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逆賊-民の英雄 ホン・ギルドン OST (2CD) (MBC TVドラマ) |
クリエーター情報なし | |
Warner Music Korea |
レビュー一覧は、こちらから。
こんな形で再会するとは、ガリョンはもとより、ギルドンだって思ってもみませんでした。
流石に動揺したギルドン。
迎えにいかなくては・・・と泣きながら呟きました。
でも、ギルヒョンが止めました。
香州牧の民の表情を見ろと言いました。ギルドンと言えど、出て行けば死ぬ。そうなったら、ここに居る者たちは皆死ぬことになる・・・とね。
民も皆動揺していました。
それを見たら、ギルドンは無理やり行くなんて事出来ません。
燕山君は、動揺するギルドンを見て、満足でした。自信満々なギルドンの混乱した表情が見たかったのですからね。
だから、一旦、ガリョンを磔から降ろしました。
ノクスは言いました。
ガリョンは愛を、私は世を手に入れた。世の中は公平よね・・・と。
でも、ノクスも複雑な心情だったことは確かです。ガリョンを死なせたいとは思っていないし、ギルドンだって死なせたくはないでしょう。でも、自分は権力を手に入れて生き残りたいのです。
燕山君は、官軍を総動員し、女真族の兵まで雇いました。
そして、チュンウォン君は、守貴単の牢に捕らわれていた者たちで組織した兵を引き連れて来ていました。罪を償いたいという思いで、先を争って志願して来た精鋭だとチュンウォン君は言いました。
香州牧の民たちも、動揺しました。恐怖を感じていました。
でも、現実を冷静に受け取ってもいました。
ギルドンたちに、ここから逃げてくれと言ったのです。自分たちはここで生まれ育ったので、逃げる気は無いが、ギルドンたちは自分たちの為に来てくれた人達ですからね。
大きな恩を感じているし、ガリョンまでも人質になってしまっているわけです。
このまま恩を受け続けるわけにはいかないと思ったのでしょう。
戦って勝てる見込みはありません。食糧もそこをつきかけていました。
ならば、門を開けて戦うから、その隙に、ギルドンたちはガリョンを奪い返して逃げてくれと言うのです。
それは、民の総意でした。
ガリョンにモリが聞きました。
本当に、ギルドンがガリョンを捨てて民を選ぶことを望んでいるのか?・・・と。
王の力に敵う筈がないと分かっているだろう・・・とね。
モリには、その気持ちが理解できないのでしょう。そういう考え方をするギルドンとガリョンが憎らしいのでしょう。
でも、裏返すと、それは憧れや嫉妬なのではないでしょうか。
口では、無謀で愚かだと言いながらも、本音を吐きました。
「だが、俺の本当の願いはギルドンがお前を心から想うことだ。そしてお前をつれて俺の前から永遠に消えてほしい。」
涙がこぼれました。
ギルドンは、民の総意を受け入れると言いました。
自分はガリョンを救いに行くから・・・と。
でも、その前に皆に温かい食事を・・・と。
残ってる食糧で、民もギルドンたちも皆一緒に食事をしました。これが最後の食事になるかもしれないと、皆覚悟していました。
香州牧の民は、家族に丁寧に別れを告げ、門に向かいました。
ギルドンは、門の上に立ってまた磔になっているガリョンを見つめていました。
民が叫びました。俺たちが戦っている間に奥方を助けてください・・・と。
口々にそう叫ぶ民。
その声は、ガリョンにも聞こえたようです。
「あなたーっ」
と、ギルドンに向かって叫びました。
「諦めないで私の所為で諦めたら一生恨んでやる
一生許さない
」
その声は、民にも聞こえました。
ギルドンは泣きながら弓を構えました。
ガリョン・・・半時の辛抱だ・・・
そう心でつぶやいたギルドン。矢を放ちました、ガリョンに向かって
矢は、ガリョンの胸に
モリは、目を見開きました。まさか・・・ですよ。
怒りがこみ上げたようです。
燕山君も驚きました。
まさか、ギルドンがこんな行動に出るとは予想していませんでしたから。
ガリョンは一瞬のけぞりましたが、少しだけ微笑みを浮かべ、そのまま首を垂れてしまいました。
民も驚きました。
ギルドンの覚悟を知りました。
「一国の兵士は民を殺さない。一国の王は民を殺さない。奴らは民の兵士でも民の王でもない。奴らを討て」
ギルドンの叫びが民の心に刺さりました。
気勢が一気に沸騰しました。
民の勢いに、官軍は押されました。
気に飲まれてしまった感じです。無力な民が、数で劣る民が、官軍を圧倒したのです。
そして、その混乱の中、ホン僉知たちはガリョンを奪還したのです。
激しい戦闘となりました。
怯んだ官軍の後ろから、女真族の兵が現れ、一気に形勢が逆転するかと思われました。
民も、次々に倒れて行きましたし、ホン僉知のメンバーも、負傷しました。
大砲まで繰り出した官軍。ギルドンは、民に門の中に逃げるよう指示しました。
で、一人、門の外に立ったのです。
ギルドンも傷だらけです。
その前に現れたのは、モリ。
モリは、ギルドンがガリョンを殺したと思っています。初めて本気でギルドンを憎いと思ったのでしょうね。
燕山君も、二人の対決を見たいと思い、他の者に手を出すなと命じました。
一対一の戦いとなりました。
傷だらけのギルドンの方が、不利です。でも、気力は萎えていません。互角の勝負でした。
でも、徐々に劣勢になって行くギルドン。
そんな時、ギルドンの背中を押したのが、民の歌声。あの歌です。ギルドンたちが集まって騒ぐ時に皆で歌うあの歌が聞こえてきたのです。
それは、民だけでなく、官軍の中からも聞こえて来ました。
チュンウォン君は、ここで、ギルドンがの息子だと民にばらしました。
民は一瞬動揺しました。
って言うか、民は知らなかったのね。
『ホン将軍』と呼んでいたので、両班だと思っていたのかしら。
やはり、この時代、仕えるべきは両班などの地位の上の人に対してだけ・・・という意識が民の中にもしっかりと根付いていたってことですね。
だから、という最下層の者の息子を将軍として奉るのはちょいと躊躇するってことのようです。
しかし、それは一瞬の事でした。
「俺はの息子だだが、俺の身体に流れる父の血はどんな高官の血より熱く貴い。俺のように熱き血が流れている者、俺のように貴き血が流れている者、この戦いで共に戦えるのはそう言う者だけだ
皆の中には、どんな血が流れている。俺と一緒に闘える者はいるか
」
と、ギルドンが叫んだ時、俺は共に戦うと言う声が民の中から次々に挙がったのです。
「ホン将軍は民の将軍だお前らはどこの国の民の味方だ
」
ギルドンは、民から本当に受け入れられたのです。
ギルドンが、モリの首に剣を突きつけた時、民が門を開けて一斉に飛び出して来ました。
官軍の弓隊が一斉に矢を放ち、民が次々と倒れました。
そこに、チュンウォン君が連れて来た大勢の兵が弓をつがえて出て来たのです。
ギルドンたちが怯むのも無理はありません。おそらく、香州牧の全員が死を覚悟したでしょう。
その時、予想外の事が起りました。
その兵たちが、一斉に向きを変えたのです。
官軍に向かって矢を放ったのです
形勢は一気に逆転。
燕山君は、民の服装に替え、逃げ出しました。
囮を命じられたチュンウォン君は、結局、自分が指揮した兵たちに殺されてしまいました。
この成り行きを見守っていたのは、ソン・ドファン。
また巻き返しそう・・・
モリは、死のうとしたのを、ギルドンに止められました。
「俺もお前も生きるんだ。」
ギルドンにそう言われ、悔しそうな表情を浮かべましたが、そのまま去って行きました。
ガリョンは意識不明のままです。
ギルドンはやっと会えたガリョンの手をとり、謝りました。
長いこと待たせてごめん、痛い思いをさせてごめん・・・。
「目覚めるよな?」
泣きながら、呟きました。
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