原案 金城一紀 小説 古川春秋
沖縄県にいる祖母はユタで 母も死者の魂が見えるようだ
しかし自分には見えない 比嘉ミカはそれが悔しい
特別検視官ー死者の声を代弁する力は無いけれど それでも死者の声を聞けたらどんなにいいだろうと彼女は思う
猪突猛進の立花雄馬は代々の警察官 年下のミカが自分よりも二階級も上なのが気に入らないのかよくつっかかってくる
その立花と同期の石川安吾は 立花とは正反対のタイプだ
頭を射たれて その弾丸が頭の中にあるまま仕事に復帰してきた
弾のある位置が悪く手術の成功率が低すぎるそうだ
二人の刑事が敬意を払うのが市倉 人相は悪いがー
頭を撃たれて復帰してからの石川の犯人検挙率は高い
それは石川に死者が視(み)えるからだ
石川は死者との対話で犯人へ到る
しかし現実の捜査 逮捕には証拠が重要で そのあたり石川は苦労する
今回の事件では無関係に死んだと見える男達に共通点があり 大物政治家の息子の海外での殺人を知るだろう人間が 大物政治家の判断でプロの殺し屋に片付けられていた
次に殺される人間を予想し駆け付けた石川は 殺し屋と遭遇 片付けられそうになる
殺し屋は鬼と呼ばれていた
かろうじて鬼を倒した石川だが
大物の一番弟子は大物政治家すら裏切り その後釜へ自分が座ろうとしていた
大物政治家は彼を狙っていた男に殺されて 大物政治家を殺した男は自殺
殺した男と殺された男の霊は 石川の傍に姿を見せる
そしてまた次の事件が起こり 刑事として 石川の日常は続いていく
平成26年2月25日初版発行
小栗旬さん主演でテレビドラマは4月から放送がありました
テレビドラマの最後では石川は境界を越えて 向こうへ行ってしまいます
彼は取り込まれたままでしょうかー