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初夜の日を決めたとチャスン大妃はシン・スグンに言いました。
二人の幸せを考えたら、一日も早く子供を儲ける事が大事かと・・・と。
「子供が生まれたら、離れられない仲になるでしょう。一人に何か起きたら、二人とも苦しむ事になる。だから、どんな選択をする時にもお互いを最優先に助けることになる。」
それを聞いたシン・スグンは言いました。
「何より、互いに迷惑をかける行動をしてはなりません。家族に被害が及ぶのに過ちを犯す人はいませんが。」
流石です、シン・スグン。やんわりと釘を刺す事を忘れません。
チンソン大君は、ミョンへがチェギョンの傍にいるのを見て、すぐにチェギョンを連れて家を出ました。
そして、実家にチェギョンを送って行きました。
その間に、自分がミョンへの事を処理しようと考えたのでしょう。
その足で母チャスン大妃を訪ねたのです。
チェギョンは、固い表情で大君に従いました。
実家では、母が本当に嬉しそうにチェギョンの帰宅を喜んでくれました。
いろいろと話を聞こうとして、チェギョンの傍につきっきりです。少し痩せたのを気にして、たくさん食事やオヤツなど、チェギョンの好きな物を用意しました。
シン・スグンも、思いがけなく娘の顔が見られて嬉しそうでした。
宮中では、燕山君が又も反対派の大臣を一人大きな理由も無いのに降格処分にしちゃってね。ますます歪んだ政治をするのが心配でなりませんでした。だから、自分が‘タニシ姫’の捜査をすることにしました。
少しでも燕山君の悩みの種を減らそうと考えたのでしょうね。
そんな状況ですので、苦悩の表情しか見せないシン・スグンなんですが、チェギョンの顔を見る事が出来、あまり顔には出しませんが、途端に緩んだ表情になりました。
でもね、時折曇るチェギョンの表情が気にかかるようです。
チャスン大妃に噛みついたチンソン大君。
でも、チャスン大妃は引きません。ずっと支えてくれて、大君を想い続けているミョンへの方が、大妃には信用できるのです。
チンソン大君は、これ以上チェギョンを苦しめることはしたくありません。
燕山君がチェギョンとシン・スグンを自分の味方だと言っていた事を持ち出し、チャスン大妃は監視が必要だと言いますが、チンソン大君は聞き入れませんでした。自分の妻だと、錯覚だとしたら、その責任は自分が取る・・・とね。
チェギョンも、やはりチンソン大君の事が気になりました。ミョンへのことがあるからです。
で、すぐに婚家に戻りました。
沐浴をしようとすると、ミョンへが手伝おうとしました。でも、それを断ったチェギョン。魂胆は見え見えでした。
こっそりと浴場を覗くミョンへの前に、チンソン大君が。
すぐに出て行けと言いました。
でもね、これで引くミョンへでは無いのです。何よりも今は密旨が必要ですから。
ミョンへがチェギョンが密旨を持っているようだ・・・と言った時、全く驚かなかったチンソン大君。
それを見て、ミョンへは、大君が既に知っていたと察しました。
そうなんです。
チンソン大君はソノ父から、先王の指示で入れ墨を入れたのがチェギョンだったと聞いていたのです。
チェギョンを危険な目に遭わせるのが目的ではないとミョンへは言い、そのまま残ると言いました。
チンソン大君は、ますますチェギョンを苦しめることになると、改めて感じ、自責の念に苦しみました。
そして、その様子を見ていたチェギョンも・・・。
チェギョンは決心しました。
チンソン大君に全てを話そうと。
密旨を口にしました。探すつもりなのでは?・・・と。
そして、衣を脱いだのです。これがお望みだったのですか・・・と言って。
ところが、チェギョンの背には、火傷の痕が。まだ痛々しい傷です。
チェギョンは、乳母に命じて、入れ墨を焼かせていたのです
泣きながら命令に従う乳母と、布を噛みしめて耐えるチェギョンが、本当に泣けました。
チンソン大君も、ショックでした。
チェギョンは何もかも知っていて、その重荷に一人で耐えて来たのだと分かりましたから。
自分が、チェギョンを傷つけないようにと思って知らんふりして来た間、チェギョンは一人で耐えて来たのですから・・・。
もう出来ません・・・とチェギョンは言いました。
知りながら知らぬふり、疑いながら信じるフリ、不安でも違うフリ・・・。もう無理ですと。
「私の信頼が、愛する想いが一人の男の人生を変えられると思った私が愚かだったのでしょう。」
そう言いながらも、チェギョンの心は揺れていました。チンソン大君を信じ続けたい、愛し続けたい、何も知らないフリをし続けたい・・・という思いが消えたわけじゃないのです。
チンソン大君も、もう耐えられませんでした。
チェギョンをこれ以上傷つけることは出来ないと思ったのです。自分の復讐、仲間の期待にこたえる事より、チェギョンを選びたいと思ったのでしょう。
「済まない、チェギョン。私が悪かった。」
そう言って、チンソン大君は泣き崩れました。
「一緒に発とう。お前の言うとおり、田舎に行って暮らそう。」
でもね、その言葉すら、チェギョンは信じられなくなってしまっていたのです。
いっそ、密旨を出せと言ってください・・・とチェギョンは言いました。
その頃、燕山君は、チャン・ノクスから、チェギョンが密旨に関わっている可能性が高いことを報告されていました。
だから、チャスン大妃が初夜の許可を出したんだろうと。
燕山君は、チェギョンが関わっているという事実より、チェギョンが利用されている事の方がショックでした。利用され、挙句の果てに捨てられてしまうだろうチェギョンを思うと、哀れでなりませんでした。
なのに、チェギョンは何も知らず、自分よりチンソン大君を選んだわけで・・・。
燕山君のチェギョンへの想いは、本当に真っ直ぐで純粋なのです。他の何より優先される想いなのです。
シン・スグンは流石です。
それまでの大臣が遅々として進められなかった‘タニシ姫’の捜査を着実に進めていて、とうとうその行動パターンを掴んでいました。
で、覆面をして顔が見えない事を利用して、一味に紛れこんだのです。
質屋のアジトに引き上げる一味について行きました。
そこでスグンが見たのは・・・一番見たく無かった人物、チンソン大君だったのです。
シン・スグンは、覆面を外し、チンソン大君たちの前に出て行きました。
驚愕の面々です。
スグンは、単独でした。一切部下や兵を連れてはいなかったのです。
これが単なる義侠心からの行動ではなく、別の意味があるでしょう・・・とチンソン大君に迫りました。すぐに解散させてくださいと。
「隠れ家は又作れても、心が頼れるのは一カ所しかありません。大君が今後心から頼れるのは誰だとお思いですか?」
これから、‘タニシ姫’の掃討作戦が始まります、その前に、チェギョンと田舎に行ってください・・・。それが無理なら、別れてください。娘を逆徒の妻にはできません。
シン・スグンの言葉に、チンソン大君は何も反論出来ませんでした。
そのまま、帰ろうとしたシン・スグンを、仲間は殺そうとしました。
でも、大君はそれを止めました。
チンソン大君は、いっそう悩みました。
シン・スグンにまで秘密が知られた今、決断が急がれます。
そして、その頃、チェギョンは拉致されたのです。
燕山君の命令でした。
チェギョンの身が危ないと思ったチンソン大君が家に帰った時、既にチェギョンの姿はありませんでした。
王宮殿に馬を急ぎ走らせる大君でした。
シン・スグンも燕山君から呼び出されていました。
チェギョンに先王の遺言である密旨の入れ墨があることを、知っていたのでは?・・・と謀反を疑われたのです。
でも、シン・スグンは初耳だったでしょう。
勿論、入れ墨の事は知っていましたが、まさかそんな意味が込められているとは、思ってもみなかったでしょうね。
戸惑いの表情が浮かびました。
無実を訴えたシン・スグンの目の前に、チェギョンが連れて来られました。
衣を脱がされそうになりましたが、チェギョンはチャン・ノクスの腕を払いのけ、自分ですると言いました。
そして、紐に手をかけた時、チンソン大君が飛び込んで来たのです。
護衛兵の剣を払い、チェギョンを後ろに庇いました。
「兄上に別れの贈り物を持って来ました。」
私は、愛する人を悲しませてまで王になりたくはありません・・・と。
そして、差し出したのです、密旨を。
「先王の密旨を受けよ」
黄門様のご印籠と同じですわ。
実は、せんだって全てを打ち明けた時、チェギョンは密旨をチンソン大君に渡していたのです。
燕山君を信じ、善政を行えるよう信じて補佐し待ってあげるのが、民と臣下の役目だと思うとチェギョンは言いました。
「約束して下さい、大君が王にならなければいけない理由が分かるまでは、これを絶対に使わないと。」
大君に預けるのは、大君がすべきことは命懸けになるから盾として使得るようにと思って・・・と。
燕山君は、ショックでした。
結局、チェギョンは自分では無く、大君を選んだのだ・・・と。そして、父はやはり長男である自分よりチンソン大君を愛し信じていたのだと明らかになりましたからね。
シン・スグンは、自棄になって斬りかかろうとした燕山君を止めました。
密旨があろうと、自分にとっての王は燕山君ただ一人だと言って。
そして、イム・サホンは密旨の真偽を問うて・・・とか言いながら、譲位を防ごうとしました。
「その必要はない。私のモノだけをいただきます。言ったではないですか、チェギョンと田舎に行くと。」
密旨をチェギョンが持っていたと言う事は、天が燕山君に与える最後の機会だと思いました・・・とチンソン大君は続けました。
王は天が決めるもの。まだ天が兄上に期待している証拠だと。民が顔も知らぬ‘タニシ姫’を待たぬよう、宮殿におられる国王に善政を施せと言う天の切実な願いだと。
誰よりもチェギョンがそれを望みました・・・と。
「私チンソン大君は、先王の密旨に従い、王位を継承する。そして今、その王位を再び兄上に譲位する。」
皆が唖然としている中、チンソン大君は記録係の者に叫びました。
「記録しているか」
記録されたら、もう動かせない事実となるのでしょうね。
「これが私の答えです。」
そう言って、チンソン大君はチェギョンの腕を取って出て行こうとしました。
でも、燕山君がすぐに後を追いました。
剣をチンソン大君の首筋に突きつけ、言いました。認めぬと言ったら・・・と。
「殺して下さい。ですが私を殺しても兄上が望むモノは得られません。私は死んでもチェギョンと一緒ですから。」
燕山君はチェギョンを見ました。
チェギョンの泣き顔を見ました。チンソン大君の言葉が正しいと思いました。
剣を力なく下ろしました。
そして、チンソン大君とチェギョンは出て行ったのです。
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崩れるように座り込んでしまったチェギョン。
足元に落ちていたのは、タニシ。
巷で噂の“タニシ姫”だ・・・と思いました。困っている人にお米を届けたりしている義賊です。そして不正をしている大臣を告発もしました。
トドメは、『シン・スグンは婚姻で抱き込める』という一文。
自分と結婚した理由はこれか?・・・と思いました。
燕山君の疑念が当たっている証拠です。
ソノ父の埋葬を終えて、チンソン大君たちが帰って来ました。
鍵が壊され、秘密の部屋のドアも開いているのを見た皆は、慌てました。
その時、チンソン大君は、部屋の隅に隠れているチェギョンの服を見たのです。いえ、チェギョンだとは思わなかったかもしれません。
ただ、何者かが、隠れていると知ったのです。
で、誰だと、部屋の外を見て叫びました。仲間は、忍び込んだ者が逃げたと思い、後を追いました。
チェギョンは、皆が出て行ったと見て、姿を現しました。
チンソン大君は、驚きました。愕然としました。全てをチェギョンが知った・・・と気付きました。
どれほどチェギョンが傷ついたかを知りました。
チェギョンは、呆然とした様子で、心ここにあらずと言った感じで、ふらふらっと質屋を出て行きました。
燕山君は、全てを知った上で自分をスパイにしたのか?・・・とチェギョンは思いました。
自分にチンソン大君を殺させるためなのか?・・・と。
それを確かめようとしたのかな?王宮殿に向かいました。
でもね、そこでチェギョンが見たのは、情け容赦無く大臣を切り捨てる燕山君の姿。
恐怖のあまり、チェギョンは門に隠れました。
見てはいけない燕山君の姿。自分が知らない非道な王の姿・・・。
チンソン大君も燕山君も、チェギョンの知らない顔を持っていることを、この時初めて知ったのです。
チンソン大君は、チェギョンがまだ帰っていないと知り、街に探しに出ました。
街かどで見つけたチェギョンは、ぼんやりして、突っ立っていました。そして、彼の目の前で倒れたのです。
チェギョンは、熱を出して寝込んでしまいました。それほどショックだったということですね。
チンソン大君は苦しみました。
チェギョンの受けた衝撃、そして父を殺されたソノの恨み・・・。双方を癒す方法は、見つかりません。
燕山君は、チェギョンが質屋の鍵を壊して中に入ったと報告を受けました。
と言う事は、何らかの謀反の証拠を掴んだ筈だと思いました。
すぐに自分に報告に来ると思いました。
だから、寝ずに待ったのです。でも、チェギョンは来ません。
この時は、寝込んでいたので、仕方が無いのですが、その後も、チェギョンは来ませんでした。
意識が戻ったチェギョンは思いました。
チンソン大君が死ぬのを二度と見たくない・・・と。自分がチンソン大君を殺す事も出来ない・・・と。
だから、誰にもチンソン大君の逆心を知られることがないよう、大君の気持ちを変えよう・・・と。
燕山君は、チンソン大君一派の動きを封じようとしました。
で、一旦は‘タニシ姫’の訴えで罷免した大臣を復職させ、自分のやり方に不満があるならば、それが反逆だと言い切ったのです。
パク・ウォンジョンがほんの少し不満げな表情を浮かべたのを見逃さなかった燕山君。
1カ月の謹慎を言い渡しました。
チェギョンは床上げをしました。
周囲は燕山君が遣わした女官と内官ばかり。信用できるのは、乳母だけです。それを改めて肝に銘じました。
チンソン大君に、以前のように笑顔を見せられないチェギョンですが、二人の間がぎくしゃくしてると知られてはなりません。
使用人の前で取り繕うチェギョンを、らしくないとチンソン大君は言いました。
「もうできません。婚姻しましたから。純粋さだけでどう家族をまもるのですか。」
私を守るというのか?・・・とチンソン大君。
「婚姻をする時、その気持ちも約束しました。大君様も・・・いえ旦那様も私を、私たちを守るのでしょう?」
その問いにチンソン大君は答えず、チェギョンの額に手を当てました。熱は下がったな・・・と。
そして、自分たちの様子を窺ってる内官に、さがれと命じました。自分たちは一緒に寝るから・・・と言って。
燕山君は、その夜もチェギョンを待っていました。
でも、翌朝になってもチェギョンは現れませんでした。
自棄になった様にお酒を飲んだ燕山君。
ふらつきながら歩いた先に、シン・スグンとチャスン大妃がいました。
子供が婚姻をしたことで、二人が家族になった・・・と燕山君は苛立ちをぶつけました。シン・スグンもチンソン大君の味方になるのか?・・・とね。
家族だと言ってくれ、あれほど燕山君が傷つかないように共に罰を受けるとまで言ってくれたチェギョンまでもが、チンソン大君の味方になったと荒れました。
その時、丁度王妃シン氏が来ました。
燕山君は、シン氏をひしと抱きしめ、言いました。
「左議政とチェギョンの目が眩まないようにしてくれ・・・。王妃も世子も左議政もチェギョンも、私の家族で私の味方だ。皆、私の仲間だ。」
孤独な燕山君の本音が見えました。
シン・スグンは燕山君があまりにも哀れで可哀相でなりませんでした。
でも、チャスン大妃には、そうは映らなかったようです。
やはりチンソン大君に大きな疑いを抱いていると確信したのです。
で、シン・スグンには、それが根拠の無い疑いだと言い繕おうとしました。
だけどね、シン・スグンにはやはりチンソン大君とチャスン大妃の一派の行動が不安でした。
チンソン大君とチェギョンの幸せだけを考えていただきたい・・・とチャスン大妃に言いました。
「先王も二人を結ぼうとなさいました。二人の運命は遠い昔に始まっていたのです。」
その話を聞いて、チャスン大妃は気付きました。
チンソン大君に王位を譲ろうと考えたなら、密旨を託すのは大君の味方の筈、そして先王の大きな信頼を得ていた人物というと、シン・スグンだ・・・とね。
チェギョンは燕山君に会いに行きました。
質店で何を見た?・・・と燕山君に問われたチェギョンは、何も見ませんでしたと答えました。
チンソン大君を疑い始めたのは、いつからですか?何故ですか?・・・とチェギョンが聞きました。
チンソン大君が帰って来た時から疑っていると答えた燕山君。
なぜなら、自分がチンソン大君を殺せと命じたからだ・・・とね。
でも、チェギョンは気付きました。それは燕山君の心の問題で、実際に手を下そうとしたのは部下で、燕山君は事後承諾だったのでは?・・・と。
「和解出来ませんか?」
と、チェギョンが言いました。
「やっとそなたの心にも疑いが芽生えたのに・・・。余は二人が幸せになる姿を見たくない。余はヨクとの和解より、そなたとヨクが憎しみ恨み別れる方が大事になった。」
チェギョンの目から涙がこぼれるのを見て、それ以上言葉が出なくなった燕山君。
チェギョンは跪いて、一通の書状を差し出しました。
以前、燕山君から約束してもらった物です。何でも願い事を一つ叶えてやると言うモノです。
「大君と一緒に都を離れて暮らす事をお許しください。」
大君が都を離れること、この時代は許されていなかったようです。
だから敢えて頼むのだとチェギョンは言いました。都から一番遠く離れたところで、平凡に暮らすことが、皆にとって唯一の方法だと。
チンソン大君もそれを望んでいるとチェギョンは言いましたが、燕山君は信じませんでした。
婚礼の日にも、密旨を探していた大君だからな・・・と燕山君。
チェギョンは、密旨というのは初耳でした。
女人の身体に入れ墨で刻んだそうだと聞いたチェギョンは、思い当たることが。自分の背中の入れ墨です。
質店で何を見た・・・と燕山君はチェギョンに剣を突きつけました。
その時、チンソン大君が部屋に飛び込んで来ました。ずっと二人の会話を聞いていたのです。
そして、チェギョンに突きつけられている剣を握りましたーっ
驚いた燕山君ですが、思わず怒りに任せてチンソン大君を斬ろうとしたんです。それを、チェギョンが庇ったーっ
燕山君が斬ったのは、チェギョンの腕。
そして、その事実に、一番呆然としてしまったのも、燕山君でした。
思わず近づこうとした燕山君の前に、チンソン大君が立ちはだかりました。
「私の妻です」
チェギョンは、すぐに確認したい事がありました。
勿論、自分の背に刻まれた‘神樹’の意味です。
密かに、巷で『神樹』と呼ばれている大木に行きました。
そこには先王の建てた石碑もありました。
チェギョンは、石碑の傍を掘り、箱を見つけたのです。中には巻物が一つ。これが密旨
燕山君の乱行に拍車がかかりました。
ミョンへを呼び、‘タニシ姫’の首謀者は誰かと問いました。勿論、ミョンへが言う筈ありません。
すると、燕山君は、チェギョンと同じ所を傷つけました。
チンソン大君を殺さない理由、それはチンソン大君が何とか誤魔化そうと自分の目の前で芝居をするのを見ているのが楽しいからだと燕山君。
そして、殺す時は、これ以上無いくらい残酷に殺してやる・・・と言ったのです。
この事で、ミョンへの燕山君への憎しみはいっそう募り、チンソン大君擁立を急がなくてはと思ったようです。
チャスン大妃の密命を受けたのでしょうね、の娘のフリをしてチェギョンの前に現れたのです。
チェギョンは、牢で会った・・・とすぐに思い出しました。行くあてが無いと言うのを聞き、侍女として雇いました。
ミョンへの目的はただ一つ。密旨の発見です。
チェギョン部屋を、掃除すると見せかけて、探っていました。
それを見たチェギョン。思い出しました。以前、質屋でチンソン大君とkissしていた女性だと言う事を。
チンソン大君が何らかの意図で遣わしたと思ったかな
でも、当の大君も、ミョンへの姿に相当驚いたのですが。