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友人夫妻に、そのコンサートの存在を教えてもらい、そして誘われて昨日行ってきました。
なんと、造り酒屋「朝日酒造」を会場とした『SanDo concert』と言う集いです。
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驚くべき会場。
左は出来上がった酒を瓶詰にしたりする工場なのです。
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エントランスホールと言うか、その工場の反対側の片隅が会場。
音響効果も抜群と言うその会場の最前席に四人で席を取ります。
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さすがに酒屋さんだなと思えるのは「ウェルカムドリンク」としてお酒が出ている事。
一口だけ頂いてみましたが、すぐに3時開演の時刻となります。
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昨日は使われなかったけれどもピアノも中々の名器だとの事です。
間も無く、弦楽四重奏が始まります。
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もちろん、演奏中の写真など撮れませんから以下は残念ながら想像していただくしか有りません。
演目の構成も中々洒落ていて、初めに1.17と言う事でそれを意識した曲で始まります。
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次に「名優を忍んで」と言う副題で、昨年没した俳優さんたちに関連した曲の演奏。
「高倉健」さん関連した局は映画『鉄道員(ポッポ屋)』で使われた曲です。
目を瞑って聞くと、吹雪の駅にたたずむ高倉健演ずる駅長の姿がまぶたに浮かびます。
そして、物語が頭の中に浮かび、情けない事に涙があふれてくる始末。
そして、涙も乾かぬうちに最前列と言う事でテレビのインタビューを受け、困った事態に。
言葉に詰まりながらもなんとか終えると次の演奏に入ります。
驚きの『越後酒屋唄』です。
小千谷の音楽家が、DVDに録音し、何十回も繰り返して聞きながら採譜し弦楽奏向きに編曲されたものだとか。
音楽って本当に素晴らしいものだと感動させられました。
バイオリン、ヴィオラ、チェロで正に酒造りの作業歌を再現するのですから。
なお、このコンサートは毎月開かれ、来月二月は50回記念で特別の企画が有ります。
興味のある方は「朝日酒造」のホームページをご覧ください。
最近の造り酒屋さんって本当に洒落れた事をなさいます。