畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

初雪の山の畑へ(その3終り)

2015-12-19 05:08:48 | 風景

 凍えた身体と手足にようやく軽トラのヒーターが効き始める。
人心地ついたところで、帰途に周りを見渡すと墨絵のような風景が広がる。



 もう山の畑には人影は見当たりません。
酔狂にこんな時期、タイミングで山の畑に行く奴はいませんよ。



 ほら、スベルべ達が登って来たタイヤの後の他にはなーんにも有りません。ウサギの足跡さえ(笑)。
冬用のタイヤに交換はしていますが、スリップしないように、荷台の野菜が揺れないようにとゆっくりと下る。



 下りる途中で軽トラを止めてしばし風景を眺める。
そして、ここでもカメラのシャッターを切ります。何処の畑も冬眠に入る感じです。



 マックスと走って下った懐かしいカーブです。
スベルべママとマックスが走り下る様を上から見てカメラに収めたものでした。



 木々は羽を落としたとは言え、まだどこかしら秋の風情も感じます。
もうすぐ、深い雪に覆われる本格的な雪国魚沼の里山です。

             (終わり)
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初雪の山の畑へ(その2)

2015-12-18 12:22:21 | 野菜

 足は冷たく、手は指先まで凍え感覚が無くなりそう。
何せ畝間は雪と雨が交じり、シャーベットのようになっているのですから。



 ほうら、珠玉の様な雪の下から採り出した野菜の輝きですよ。
夕食に、シンプルなサラダに仕上げて食べましたが、美味しいですねー、本当に。



 向こうの畝の手前に緑色の大根の葉が見えます。
どうしても一度雪に合わせてから採りたかった大根を収穫した跡です。



 これこれ、これですよー、「雪の下大根」は。
葉を切り落とすために包丁を入れると、ピシーッ・ピリーンと音を立ててひびが入るほど。

 こうして、極限まで身が充実した大根の味は正に、「畑のお刺身」そのものです。
生で食べたら、不思議な甘さで思わず笑みがこぼれてしまうほど。



 マックスが眠る柿の木にお別れして再び雪道を帰ります。
もう一度、消えるかもしれないし、このまま根雪になるかもしれない。

 マックスに別れを告げなければならない切ない年では有ったが、畑は充実していた。
秋野菜をこんなに沢山作り、そして最後まで採り続けられたのは初めての経験でしたね。

                (続く)
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初雪の山の畑へ(その1)

2015-12-18 04:24:08 | 暮らし

 例年の12月よりも暖かな日が続き、初雪も例年よりも遅かった。
天気予報で報じられた通りの寒波の襲来で、昨日はとうとう初雪。



 朝、7時少し前になってもこの程度の雪だからと多寡をくくって見ていた。
しかし、スベルべママはやる気満々で、山野は息を提案。



 我が家との標高差140メートルほどの山の畑にはもう少し積もっている様子。
でも、楽天家のスベルべトーちゃんは、根雪にはならずもう一度は消えると睨んだのでしたが・・・・。



 思った通り、山の上は我が家の周りよりは積雪が多い。
でも、軽トラを四駆に切り替えてスムーズに畑に到着。



 葉物野菜は雪に押されているけれど、まだ所在ははっきりと分かります。
そして何時もだと初雪に走る野ウサギの足跡が見えるのだがそれも見えない。



 初雪の風景をのんびり見ている訳にはいかない。(写真だけは忘れないスベルべですが)
冷たい雪を手で払い落しながら、葉物野菜の収穫を始めました。

                      (続く)
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「チーマ・デ・ラーパ」の花が咲く

2015-12-17 06:52:55 | 野菜

 昨年の今頃を考えると、今年は奇跡的な状況。
暖かな気候に恵まれてイタリア野菜「チーマ・デ・ラーパ」も収穫し続けられました。

 でも、霜が降りたり、葉が下から枯れて茶色を見せそろそろ終わりになります。
隣の「タラの木畑」を覆っていた雑草も枯れて、何だか寂しい初冬の風景です。



 採り残した蕾が花開き、まだ「花アブ」が蜜を吸っている。
彼らもまた、暖かな気候に助けられ、かろうじて命をつないでいるのです。



 でも、まだ採れる蕾も時々見つかる。
ほら、真ん中に太い茎を切り採った跡が見えますよ。その周囲に細い茎が育つのです。



 そして、数多い株の中には時々こんな太いものも見つかる。
霜には負けずに育ったけれども、雪が積もったらおしまいでしょうね。



 蕾の周辺部から花が開き始めて、まるで花火のようです。


 「オーイ花アブ君、もう雪が降り始めるからな一生懸命蜜を吸うんだぞ」
間も無く山の畑は雪に覆われる本格的な冬がやってきます。

 昨日は「雪国観光圏食文化研究WG」の今年最後の会議と忘年会に出席してきました。
湯沢の地酒、白瀧酒造の純米大吟醸「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」を美味しく頂いてきました。

 最初はビールで始まったけれども、なんだか皆が遠慮がちにそのままコップを重ねます。
我慢できなくなったスベルべが、幹事の女性を通して聞くと、なんとこのお酒も飲み放題コースに入っているとか。

 するとたちまち色々な酒の栓が抜かれました。
なーんだ、結局皆が遠慮していただけで結構日本酒が好きなんじゃないですか。

 八海山酒造の「魚沼で候」も、揃ってどの瓶も底が見え始めた頃にお開きに。
やはり、同じ魚沼市からメンバーになっている若い学芸員の運転する車に便乗し上機嫌での御帰還。

 今年もまた多くの人たちと知り合えた、最高の年でしたね。
これからもまだまだ映画『ベトナムの風な吹かれて』の宣伝で走り回ります。
おっと、昨日の会議でもバッチリ映画の宣伝はして、ポスターまで図々しく置いて来ましたよ(笑)。
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ジャガイモの種芋がドーン!

2015-12-16 12:15:34 | 野菜

 小春日和で畑仕事が思ったよりも捗った。
しかし、別の用事、映画「ベトナムの風に吹かれて」の関係で時間を割かざるを得ない。

 ポスターの追加を受け取りに行き、その足で「社会福祉協議会」に協力依頼に伺った。
そして、お昼前に帰宅すると、運送会社のトラックが到着し、「来春用ジャガイモの種芋」が卸された。



 10キロ入りの箱が12箱。合計120キロです。
北海道などの大規模農家が見たら、笑ってしまうほど少ない量でしょうね。

 でも、素人に毛が生えた程度の農家スベルべにしたら大変な身の程知らずの数量です。
もっとも多量の種類が「とうや」で40キロですが、Lサイズ二箱とМサイズ二箱ってのが可笑しいですよね。



 中が芯までピンク色の「ノーザンルビー」です。


 これはインカ三兄弟のうちの一種「インカのひとみ」です。


 これは「シャドウクイーン」。一緒に配達された注意書きのチラシにしたがって処理。
紙の箱から取り出し、一個ずつ点検しプラスチックのコンテナに並べます。



 この変わった紫色のジャガイモ「シャドウクイーン」も初めの頃は需要が少なかった。
でも、調理に扱いやすい事と味も着目されて、人気向上。よって来年も20キロ。



 ピンクの「ノーザンルビー」も春までコンテナの中で休んでいてね。


 これは今年から本格的に作って見た「ホッカイコガネ」です。
別名「ゴールドメイクイーン」とも呼ばれ、中が濃い黄色ですよ。

 と、言う事で来年のラインナップはインカ系二種類を加えて合計11種類120キロ。
今年は12種類でしたが、さてそこでクイズ。スベルべが減らした品種は何でしょうか?
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