夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

予定外に・・・・・忙しい一日でした

2015-01-22 21:29:56 | 子供のこと身辺雑記
星占いで11位の日

こんな日はまっすぐ帰ろうと 姑の家を出て買い物もせずに 自宅まであと少し 携帯が鳴って

車を路肩に停めて出たら主人から


会社で足を踏み外して1ⅿのところから落ちて怪我したそうな

会社近くの病院から 姑の家近くの病院へ紹介状もらった 会社の人に送ってもらってるー

「来てくれる?」と主人 


病院近くのお店でかきこんだお昼は蟹のクリームパスタとコーヒー





それでも病院の入り口で待つこと半時間ばかし

足の甲と踵かな 骨折と ひびがいったのと
入院して明朝手術 で土曜日の午後退院
火曜日に診察ー


急なことでパジャマや身の回りのは一括のレンタルをお願し 他は一階別棟の売店などで揃えて 提出書類を一式書き上げて

主人が部屋に落ち着いたら もう夕方

一度 足りない品を取りに帰宅したついでに犬さん猫さんにおやつあげて 雨戸を閉めて 姑の家に行ってご報告^^;

姑は病院へは行かないーと言うから 戸締りきっちりしてもらって 主人の病室へ


夕食が届く時間だったので 主人が食べ終わり トイレは車椅子で 大騒ぎ(笑)しながら
「動くな」と叱っても 主人てば無駄に動くんだもの

ベッドに渡したテーブルを外そうとしたり 手すりを反対向きにさそうとしたり

ーああ フライパンで殴ってやりたい(爆)

動かないでいい時には じっとしているのがイヤな人ーー;


一度 長男を迎えに出て 長男を連れてーもう一度病院に戻って

面会時間終了の8時ギリギリまで居て



今日は 何を作る時間もなかったから♪ 帰り道の「さと」で遅い夕食を



長男は湯葉蕎麦付きの





私は天丼とうどん


来月半ばが舅の三回忌なのですが
願わくば 三回忌が済んでから 怪我してほしかったなーなんて

2月は短いけれど 片付ける用事が多くて 忙しいんです


思うようには いかないものですね


それでも頭とか打ってなくて良かったです

また仕事ができるほど治るには 暫く時間がかかるようですが



葉室麟「冬姫」 集英社文庫

2015-01-22 09:02:25 | 本と雑誌
冬姫 (集英社文庫)
葉室 麟
集英社


帯に「武家の女は槍や刀でなく 心の刃を研いで いくさをせねばならないのです」-と あります

冬姫の乳母いおの言葉です


物語では冬姫は織田信長の次女で 死んだことにされている母親が実は帰蝶(濃姫)であったとされています

嫁いで血筋を残すこと 生家の味方をふやす ことーなどが女の戦い方
男とは違う


幼少期には織田信長の側室である鍋の方に命を狙われ その為に乳母いおは命を落とします

信長の決めた結婚相手が優れた若者であり夫婦仲が良かったことは物語の救いとなっております

後年 淀君となった茶々との確執
それを救ったのはー冬姫の命を狙ったこともある鍋の方ほか 信長に恩義ある女性達でした



家庭を守る 家を守る 

織田の血に拘泥し豊臣の家を滅ぼした茶々とは対象的な女性として冬姫は描かれています


ー(伊達)政宗は思わずその女人に見惚れた。 白梅の精と見紛うほどの楚々とした佇まいに目を奪われていたー
ー「さよう、奥羽であっても、聚楽第であっても冬姫様の手の者が蒲生(氏郷)殿を守っておられた。
想うひとを寄り添う影のように守り抜かれる御方のようにお見受けいたし申した。
暖かな春の風に包まれたような気がいたす」

「淀の方様は炎にて、我妻は春風でござるか」-


淀君がそそのかし のせられて伊達政宗が蒲生氏郷の命を狙う経緯があったのち 以前政宗から氏郷の妻の冬姫は淀君と似ているのか尋ねられたことがあり 氏郷はその冬姫の姿を機会を見て 政宗に見せるのです

この後も淀君は執念深く氏郷の命を狙い続け 遂には毒殺しております 物語の中において

同じ織田信長に連なる女性でありながら 冬姫と淀君との生き方の違い




冬姫を主役においた物語ではありますが 作者が本当に描きたかったのは誰だろう 何だろうかと

安土城炎上についても 宣教師ルイス・フロストの書いた「日本史」の一節をひいて独自の説を示している
「デウスは明かなお知恵により信長があれほど自慢にしていた建物の思い出を残さぬため、敵が許したその豪華な建物がそのまま建っていることを許し給わず、そのより明らかなお知恵により、付近にいた信長の子、御本所(信雄)はふつうより知恵が劣っていたので、なんらの理由もなく、彼に邸と城を焼き払うよう命ずることをよみ嘉(よみ)し給うた」


作中で作者は「明らかなお知恵」とは何だったのだろうかーと 問うている


冬姫の夢の中では宣教師オルガンテイーノには こう言わせております
「この城は悪魔の城です。信長は星を眺め宇宙の神秘を知ろうとしていました。
そのためにこの城は造られたのです。
これは、神に許されないことです。
この城のテンシュから星を眺める者が、二度と現れないようにしなければなりません」



織田信長の築いた安土城が現存していないことは とても惜しまれます


織田信長もその城も炎の中に消えた 時は違いながらも



恨みをかうは覚悟で 夢の為に戦い続けた武将・織田信長
彼のめざした国はどのようなものであったのでしょう

もしも本能寺の変にて死ななければ 


天下統一



あと少しまでにありながら


同じくイタリア統一を夢と野望としながら死んだチェザーレ・ボルジアのことも思い出されます

恨みを持つ人間からすれば悪名高く

謗る人も多い
残酷な所業もある

けれど二人とも大きな夢を持っていた


その夢を阻み 彼らの命を短くした人間は 小者であり 英雄の存在に心耐えられないー大きな夢が理解できないー
「残念な」人間であった気が致します

まばゆく輝く星の美しさに怯えいじける矮小な心の持ち主