 
今年のジャガイモの豊作を示すかのようなしっかりとした芽と根の苗が出来上がりです。


 堆肥をたっぷりと施した畑は前日耕し終って準備は出来ています。
先輩も昨年に続いての手伝いで、要領よく植え溝を作ったりと大活躍。

 午後からは何時も手伝って下さるオジサンも参加して四人でフル回転。 
夕方までには「とうや」「シャドウクイーン」「キタアカリ」「ノーザンルビー」の四種類65キロを植えました。 


 そして、午後には山の畑に嬉しい来客。
「越後の台所 すずきち」さんのマスター夫妻が愛息と共に家族旅行の帰りにお土産を届けて下さったのです。


 愛息の「イサム」ちゃんはさすがに男の子。トラクターの運転席に乗って上機嫌です。
ハンドルをぐるぐる回したり、クラクションを鳴らしたりで大満足の様子。
さて、お父さんの後を継いで料理人の道を歩くのか、それとも若手農業人になるのか楽しみ(笑)。


 越後三山も一日綺麗な姿を見せてくれました。


 来客の「イサム」君のご家族と午後のお茶を束の間楽しみお別れです。
マックスも一日畑に付き合ってくれたのでした。

 さて、今日もこれから「ダンシャク」と「インカの目覚め」を植えます。
もう一種類の「十勝コガネ」20キロはまだ芽が小さいので後日の植え付けにします。

 順調に行ったら今回は合計100キロの植え付けを終える事となります。
それが終わったら19日行う法事、母の三十三回忌の準備を始める事になります。
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