凍えた身体と手足にようやく軽トラのヒーターが効き始める。
人心地ついたところで、帰途に周りを見渡すと墨絵のような風景が広がる。
もう山の畑には人影は見当たりません。
酔狂にこんな時期、タイミングで山の畑に行く奴はいませんよ。
ほら、スベルべ達が登って来たタイヤの後の他にはなーんにも有りません。ウサギの足跡さえ(笑)。
冬用のタイヤに交換はしていますが、スリップしないように、荷台の野菜が揺れないようにとゆっくりと下る。
下りる途中で軽トラを止めてしばし風景を眺める。
そして、ここでもカメラのシャッターを切ります。何処の畑も冬眠に入る感じです。
マックスと走って下った懐かしいカーブです。
スベルべママとマックスが走り下る様を上から見てカメラに収めたものでした。
木々は羽を落としたとは言え、まだどこかしら秋の風情も感じます。
もうすぐ、深い雪に覆われる本格的な雪国魚沼の里山です。
(終わり)