どぶ板長屋に住む文吾が 事件の度にいい男に育っていく成長も描く読み切り連作
「夜鷹」 とびきり美い(いい)女の夜鷹が出ると聞いて 行った文吾は 今は亡き人の面影を見る
自分を可愛がり庇ってくれた・・・
事情ありげな女の助けになりたくて 文吾は動く
「橋場心中」いなくなった結婚近い娘
行方捜しに乗り出す文吾
身代金と引換えに戻ってきた娘
あの若い娘には この男を渡しやしない
意地か執着か 意外な幕切れ
「持参金」夫が妻の死を望む
人を雇い殺させる
なら妻はどうすればいいか
文吾は その武家の始末のつけ方の考え方が―
「母子草」再縁するに邪魔と我が子を捨てていったお紋は 娘を育てている おさんに返してくれと言い出す
どちらが自分の母親かは 娘お里が答を出した
文吾の長屋の隣人 いわきありげで腕の立つ武士
病気がちの父親を抱えるおゆみ
時々 文吾に仕事を依頼する男
登場人物それぞれの背負う人生 事情
それは これから 明かされそうです