畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

断崖絶壁の「独活」

2013-05-08 04:13:44 | 山菜

 一昨日の昼前です。山の畑からの帰りに妻に軽トラックの回送を託し山菜を採りながら帰宅。
「奥沢(おくそう)」と呼ばれるこの沢は毎年少しずつ崩落して地形が変わる。


 崩落が激しく、どうして表土が残っているのか不思議なほどの斜面に「独活」の群生を見つけた。
しかし、土がほとんど崩落し、泥岩が剥き出しになった斜面には手がかりも足がかりも無い。


 「独活」の群生の下に有る「タニウツギ」に飛び移られたら採りながらよじ登る事も可能か。
でも、手前の剥き出しになった泥岩の斜面も、向こう側にも飛び移られる足場は無い。


 下方に雪渓の一部も見えるけれども、スリップしたらきっと一気にそこまで転落するでしょう。
ここで転落し、怪我をしたり命を失っても笑われて終わるだけの事でしょう。
「あの欲張りめ、とうとう落ちたか」なんてね。


 下った元のコースを登り再び上の雑木につかまってトラバース(横移動)。
雑木につかまりながら、片手でカメラのズームを聞かせて撮影。
先日の「ゼンマイ」もそうでしたが採らずに、写真だけ撮ったと言うことです(笑)。


 この上の私が通った斜面には「カモシカ」の足跡が無数に見られました。
さすがの「カモシカ」も、足を滑らせた形跡がありありと残っていました。
彼らも私と同じで、美味しそうな「独活」を見つけても食べに降りる事が出来なかったのでしょう。


 何時も降りる比較的に緩やかな斜面の「独活」はご覧のように芽を「カモシカ」に食べられています。
普通だったら群生した「独活」も彼らは1~2本の先端を食べるだけなのだけれども、
ここは下の美味しそうな群生を食べられなかった腹いせか、無傷で残したのは1本だけでしたね。

 我が家から見上げる山は山菜の宝庫ではあるけれど、こんなに厳しい斜面でも有ります。
何時か年老いて、山に入る事が不可能となった時には、感慨深く思い出すことでしょう。

 さて、昨日の夕方、先輩が畑の手伝いに駆け付けて下さいました。
昨日初めてトラクターのエンジンを掛けて試運転。
そして、燃料も午前中に買い求め、午後一番に山の畑に行って堆肥を散布した場所を耕しました。

 昨夜の雨音も朝方には予報通りに途切れています。
明るくなったらマックスと散歩を兼ねて畑に行き残った部分を耕してきましょう。
朝食後は私たち夫婦と先輩の三人で、いよいよジャガイモの植え付け開始です。
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老人と海とジョン

2013-05-07 12:42:41 | マックス

 素敵な番組を見た。いや、素敵な老人と犬の話しかな。
我が畑犬のマックスは畑にお供をするけれど、ジョンはなんと御主人と海に出る。


 魚の群れを鳥ヤマでも立つ事で探しているのかな。
いや、それとも美味しい海風を胸一杯に吸い込んで満足しているのかな。


 お、ご主人の獲物のチェックかな。 


 ホントかな?でもなんだか心配そうな顔のジョン。


 無事に涼を終え帰港です。
ま、漁船と軽トラ、ジョンとマックスの違いは有るけれど気分的には分かる気がする。

 マックスは14歳を迎えたら老け込みが目立つようになってきた。
昨日は畑に着いてきたけれど、所在なさそうに畑の周りをとぼとぼと回っていた。

 駆け回っていたマックスの庭のような急斜面にも興味を示さない。
老いて行くマックスの姿を見るのは辛いけれども、可愛さは増すばかり。
残された日々を一日一日大切にしようと、このテレビ番組を見てつくづく思った次第。
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ゼンマイ、ゼンマイ、またゼンマイ(3終り)

2013-05-06 22:55:01 | 山菜

 このコースの終端、沢の始点近くの風景です。
下を向いてしまっている雑木により、冬の雪の厳しさが分かって頂けるかと思います。


 雑木越しに下の風景を眺めます。
中々姿は見つけられないのだけれど、「ウグイス」がほとんど耳元近くでさえずる。


 頂上付近から下の沢を眺めます。
足懸かりはほとんど言っても良いほど無くて、ロープ代わりの雑木につかまり登ったり下ったり。
時々足を留め、どんな風にコースを攻めるのか考えてから動き出します。


 雪渓を下って上方を眺める。
氷河でも無いけれど、それに近い感じさえします。


 沢の終端は、別の左から来る沢と合流しています。
この合流点の雪が消えてしまうと、このコースも出入りが難しくなってしまう。


 合流した沢の少し下ったところの絶壁には毎年太い「ゼンマイ」が出る。
でも、上から降りようとしても摑まる雑木も無く、下からの足懸かりも全く無い。

 そこで、「ゼンマイ」は採るのでなくて、カメラで撮る事に。
最近は時間を節約して山頂から下りながら採ることが多いのだけれどこの日は別。
一度入ってみたい沢を登って次に別の沢を下りると言うコースで背中は「ゼンマイ」で一杯になりました。

                   (この項のお話終わり)

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ハウスの中で苗作り

2013-05-06 04:44:02 | 

 小さなポットの中で発芽した「スイカ」が育ち双葉の間から本葉が見えてきた。
そろそろ大きめのポットに移し替えなくてはならない。


 地上部は本葉が見え始めた小さな苗でもポットの中は根で一杯。
大きめのポットに移し替える事により、より根の張りを楽にして成長を促します。


 移し替えた大きなポットは古い反射式ストーブの前の特等席に並べます。
一昨年の水害で古い石油ストーブは水没して壊れ、これは事情を聞いた人からのプレゼント。
陽が当たる日中は40度を越えるハウスの中も夜間の冷え込み対策に暖房は欠かせません。


 各種の野菜に加え、妻の花の種もまき始めれられ電熱シートに隙間のできる事は無い。


 連結ポットの苗も本葉が見えるようになると丸いポリポットに移し替えます。


 これは夏キャベツの「弥彦」と言う種類です。
夏のキャベツは初めての挑戦だけれども、アオムシなどの害虫との戦いになるでしょう。


 これは「レッドルーキー」と言う名前の赤いキャベツ。
そして、右側に「クレソン」の苗も見えます。

 昨年は「クレソン」を古い養鯉池を借用して栽培に挑戦したけれども水量が足りずに失敗。
今年は栽培実績のある、妻の実家の池で再挑戦です。

 畑仕事、ゼンマイ採りこんな事を繰り返す毎日が続いています。
でも、昨日は小型ダンプカー4台の堆肥も畑に届いたし、本格的な畑仕事が始まろうとしています。
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ゼンマイ、ゼンマイ、またゼンマイ(2)

2013-05-06 04:20:35 | 山菜

 ゼンマイを採り続けながら一つの小さな尾根を越え、雪の残る沢に出た。
これは下方を見たところですが左右の雑木をご覧ください。
雪の重さですべてが下に向かって曲がっています。


 そこから上方を見ると沢の始点、残雪の始まりが見えます。
上で沢の始まりは二つに分かれていますね。


 残雪の始点に到着し、下方を見ます。
ここまで来ると国道も見えるようになってきます。


 勿論ですがただ残雪の急斜面を登るのではなくてゼンマイを採りながらです。
尾根や沢の、雪の着かない程の急なところに始めは出ていますね。


 典型的なゼンマイの株の姿です。
真ん中の長い一本が通称「オトコゼンマイ」と呼ぶ胞子葉です。

 そして、残りが「オンナゼンマイ」と呼ぶ栄養葉で普通はこれを食用とします。
「オトコゼンマイ」は普通は採りません。
胞子葉は初めは黄緑色で葉を広げ、緑色の胞子が飛び終わると茶褐色に変化し夏までに枯れてしまう。


 遠く関越高速道が見えて、連休のさなかでも有り普段の何倍もの交通量です。
そんな喧騒を別の世界として、ウグイスを始め小鳥たちがさえずり、時には猛禽類の鳴き声も聞こえます。

                        (続く)
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