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畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

君は誰?ん、僕「ムジナ」だよ~ん!(その1)

2015-05-23 03:57:55 | 自然

 畑仕事の最中に、隣の畑に動くものが。
風に吹かれて飛んだ、肥料のビニール袋かと思ったけれど・・・。



 なにやら、しゃがみ込んだり立ち上がったりと忙しく働くのは?
どうやら、タヌキか「ムジナ」のようです。



 せっせと穴を掘り、餌になるネズミか昆虫を探しているようです。
普通は夜行性だと思うのだけれども、真昼間から大胆な行動。



 お、顔がちらっと見えましたよ。
この縦の縞模様は、どうやら「ムジナ」別名アナグマでしょう。



 顔を揚げては見たものの、どうも徐々に近付くスベルべは視野に入っていない様子。
せっせ、せっせと穴掘り仕事に励む様子は何となくユーモラスです。

              (続く)
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連載20『マタタビ』

2015-05-22 12:32:32 | 山菜


  マタタビ

 作る人も居なくなった山裾の畑跡に、
何株かの手入れもされず半ば野に帰った“マタタビ”がある。

 その蔓の下で、ある年山芋を探していて、地面に落ちている花マタタビを見つけた。
或る種の蜂が卵を産み付けた物だと言う。翌年時期を見計らって採りに行った。
形のよい俗に男と呼ばれるものは既に取られた後だったがそれは、狙いどおり残されていた。

 数十粒であったが念願のものが思いがけず身近で手に入り嬉しかった。
早速塩漬けにして一週間程経って口にしたが普通のマタタビと違うのはその歯切れの良い、口当りだった。
マタタビを漢方薬として使う際は「木天蓼」と言う名前でこの花マタタビを珍重すると言う。

 我家の裏にも何本かのマタタビが植えてある。マタタビは雌雄異株で一本では実が付かないと聞く。
何年かに渡り知人に、苗を貰っては植え、貰っては植えてみたが、中々根付かなかった。
原因は分っていた。猫である。

 植える度に、思わぬ幸運に大喜びで、擦り付いていたに違いない。
家にも近所にもしばらく猫の姿が見えなくなった頃に、根付き何時の間にか実を付けた。
二升ほどの十分自家用に足りる量がなってくれる。
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山菜を食べましょうか(2終り)

2015-05-22 04:07:22 | 山菜

 揚げものは、天麩羅の他にもジャガイモ「インカの目覚め」の丸揚げ。
そして、我が家の定番料理なっている「サモサ」なども。



 先ずはビールで乾杯。
ん、ワイングラスも満たされていますよ。



 「トンボ」さんから頂いた有機栽培米によるお酒も登場。
頂いて以来、ずっと冷蔵庫で保管していました。



 シェフが御持参になったワイン。
10年もので、渋みを感じさせないまろやかな味は最高!



 最後は何を飲んでも酔わないと言う事で35度の焼酎「ホワイトリカー」。
と、言うのは冗談で、右下に見える小さなボトル入りの「シークワーサー」を割って頂きます。



 締めのご飯は手製の「ヨモギパン」と「おこわのお握り」でした。
当然のことながら、ヨモギも桜の花の塩漬けも自家調達の材料です。

 山に行き、一緒に木の芽摘みなどもしたかったけれども時間の関係で出来ませんでした。
でも、楽しいおしゃべりで時間のたつのも忘れるほど。
4時間近い山菜メーンの宴会は、楽しく終えることが出来たのでした。

               (終り)
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連載19『カタハ』

2015-05-21 12:55:05 | 山菜
  カタハ  

 秋は山の畑への行き帰りに杉林を覗くのが楽しみだった。
「カタハ」とこの辺りで呼ぶ「スギヒラタケ」が見つかるからだ。
杉の切り株や、雪で折れて、横たわる杉の木に、白く折り重なるような形で出ている。

 味噌汁の実が一般的食べ方だが、炒めても美味しいと言う。
ある日、「カタハ」採りを思い付き、廃道に近い状態になった山道を登った。
その道の脇に杉林があるのだ。思ったとおり、人が入った気配は無い。

 切り株のみならず、雪折れの太い杉にも白いカタハが出ている。
斜面の下方から採る。ふと何かの気配を感じて上を見た。
すると子兎が目を丸く見開き、私を見つめていた。
見つからないための知恵なのか、恐怖心なのか動かない。

 そっと捕まえ、家に連れ帰った。越後野兎は飼っても育たないと聞く。
しばらく子供たちと見た後、一緒に山道に放しに行った。離された子兎はすぐ藪には入らず、
道をゆっくり走り、そして見えなくなった。

 さて、そんな、もっとも中毒とは無縁で、安全と言われていた「カタハ」も、
急性脳症との因果関係が取り沙汰され、食べてはならないキノコになってしまった。
「人が採らんくなって馬鹿良いぜ」なんてつわものも居るが、
頭の弱い私は避けた方が良いようだ。
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山菜を食べましょうか

2015-05-21 04:19:08 | 山菜

 長岡のフレンチレストランの皆さんを招待し、山菜で一献交わすことになりました。
食のプロ達をお招きするなんて、恐れも知らぬスベルべ夫婦です。

 スベルべは何時も通りに朝から始動し、「根曲がり竹」「木の芽」「ワラビ」「タラの芽」を収穫。
そして、帰宅して朝食後、再度山に入り独活を採ってきました。

 小鉢に入った緑色の物が「木の芽」でほろ苦くて美味しい。
そして、メーンは「鯛のお造り」でした。



 自慢の太いゼンマイを使った煮物。
採ったばかりの「根曲がり竹タケノコ」と冷凍保存の枝豆の緑。そして雪の下ニンジンです。



 左から、「ワラビのお浸し」「トウナの煮菜」「山ブドウの寒天寄せ」「独活の胡麻和え」、
そして、「ワラビの粕漬け」と続きます。



 水の入った器は「独活の根元部分」で土に潜っていてモヤシ状態。
向こうは山盛りの「焼きタケノコ」でイカは珍味高知からの到来物の「スルメ烏賊の赤ちゃん」です。



 二人で、お客さんが来訪する時刻ぎりぎりまで仕事をしていたので大わらわ。
でも、山菜の天麩羅なんて揚げたての熱々が美味しいから、良かったのかな。

 「トーちゃん、天麩羅用にタケノコの皮を剥いて」なんて言われ、客人の前で剥きました。
「イタドリ」「独活」「タラの芽」「タケノコ」「アンニンゴの果穂」「葛の新芽」など。

 「先ずは乾杯」とばかりにビールで宴会開始。
夜明けとともに行動を開始して、一日の締めくくりとしては最高の宴のスタートです。

             (続く)
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