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パク・ヨンスが死にました。
誰かが先祖のお墓を掘り返したという知らせを親戚から受け、修復に行った先でのこと。
足首を蛇に噛まれた事による、事故死とされました。
連絡を受けたト検事は、最寄りの警察にいきましたが、彼には単純な事故死とは思えません。丁度、ソンジングループの調査をしていて、確かな証拠をつかんで、発表する間際だと聞いていましたからね。
オ・マンサンの事を思うと、身を守るためなら何でもすると考えられる対象です。
絶対に、殺されたんだとト検事は思ったのです。
だから、科捜研に、ボムに解剖してもらいたいと思いまして、ただちに遺体を運ばせました。
その頃、ボムに差出人不明のメールが送られて来ていました。
“T63、0”と言う内容で、他に何も書かれていません。
ボムはスパムメールか?と、この時は気に留めませんでした。
そこに、緊急解剖をト検事が直接要請しに来たのです。血相変えたト検事を見て、ボムはその必死さを感じました。
これはオ・マンサンと同様、ソンジングループに関係していて、手を下したのは、ドクターKに違いないと言うト検事。
その瞬間、ボムはさっきのメールを思い出したのです。
検索してみると、“T63、0”と言うのは、ヘビ毒を表すものでした。
ボムは、ドクターKをチャン・チョルだと察していました。
先日の会話を考えると、これは宣戦布告だと思えました。敢えて、ヒントを知らせることで、解剖によって証明してみろと言う意味だと思えたでしょう。
科捜研でも、そしてボムにとってもヘビ毒の遺体を扱うのは初めてでした。
ト検事にとってパク・ヨンスは後輩と言うだけでなく、昔、煮え湯を飲まされた経験を共に味わった同士でもありました。
特捜でいるとき、大手企業の罪を暴き、もうあと一歩のところで被疑者が自殺してしまいましてね。それを期に高圧的な尋問があったなんて責められ、関係者が大物に及ぶこともあって、うやむやなまま終了させられてしまったのです。
これによって、ト検事は左遷されてしまいました。そして、今の地検に来た次第だったのです。
今度こそはと意気込みが違いました。
なのに、また・・・。おまけに、パク・ヨンスが犠牲になってしまったのです。
ト検事の執念が如何程のものか、分かるというものです。
カル部長検事とユ弁護士は、イ次長検事にパク・ヨンスの件を報告しました。
イ次長検事は、驚き焦りました。
自分は知らなかった事だと、線を引こうとしました。
でもね、もう同じ穴の狢だと言われてしまいました。
そして、一番警戒すべきト検事をこの一件から切り離す計画を打ち明けました。免職に追い込む事まで考えています。
もう、手を貸すしかイ次長検事に道は残されていません。
まず、イ次長検事は芸能人が女子大生に薬物を飲ませて性的暴行をした事件をト検事に担当させようとしました。
でも、当然、ト検事はパク・ヨンスの解剖後に行くので、告訴人の調査はソルに任せたいと返答。この経緯も後にト検事を追求する要素にする魂胆のようです。
ボムはパク・ヨンスの遺体の解剖に取りかかりました。
でも、どこをどう調べても、ヘビに噛まれた痕しか見つかりません。
ただ、胃の中は、お酒で充満していました。
その臭いに、ボムが咳き込むほどに多量のアルコールが検出されたのです。
ボムは気づきました。
解剖に当たって、ボムは必ず胃の臭いを直接嗅ぐのを知っている者が、敢えてアルコールを飲ませたのでは?と。
それは、捜査陣以外にはチャン・チョルしかいません。
他にも、チョルを思い起こさせる要因があちこちにありました。
ボムだけが、それに気づいています。
解剖で分かったのは、ヘビ毒による死亡ではないかと言うことだけ。
ト検事は、職務中にお酒は飲まない習慣だったと知っていますから、やはり殺人の疑いを拭い去ることは出来ません。
悪いことは重なるもので。
パク・ヨンスの家に泥棒が入り、彼の仕事関係のパソコン等だけが盗まれるという事件が起こりました。
監察のソン検事から、国税庁にも被害が出たと知らせが入りました。
ハッカーが侵入し、パク・ヨンスのハードを破壊したんだそうです。徹底的にやりましたね、ソンジン側。ヨンスが持っていた証拠も全て消えてしまったのです。
ソン検事は、ここで手を引くよう言いました。嫌な予感がするから・・・と。
ト検事が納得できるはずありません。
ボムは、差出人不明のメールをト検事に話しました。
胃に大量のアルコールが入っていた理由も。
それが示すのは、チャン・チョルしかいないことも。
すぐさま、ト検事とヤン係長は、病院に走りました。
ところが、既にチャン・チョルは退職し、彼の記録も全て失くなっていたのです。
文書だけじゃなく、電子情報もハッキングされて使い物にならない状態でした。
病院に来たのも、誰かの推薦と言うことで、募集もしていなかったのに、突然入って来たと言うし、前職についても一切不明。
怪しいことこの上無い状況でした。
イ次長検事が言っていた芸能人の暴行事件は、カン・ジュンソと言う芸能人が被疑者でした。ユ弁護士が地検に伴って出頭してきました。
担当のソルは告訴人の女子大生から話を聞きました。
その直後、ユ弁護士から対質尋問を要請されました。自信の持てないソルは、ト検事に協力を求めましたが、今の彼にはパク・ヨンスの事件が最優先です。
とにかく、時間を長引かせろと助言し、ソルに任せたのです。
対質尋問が始まりましたが、カン・ジュンソは自分は無実だと主張。
女子大生の言うことが嘘だと言いました。その証拠も持っていました。
動画です。それを見ると、カン・ジュンソの言い分が真実だと思えました。
ソルが言いました、腕を見せてくださいと。
脱毛していました。そして、髪も脱色。
ここでユチョンの事件を思い出したのは、私だけじゃないでしょうね、きっと。
難航しそうです。
この事件はマスコミにも大きく取り上げられ、世間の注目が集まっていました。
科捜研でも、カン・ジュンソと女子大生の体から薬物が出るかどうかの鑑定を急いでいました。
上層部からもせっつかれていましたしね。
ところが、問題の薬物は体から排出されるのが早いものらしく、サリーがいくら頑張っても検出されなかったのです。
結局、ソルに報告されたのは、告訴人の体からは精液も薬物も検出されなかったという結果でした。
カン・ジュンソは釈放されてしまいました。
ソルは悔しそうです。
一方、ト検事はチャン・チョルの家宅捜索を行おうとしました。
ところが、カル部長検事がチョルの秘密がばれると気づき、イ次長検事に令状の申請を却下するよう指示したのです。
イ次長検事は、この時初めてドクターKの正体を知りました。
二人は、ト検事の捜査能力の凄さを改めて感じました。あっという間にここまで突き止めたのですから。恐怖です。
チャン・チョルはカル部長検事から連絡を受けました。
ト検事が家に向かっているという。
見ると、既にト検事とヤン係長の姿が家の近くにあります。
でもね、家宅捜索令状が出ないので、家の前まで来て、彼らは引き返すしかなかったのです。
悔しくて仕方がないけど、法に従うしかありませんでした。
と思ったけど、今回だけは我慢できなかったト検事。
落ちていた煉瓦を手にし、窓ガラスにぶつけたのです!
パク・ヨンスから、イ次長検事とカル部長検事がソンジングループと繋がっていると聞いていたト検事。
そんな人物が罪を隠そうと奔走し、捜査の邪魔をするのが、もう我慢出来なかったのでしょう。
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