夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

河治和香著「国芳一門浮世絵草紙2 あだ惚れ」小学館文庫

2008-02-11 17:29:12 | 本と雑誌

河治和香著「国芳一門浮世絵草紙2  あだ惚れ」小学館文庫
河治和香著「国芳一門浮世絵草紙2  あだ惚れ」小学館文庫
贅沢はいけないよ あれもこれも駄目だよ
締め付け激しい時代に 江戸っ子の意地を見せよう
人間らしく暮らしたい
弟子と家族の生活守ろうとする浮世絵師 国芳
その娘 登鯉

恋しては男に抱かれ それが素直な生き方か 案外不器用か
嫁入りには至らない
抱き合いはしても 男女の機微はまだ判らない大人子供

それでも大輪の花を咲かせるか

海千山千のあばずれとなって終わるかは
著者のこれからの筆の運び次第―


河治和香著「国芳一門浮世絵草紙 侠風(きゃんふう)むすめ」小学館文庫

2008-02-11 12:12:57 | 本と雑誌

河治和香著「国芳一門浮世絵草紙 侠風(きゃんふう)むすめ」小学館文庫
河治和香著「国芳一門浮世絵草紙 侠風(きゃんふう)むすめ」小学館文庫
浮世絵師 国芳の娘 登鯉(とり)
はねっ返りの意地の強い娘が 男を知り 恋を知り 時勢を知り

その中でも失われないもの

登鯉の成長と平行して その時代の江戸が描かれていく

粋な遠山の金さんは 登鯉の父 国芳と古い知り合いだという設定

自由に生きているようで 呆れるほど子供だった登鯉

連作短編集は次巻へと続きます


「京極堂トリビュート 妖怪変化」講談社

2008-02-11 01:44:08 | 本と雑誌

「京極堂トリビュート  妖怪変化」講談社
「京極堂トリビュート  妖怪変化」講談社
「京極堂トリビュート  妖怪変化」講談社
「京極堂トリビュート  妖怪変化」講談社
京極夏彦の世界を再現もしくはパロディする試み

挑戦するは あさのあつこ 西尾維新 原田眞人 牧野修 柳家喬太郎 フジワラヨウコウ 松苗あけみ
諸橋大二郎 石黒亜矢子 小畑健

近付いたか遠ざかったか

京極夏彦の世界は 難しい
言葉一つにさえ 魔がある
いかようにも 似せられそうで なまなかに困難である
みっしりと書き込まれているようで
すっと風が入る間もある

その不可思議な文章構成
何でもない事を謎に見せ 理解してはいけない秘密も まともに見せる

そして この世に不思議なことなどないのです と言う

憑物落としをして見せる

いや この世に不思議なことは あるのだ

不思議なことはない―憑物落としの口上と世界に誘いこまれた時

あなたは京極夏彦という憑物に憑かれているのだ

ようこそ 京極夏彦という名の異界へ