容疑者 デラックス版 [DVD] | |
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パイオニアLDC |
映画の冒頭 歌が2曲流れます
のんびり明るくロマンチックな曲調の一曲目
ロングビーチはマンハッタンから30分で行ける
夕陽に染まる赤い帆が水平線に見える
私の愛する人を 安全に岸へ運んで
彼は夜明けに海へ 私は1日 独りぼっち
夕陽に染まる赤い帆 きっと帰ってきてね
魔法の翼を借りて 一気に岸へ戻って
明日は結婚式 彼は もう海へ出ない
それからロングビーチは薄汚れてしまって現在の姿に
ジョーイ(ジェームズ・フランコ)が歩いています
流れる曲調も暗く 絶望を歌うよう
寂しさがつのる 友達さえいない
とても孤独だ 友達一人さえいない
邪悪な奴らが俺を痛めつける
心をズタズタにされ 悲しみだけが残る
歩いてきたジョーイは店に入り 「ギターを買ってくれ どうしようもないくらいヤクがほしいんだ
このとおりだ」
ヤク仲間のスネークとヤクをやったジョーイはラリってしまっています
ヤクの売人のピカソとスネークがもめて ジョーイもピカソにナイフで切り付けられてもみあいに でジョーイはピカソを殺してしまいました
スネークと死体を川へ流します
そしてジョーイは母親の家へ 「俺はクスリをやめる」と言いますが 母親は信用しません
今までも幾度も母親の家から金や金になりそうな品物をクスリの為に持ち出していたから
信じてもらえるはずがないのです
ニューヨーク市警の警部ヴィンセント・ラマーカ(ロバート・デニーロ)は変わった経歴の持ち主です
実の父親は借金を返すために金持ちの赤ん坊を誘拐し 身代金を待つ間に赤ん坊が死んで 死刑になりました
ヴィンセントが8歳の時です
引き取り手が無い彼を ヴィンセントの父親を逮捕した警部が養子にして育ててくれたのです
ヴィンセントは正しく生きようと決心し 警察官になったのです
そして発見された死体がロングビーチから流れてきたものとわかり 故郷のロングアイランドに久しぶりに足を踏み入れるのです
相棒のレッジ・ダフイ(ジョージ・ズンザ)と共に そこで若い刑事デイブ・サイモンにも紹介されます
死体の身元と殺した犯人の名前もわかりました
殺されたピカソはスパイダー(ウイリアム・フオーサイム)とつながりがあり スパイダーにおどされたスネークは身の安全をはかるために自首したのです
間もなくジョーイの身元もわかり 本名がジョーイ・ラマーク
ヴィンセントは自分の息子だと知りました
妻が浮気して 他にもいろいろあり暴力をふるってしまったヴィンセント
妻は怒り 離婚 ヴィンセントを罰するようにジョーイには会わせてくれませんでした
今 ヴィンセントにはミシェルという恋人がいます
ジョーイにも別かれた恋人がいました
そのジーナ(エリザ・ドウシュク)からクスリをやめない限り 息子アンジェロと会わせないと言われています
ジーナはスパイダーに脅されて 身の危険を感じてヴィンセントの所へ行きます
かつてジョーイと家の前まで来たことはあったのです
だけどジョーイにはヴィンセントに会う勇気は出せませんでした
ジーナは息子を産んでから きっぱりクスリをやめてました
だけど今 様々なプレッシャーからクスリが欲しくなってしまっています
ジーナはアンジェロをヴィンセントの家に置いて姿を消しました
ヴィンセントからその過去を聞き ジョーイの犯罪を聞いて 少し距離を置こう 合鍵を返すから そっちも返してとヴィンセントの部屋へ来たミシェル
アンジェロの世話を頼まれます
ヴィンセントの相棒のレッジは一人でジョーイがいると思われる場所へ行き ジョーイを探していたスパイダーに殺されました
ジョーイは直後 焦って逃げるスパイダーの姿を目にしますが 警察のパトカーの音に逃亡
現場に来たヴィンセントはジョーイの犯行と聞かされます
アンジェロの世話をしていたミシェルは ヴィンセントが孫のアンジェロを施設へ預けるつもりと知って とうとう縁を切りました
自分だって世話できるのにー
ミシェル「引き取るべきよ おじいちゃんなのよ
信じられない あの子まで見捨てる気
(育てるのは)私も手伝う」
そこまでミシェルが言ったのに
ヴィンセントは言うのです ミシェルだって子供を育てた経験がないーと
家庭を持つ男ではないーその薄情さに憤ったのです
ヴィンセントは気付けません
たった30分の距離のロングアイランド 息子に会いに行ってやらなかった男
息子を捨てた男 ずっとわすれていた男
ヴィンセントの部屋はジョーイから電話がかかるかもしれないーそこで盗聴されています
ジョーイから電話が入り 警察を出し抜くように ヴィンセントはジョーイに会いに行きます
「今度こそ 息子を助けに行く」
夜の海岸近くのベンチへ
現れたジョーイへ ジーナがアンジェロを連れてきたことを話すヴィンセント
ジョーイ「ジーナが育てた 俺は会わせてもらえない」
それは暴力をふるったヴィンセントをジョーイに会わせなかった母親とおなじ
「妻を殴った男に息子を託せると思う」-と別れた妻は ジョーイを探すヴィンセントに言ったのです
ヴィンセント「アイツは人を殺した 」
ヴィンセントもジョーイも その母親から自分の息子に会わせてもらえない
哀しい繰り返し
ジョーイ「言ったろ 俺はデカをやってない
皮肉だよな 俺も死刑になったら じいさんと同じだ」
ジョーイは父親を愛してたかとヴィンセントに尋ねます
そして人殺しでも会いたかった 父親だから当然だろうーと答えるヴィンセントに ジョーイは言います
「父親を愛するのは当然なんだ」
24年目にして初めての優勝 クオーターバックだったんだ うまい選手だったんだ
捜したけど 試合の時(ヴィンセントの)姿が無かった
(自分の試合での姿を)見せたかったよ
あんた 父親と警官 どっちなんだよ
どう 出るのか知りたくて来たんだ
俺 ガキの頃 警官になりたかった
本当だぜ あんたみたいなー
そして レッジを殺したのは「スパイダーって奴」で 「ピカソの件はー」と尋ねるヴィンセントに
「あの時はラリってたんだ ナイフむけられてー 気付いたら 奴は死んでた」
以前 ジーナがもってきてくれたジョーイが大切にしていた箱の中身
幼かった日の息子の映像 いっぱいの写真
夜の中へ姿を消したジョーイ
ヴィンセントはジョーイを逮捕できなかった
ロングアイランドの若い刑事サイモンは気付く
レッジ刑事が殺された犯行現場にジョーイの足跡はない 血の付いたサイズ10の靴
上司や他の啓示が意見を無視するので 尊敬しているヴィンセントに連絡してくる
ヴィンセントはスパイダーの耳に入るように動く
「よくも相棒を殺したな 奴に伝えろ 」滞在するモーテルの名前と部屋番号を言い スパイダーをおびき出す作戦だ
一旦部屋に入ったヴィンセントは裏の窓から出て 車に乗り駐車場で待った
スパイダーは外から部屋へぶっぱなす
スパイダーの居場所を尾行して突き止めたヴィンセントはサイモン刑事に連絡する
サイモン刑事も警察を動かし犯人確保に向かう
スパイダーのねぐらに忍び込むヴィンセントだが スパイダーが背後から銃を突きつけ
スパイダーとヴィンセントが対決中 突然現れたジョーイはスパイダーを射殺
「ジーナとアンジェロのためだ」
ヴィンセント「お前が生まれた日を覚えている」
ジョーイ「俺は(ヴィンセントに)捨てられた日を覚えている おあいこだな」
ヴィンセントは不幸な父親を持つ連鎖は断ち切るべきだーと話す
アンジェロにも同じ思いをさせるのかと
ジョーイ「こんなヤク中の父親なんて」
ヴィンセントは言います いつまでだ いつまでツケを払えばいい
たとえ人殺しの父親でも 会いたかったんだ 生きていてほしかったのだと
建物の周囲は警官が囲み 射撃手も狙っています
遂にジョーイは小さく「たすけて」とヴィンセントに言います
ずっとずっと会いたかった父親 会いに来てほしかった父親
家の前まで行っても入れなかった
そうしてヴィンセントが成長した息子を初めて抱いた時に ジョーイを撃とうとしている警官
体を回転させて庇い自分が撃たれるヴィンセント
生きていれば 正当防衛が認められれば6年ばかしで出てこられる
そうしたらアンジェロの傍にいてやれるんだ
パトカーの後部座席からヴィンセントを振り向いたジョーイは「愛してる」と口を動かします
じっと見て何を言ってるか理解したヴィンセントは口許に暫くして笑みを浮かべました
やっと やっと息子を取り戻したのです
そうして最初の明るい曲が流れて
ヴィンセントは孫のアンジェロと海岸にいます
ヴィンセント「いつかパパと乗ってみたいか
パパもお前と乗りたいとさ
お前をキーウエストへ連れて行きたいとさ
そう3人で じっちゃんとパパと お前 3人で」
ジョーイを演じるジェームズ・フランコはデビュー当時 ジェームズ・デイーンに似ていると言われたこともあります