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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

人は亡くなるものだけれども

2014-09-27 10:30:12 | 子供のこと身辺雑記
少し前 人が倒れる現場に居合わせ 救急車を呼んだ

後で病院に行くと 娘さんが「厳しい」と医師が言ったと泣いていた


母と娘で美容師で美容院をしておられた
隣はパン屋さん 

それから気になって日に一度は駅前を通っていた


先日 久しぶりに美容室が開いていたから 隣のパン屋さんでパンを買って様子を尋ねた

やはりダメだったそうだ

亡くなられたーのだそうです



ちょっと走ってお供えと娘さんへ差し入れの食べ物なども買って お悔やみを言いに美容院へ行きました



娘さんは美容室を続けていくーそうです

最後まで仕事をした働き者の母親に 店を閉めたりしたら「叱られそうな」気がするからと


救急車を呼んでもらって きょうだい五人 母と(別れの)挨拶する時間を持てましたーとお礼を言われました

哀しいでしょうに つらいでしょうに どれほどか残念でしょうに




ーああ やはりダメだったのか 助からなかったのかー
残念に思いながら 亡くなられた美容室の先生の思い出話を少しして 店先で売られている服など少し買って引き揚げました


きちんとしておられるなーと感心したのは 先日出した見舞い金のお返しにと商品券と 私がいつ来ても痛まないで渡せるようにと チョコレート菓子の詰め合わせまで添えて用意しておられたこと

下の娘さんは「(私の)お家がどのあたりかと地図を調べてました お渡しに行きたくてー」と



来月の法事には少し早目にお供えの果物など届けようかとー思っております


五人の子供さんをしっかり育てた働き者の美容師の先生

毎朝 お店を開ける前にお孫さんにお菓子やらおにぎりやら コンビニで買って届けるのを楽しみにしていたおばあちゃん



助からなかったかーと それを悔しく思いながらー

美容室を閉めずにやっていきますーその娘さんの気持ちが嬉しかったり

在りし日の亡くなられた美容室のおばあちゃん先生の姿を 思い出を偲んでおります

「何かが出てくる・・・」

2014-09-27 00:16:54 | 自作の小説
人が近付いてはいけない聖域がある

壊してはいけない「輪」

その「輪」をいつの時代にも壊そうとする愚か者はいるのだー



5歳下の弟はいつも困ったことをしでかしては「姉ちゃん助けて」と言ってくる

私はそのたびに出来る範囲で「どうにか」してきた

しかし今度ばかりはー手に余った


看護師になってから勤務先の病院の寮で私は暮らしている

弟はなんとか地元の大学に入り 私は安心していたのだ


「姉ちゃん 助けて」久しぶりに弟が電話してきた


亡くなった祖母が繰り返し「近づいてはいけない」と言っていた場所に よりにもよって弟はいた


ご先祖様が念を入れてこさえて結界の「輪」が崩されて そこに穴が掘られて 半分死体が埋まっている

まだ少女 殴られて乱暴されたらしく着衣が乱れている


その少女の顔に見覚えがあった


近所の少女

よく私になついていた とても愛らしい子供だった



弟と一緒にいるのは いかにも頭も柄も悪そうな若い男たち


彼らは少女をさらってなぶり殺しにして その死体を人が近付かない場所に埋めた


こうなってから こんなことをしでかしてから「姉ちゃん助けて」も無いものだ



弟と一緒にいる男たちは嫌な眼をしていた


「なるほどお前の言う通り 綺麗な姉さんだ」

「このガキは楽しめなかったがー」



弟はこの男達の機嫌をとるためにー私を呼び出したのか


なんて ろくでもない

「そんな顔で見るなよ 俺は姉さんが嫌いだった いつもこんなバカって見てただろう
俺がこんなになったのも 姉さんのせいだ 姉さんが悪いんだ」


弟も男達もこの場所を穢して自分たちが何をしでかしたかー気付いていないのだ


そう ここは地獄へとつながる場所

地獄の住人達が出てこようとする場所


私たちのご先祖の力ある者達が命がけで封じた


その場所を殺された少女の血がふつふつと暗い穴をあけている


男達が迫ってくる

ならば!ならば!

私はバッグにいつも入れているはさみで自分の掌を刺した

血が落ちる 落ちる 落ちる


「姉さん 何を」

私は弟を呪いながら自分の体に火をつけた


少女を殺した者達に報いを



死んだ少女の目が動いた

そして崩れた「輪」の奥底から 何かが出てくる気配がする



弟と男たちが何かを見て怯えた声をあげている

それが何かはわからない


私の命が消えたので


そう この先はそれこそ もう私の知ったことではないから