王の顔 OST (KBS TVドラマ)(韓国盤) | |
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義兵の一人が、ドチの言うがまま、世子光海君が王になろうとして謀反を企てた・・・と供述したわけですが、言葉はそれで終わりませんでした。
「“そう言え”と、昨夜提調様に脅されました。」
あいやぁ~っ大どんでん返しですよ。
実は、ドチが男を脅しているのを、偶然、光海君が目撃したのです。
そして、ドチが去った直後に男の前に進み出たわけで。男を、仲間を裏切る様な人間じゃ無いと信じていると一言声をかけたのです。
その旨を、光海君は、話しました。
男もそれを認めました。
でも、ドチは認めません。・・・当たり前ですよね。
で、どちらが真実か見極めなくてはということになり、結局、ドチも牢に入れられたわけです。
義兵たちも、そのままです。
宣祖は、その結果に驚きながらも、少々がっくりした表情を見せました。
彼は、本心は、光海君を世子の座から降ろしたかったんでしょう。
後の裁きは、領議政に任せる・・・とその場を去りました。
牢に居る義兵のところにカヒが現れました。
光海君を陥れたのは、ドチか?・・・と聞きました。かつては首領として仰いだドチです。まさか・・・という思いもあったでしょうが、決裂した時、光海君を殺す側に立つと言っていた言葉がカヒには気になっていたのです。
義兵は、そうだと答えました。
これで悪事は働けまい・・・と言う義兵に、カヒは首を横に振りました。これで諦めるようなドチでは無いと知っているのです。
王妃の言葉が甦りました。
光海君を守るために宣祖の側室に・・・。それが、今彼女に出来る一番の方法だと思えました。
即、王妃の前に行き、承諾したのです。
王妃も喜び、すぐさま宣祖にその旨伝えました。
宣祖も、行き詰まっている日々に、やっと光が射したと思ったのかもしれません。嬉しそうでした。
そして、その夜、すぐに夜伽となったのです。
でも、宣祖も気になっていました。
あれほど側室になるのを拒んだカヒが、何故気持ちを変えたのか・・・です。
「側室になる気はありません。夜伽はしません。」
そう、カヒは言いました。宣祖、驚きました。そーでしょうねぇ。
王様の傍で心の傷を癒してあげたいし、自分も癒されたい・・・と、カヒは言いました。
宣祖は、なんて無礼なと怒りました。よりによって王である自分の傷が何か知ってるのか・・・と。
「民の信望を得られないでいる事が傷となっているのでしょう。そして、それは相の所為だと思っておられるのでしょう。でも、心持次第で相は変わる筈です。これからは、私がお傍にいます。民の信望を得られるようお手伝いします。王様の相を変えてさしあげます。」
一瞬、言葉に詰まった宣祖。彼の傷は、まさにそれだったからです。
親を殺した相手である宣祖を、心から想うようになれば、宣祖の相も変わると思う・・・。そう、カヒは言いました。
難しい事だからこそ、その情愛は深いかと・・・。
「そうなれば、王様の心も変わり、相も変わると信じています。」
宣祖、ふと、その言葉を信じたくなったような表情でした。
それは、翌朝、そのまま寝てしまった自分を、ずっと傍で見守っていてくれたカヒを見た時、より強く感じたみたいです。
ドチの取り調べが始まりました。
でもねぇ、領議政は、ドチの敵じゃありませんでしたよ。いいように言いくるめられてしまいました。
つまり、顔相を読む自分は、宣祖の意思を実行しようとしただけだ・・・と言ったのです。口には出さないが、光海君を廃位させたいと宣祖は思っているのだと。
領議政、結局、証拠不十分とでも言うのでしょうかねぇ、そのまま放免としてしまいましたよ。
ところで、カヒが都に来ていると思った光海君は、彼女の行方を追っていました。
でも、全く手掛かりは得られませんでした。
そんな時、友達の妓女が、カヒの弓矢を届けに来ました。
もう使わないから、光海君に渡してくれと言う伝言があったと聞きました。
どういう理由なのか、光海君には分かりませんでした。
ドチの釈放に、驚き、怒ったのは光海君。
領議政に抗議しました。
「王様は、義兵の活躍を快く思っていません。だから、重臣はキム提調の事を厳しく罰せよとは進言出来ないのです。」
と、答えた領議政。
光海君は、重臣が言えないのなら、自分の口で宣祖に話す・・・と宣祖の元に向かいました。
そこで光海君が見たモノは。
宣祖の傍に座るカヒ・・・。
自分の目を疑った光海君。
呆然とカヒを見つめました。
カヒは、静かに光海君を見つめました。彼女は、この時が来るのがそう遠い日じゃないと分かっていたでしょうから、覚悟が出来ていたのでしょう。
でも、光海君は違いました。
宣祖に、ドチの処分の事で抗議しようとした事全てが頭から消えてしまいました。
それほど、ショックだったのです。
カヒは、光海君とは幼いころ出会っていること、義兵として一緒に戦ったということも、ちゃんと宣祖に話していました。
だから、ここで自分に会ったら、光海君は、驚くのも当たり前だと宣祖に布石を打っていたのです。
呆然自失で宣祖の前を下がってきた光海君。
ショックのあまり、倒れて寝込んでしまいました。
数日後気がついた時、全ては悪夢だったと呟きました。でもね、ヨンシンが告げたのです。夢ではありません・・・と。
二人の話を、世子嬪ユ氏が聞いてしまいました。そして、王妃に確かめました。
これで、結婚した時、光海君が言った言葉の意味が分かったのです。
「最も大きな罪を犯す相手は、私と結婚する女人だと思っていた。そなたは私にとって恩人同然だ。そなただと分かっていたら、結婚しなかった。悪い事をした。」
その時、ユ氏は、光海君が自分を向いてくれる時まで待つと決意したのです。
そして今、心の中にいるのが、カヒだと分かったのです。その上、カヒは、光海君を守るために王の側室となった・・・。
ユ氏には、カヒも光海君も哀れでなりませんでした。
このあたりが、ユ氏の優しさですね。良かった、光海君を守ろうとする人がここにも居てくれて。
キム氏が、宣祖の新しい女人ができたと知りました。
即、乗り込んで来ましたよ。
会って、逆賊の娘だと知ったキム氏は、即座に追い出そうとしますが、負けるカヒではありません。
王妃もやってきたことで、キム氏は引き下がらざるをえなくなりました。
でも、黙って居られるキム氏じゃありません。
ドチにこの話を報告。
ドチは、まさかカヒ?・・・と思いました。
それはすぐに分かりました。宣祖の前に出た時、傍にはカヒが座っていたのです。
カヒ、ドチに対して敵対心むき出しです。ま、宣祖に気付かれない程度に・・・ですが。
ドチは、やりにくくなったと感じたでしょうね。可愛さあまって憎さ百倍となりそうな表情です。
王妃は、光海君を慰めに行きました。
そして、カヒの行動の意味を話して聞かせたのです。
いっそう光海君は、ショックを受けました。
カヒは自分の為に宣祖の側室となった、もう自分はカヒへの想いを断たなくてはならない・・・と決心するしかありませんでした。
王妃は、それから間もなく息を引き取りました。
宣祖に、世子を頼むと言うのが、最期の言葉でした。
国境では女真族との攻防が続いていました。
ある日、女真族の情報を持った男が朝鮮に逃れて来ました。
日本との戦いで苦戦したのは、情報を持っていなかったせいだと光海君は強く感じていました。
だから、この男をなんとしても助けようとしました。ホ・ギュンと言う男です。