私は道で芸能人を拾った DVD-BOX1 | |
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契約を交わしたヨンソとジュニョク。
その日からヨンソは渡航費用を稼ぐために、必死にアルバイトを掛け持ちし始めました。
ジュニョクは、逃げられ無いように、両手と両足は鎖で繋がれています。
それでも心配なので、ナックに見張りを頼みました。
そしたら、ナックは報酬を請求。抜かりありません。
一方、ジュニョクは快適な生活を要求。それが契約の一項になってるからと。
食べるもの、着るもののあらゆるもので一流の品を揃えるようヨンソに要求したのです。
なんで?とムカつきながらも、ヨンソは従うんです。
元々、拉致してしまった負い目があるからでしょうかね。
時間をもて余すジュニョクは、ふと、考えました。
なぜ、あの場所に行ったんだろう・・・と。
ヨンソの送別会を開いていた店の傍の路地です。それも、一人で。
一人でその場所に行かなかったら、ヨンソに殴られる事も無く、こうやって拉致されるなんて事にならなかったわけですから。
ところが、思い出せないのです、ジュニョク。
誰かと会う約束をしていたようだと言うことだけが頭に浮かびました。
実はその日、事務所の代表も、セラもミルもジュニョクと約束していたんです。
ところが、3人とも、会えなかったわけで。
他の誰かと約束していたのか、3人のうち一人が嘘をついているのか・・・。
ジュニョクが要求した高級ステーキ肉を用意したヨンソ。
ところが、ジュニョクはマズイと言って捨てちゃった。
流石にヨンソ、怒りました。
ムカついて、当たり前ですよね。ここまで虐げられているにも関わらず、怒りを爆発させないヨンソ。見てる私は、ヨンソの方にイライラさせられました。
後片付けをしていると、そのお肉の欠片がフライパンに残っているのに気がついたヨンソ。一瞬躊躇したけど、手袋のままその欠片を摘まんで口に入れました。
そのとき、昔の事を思い出したのです。
高校生の時、高級焼肉屋でアルバイトをしていたヨンソ。今日と同じように、焦げて残されていた高級肉の欠片を、つい、口に入れてしまったんです。
それを、同級生に見られちゃった。
同級生は、ヨンソがそれまで見たことの無い表情をしていました。驚きと戸惑いと、蔑みと・・・でしょう。
ヨンソ、本当に恥ずかしい思いをしました。
同級生が誰にも何も言わなかったらよいのに。誰かに話しても、そのまま噂が広まらなければいいのに。そして、いっそのこと、同級生が交通事故に遭って話せなかったらようにの・・・とまで願ってしまったのです。
人間は善良なんかじゃない。ヨンソはそのとき、痛感したようです。
だからと言って、ジュニョクに酷い事を実際にしたりはしません。妄想するばかり。
やっぱり、善人なんですよ、ヨンソは。
ジュニョクは、落ち着いてナックを説得しようと試みました。
自分は病気なんかじゃない、カン・ジュニョク本人だ、ヨンソに拉致されたんだ・・・と、必死です。
助けてくれ!・・・と。
でも、ナックは全く信じません。
出演したドラマや映画の台詞を言ってみせても、ナックは見ていないから、ピンと来ないし。元歌手だったから、歌を聞かせようとしたんですが、これまためちゃくちゃ下手ときた。
ナックの方が何倍も上手い!
結局、徒労に終わってしまいました。
ピョン刑事がとうとうヨンソの事を知りました。
例の防犯カメラの映像写真を持ち歩いて探していたのですが、ヨンソとジュニョクを乗せたパトカーの警官に会った事から、下ろした場所を特定。
その近所で聞き込みをしていたら、偶然ナックと出会ったってわけ。
事情を知らないナックは、写真の女性がヨンソに似てると、部屋までピョン刑事を連れて来ちゃったよ。
とうとう警察が・・・と、ヨンソは動揺しました。
部屋のなかのジュニョクは、刑事という言葉を聞いて、助けを求めようとしました。
チャンスですからね。
ところが、その時のジュニョクは、着替え中。ズボンも履いていませんでした。
そのまま救出されたのでは、自分は赤っ恥ですわ。
プライドずたずたですよね。
だから、慌ててズボンを履こうともがいたんだけど、鎖で繋がれているので、なかなか履けません。結局、そのまま転んで頭を打ち、またも気を失ってしまったのです。
ピョン刑事は、ヨンスの様子が明らかに変なのと、室内で物音がしたのを怪しんで、強引に部屋に入ったのですが、人の姿が無い。
慌てて後について入ったヨンソの方が驚いたくらいです。
要するに、部屋の隅っこで変に丸まった姿勢で気を失ってるジュニョクがピョン刑事からは見えなかったってことです。
ラッキーでした。
ピョン刑事に署に戻るよう連絡が入ったのも幸いしました。
署には事務所代表とミル、セラの3人が来ていました。
代表は、ミルが誤解をしてピョン刑事に話してしまったと謝罪しました。あくまでも、ジュニョクは過労のため入院中だと改めて主張しに来たってことです。
でもね、ピョン刑事はそんなの信じてないし、信じられてないってことを、代表たちも充分察していました。
そこで、セラがストレートに聞きました。ジュニョンの最後の足取りはどこ?・・・と。
慌てて止めようとした代表に、セラは腹をくくった感じで誤魔化しが通用しないのを分かってるでしょ?と言い、ピョン刑事に迫ったのです。
たじたじとなったピョン刑事。
仕方なく途中経過を打ち明けました。
その頃、ヨンソは引っ越ししようと考えていました。
刑事が来たからにゃ、やっぱりここで住むのは危険だと思ったのです。
ところが、家賃が高騰していて手頃な物件が見つかりません。
ならば・・・と、別の手を考えました。
で、ジュニョクが無事だと分かったら、もう探し回ることはないだろうと言う結論に達しました。
ジュニョクの手紙を会社に届けるのが良いと思いました。仕事から解放されて、一人になれる所にいるから、戻るまで探さないでくれと書けば良い!・・・と。
すると、ジュニョクは条件を出しました。
30分の運動時間を1日2回するということです。
ヨンソは屋上でするという事を条件に許可しました。
ジュニョクが書いた手紙をヨンソは会社に届けました。
偽の身分証で会社の社屋に入ったのです。で、車のワイパーに挟めておきました。
すぐに発見され、代表はジュニョク自身の意思で失踪したと判断しました。
ニュースでもそう発表されたのです。
ジュニョクはあっさりと手紙の内容を信じてしまった代表たちに失望しました。自分のことが心配じゃないのかと。
ヨンソは、何とかしてお金を稼ごうと頑張っているのですが、ナックに見張り料は支払わなきゃいけないし、ジュニョクにはお金がかかるしで、全く溜まりません。
そんなとき、知り合いから、派遣社員という手があると聞きました。
ボンジュール社に派遣社員として雇用してもらったのは良いけど、よりによって元の部署に配属となってしまったのです。
挨拶も無く、突然会社を辞めたことで、ナム課長や正社員と気まずい関係になっているので、他の部署に変更してほしいと要求したのですが、それは無理だと言われてしまって。
結局、ナム課長の元でまた仕事をすることになったと言うわけです。
派遣社員の待遇は、契約社員より酷いようで。
ヨンソは、以前にも増して悔しい思いをしながらの勤務となりそうです。
ジュニョクは屋上で運動をしながら、周囲の様子をチェックしていました。
逃走経路なんぞを考えたりしてます。
見張り役のナックが、ヨンソの言うことに従ってるのを不思議に思ったジュニョクは、その理由を聞きました。
雇用主だからと、ナックは答えました。
それだけじゃないだろ・・・と、ジュニョク。
ヨンソという人物は、どんな人間なのかと問いました。
う~ん・・・と、考えたナック。
「ドジな面もあるけど、真面目で正直です。近所への挨拶もできる。」
それと・・・と、嬉しそうな表情で付け加えました。
「料理も上手だ。」
もしかしたら、好きなのか?・・・と、ジュニョクが聞きました。
そしたら、ナックは珍しくカッコ良い表情でジュニョクを見つめました。
当たり前だろ・・・と、言いたげでもあるし、その瞬間自分の気持ちに気づいた風でもあります。