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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

ランクル100ディーゼル、レガシー、レンジローバーの乗り比べ

2012年11月06日 18時56分17秒 | 

 スバルは以前から衝突しない車を宣伝しており、アメリカでも根強い人気があるというので一度は試乗してみたかった。ネットでスバルが広島にあるのを確認した。「こころ」から高速4号線を抜けた最初の曲がり角付近に、中四国の本店が有った。以前、若い知人がスバルに乗っていて、独特のドコドコという排気音と滑らかな吹き上がりの印象が有った。

 ショールームの奥には発表間近のフォレスターが置いてあり、見るだけ。矢張りサイズはちょっと小さいか。レガシーを試乗することになった。小柄な営業の女性(私のつまらないジョークに結構笑ってくれた)が同乗で、説明を受け、横川駅からの道路に滑り出した。その気で踏み込むがなかなか出ない。ハンドルに付いているスイッチモードを2段階上げなければならないようだ。

Regacy

 モードを上げると、加速感が増してきた。ただ、十分なパワーを期待するなら、3.6リットル6気筒になるかな。ガソリン3.6リットルになると化け物だ。スバル独特の排気音も残念ながら今は無い。ハンドルは小さい。水平対向エンジンながら4気筒ということで微振動は有る。スバルと言えば何と言っても衝突実験だろう。そこで、試すことになった。

 ショールームの裏に、自立の自動車後部の写真があり、先に営業の女性が乗り込み試験を見せてくれた。25km/hぐらいで写真に向けて進み、直前で急ブレーキがかかって止まった。女性が横に乗り、私も試した。止める時、結構なGがかかるので、何度もやるもんじゃないね。直前でちょっとでもブレーキを踏むと止まってくれないらしい。

 二つのアイセンサー(バージョン2)で前方の模様を検知し、車や障害物を認識する。単色の壁では認識できないらしい。高速などで、アクセルから足を離し、前の車に車間距離を自動で保ちながら進むのは楽だ。アクセルから足を離してもハンドル操作は必要。車線を外れるとアラーム音が出た。

 これまで、車を考える時にスバルは全く印象が無かったが、安全性を考えるなら外せない。自動ストップはフォルクスワーゲン、マツダも発表している。デザインも悪くないし、星が並んだスバルのマークもカッコ良い。新鮮味があり、今後は選択肢の一つになるのではないか。フォレスターも是非、試乗してみたい。

 レンジローバーは正直、あまり期待していなかった。イギリスの車で、エンジンも古そうだ。ただ、ハマーが製造中止、ベンツ、BMW、ポルシェ、チェロキーが「ちび」という中では、高さのあるレンジローバーに一度は乗ってみたい。

Rangerobert

 旧2号線沿いに落ち着いたたたずまいのその店は有った。すぐ近くにベントレーの店、イギリス通りか。電話に出た竹下氏が接客のため、仕方ないなという感じで店長が相手してくれた。ディーゼルが有ったが、中古、軍事用で2.5リットルぐらい。板が全部アルミ製というのは驚き。マニュアルだし、質実剛健、最新のツールは何もない。

 遠慮しながら試乗を申し出たら、黒のディスカバリーを引っ張り出して乗ることになった。デザインは直線的で、黒色もあってシックな印象。アクセルを踏み込み、低速からの力強さに驚いた。車体は安定しており、重厚。予想外の乗り心地だった。

 兎に角、揺れが少ない。店長によると、馬車を想定し、女王陛下や貴族が後ろに乗るのを想定した車で、石畳を快適に走るとの理念らしい。事故に備えてドアは厚い。パネル周りは今時の車で、イギリス製だから古いということは無い。デジタルに数字は老眼の私でもはっきり読める。ランクルのメーターは距離計が読めない。

 様々なデザイン、細かい一つ一つの設計が上級な乗り心地を演出するためのもので、メーカーは敢えて語らない。この奥ゆかしさを気付いてくださいとのメッセイジだ。

 含蓄というか物語・歴史というか、そのような説明が似合う車こそがイギリス製なのだろうか。カタログの数値だけでは語りつくせない。サイズはランクルのプラドクラスか。幅が192cm、高さが189cm、エンジンは5リットルの8気筒。6速。トルクが52kgmと相当強く、どこからでも申し分ない加速ができる。

 我がランクル100ディーゼルとの比較はどうなのか。レガシーの自動ストップ、前車追従機能などは素晴らしいと思うが、高さやサイズ、乗り心地はとても比較にならない。レンジローバーは予想外に良い車だった。安定しており落ち着きがあり、何しろ上品だ。ただ、結構なお値段(740万円以上)の上に、ガソリン車しかないので、選択しづらい。

 我がランクルは2000年モデル、23万キロまで僅か。それにも拘らず、ガタがくるわけでもなく、安定した乗り心地、有り余るパワーはどうしたことだろう。ボディーは変色したに違いないが、前の色を覚えていないので分からないし、テフロンコーティングが今でも有効で、ピカピカ。

 乗り心地は、普通の車は比較にならない。セルシオ・5リットルのハイブリッドだと総合的にはセルシオの方が上(何しろ静粛性が抜群:何しろ我が方はディーゼル)、安定性などはランクルかな。

 山陽道の最高峰384mのナントカ峠も多分160km/h以上で駆け上がった。頂上付近にいたプリウスが抜かれまいと相当頑張ったが、無駄な努力。恨めしそうにこちらを見ていた。

 気になるのはパワーステアリングのポンプ。静かなところで舵を切ると音が聞こえ始めた。取り換えても良いが、9万円と予想外に高く、親しいメンテが「音だけだからハンドルに影響が出始めてからでも良い」と言うので様子を見ている。

 タイヤ館(緑井)の相撲取り(私がそう呼んでいる)と親しくなり、タイヤだけでなく、オイルほか全て格安で整備してくれるので、気楽。軽油も喫茶店付きのスタンドが最も安いことが分かり、ここ数年利用している。洗車を初めて機械にかけたのは傷の入らないワイピングであることが分かったため。

 このスタンドでディーゼルが好きという年配者に会った。トラックの運転手で、ディーゼルに対する思い入れは大変なもの。熱く1時間以上喋ってくれた。(30リットルとかものすごいディーゼルが有るんですか?:トルクが強くシャフトがねじれるらしい)普通の道路を走ったランクルディーゼルであれば欲しがる人は多いと言う。

 いつまで今のランクルに乗るのか?ランドローバーの店長が言っていたように800万円以上の車を買い物には乗って行けない。我がランクルは誰が見ても高級車ながら、どこでも悩まず駐車できる。今はベンツM(ディーゼル、右ハンドル)に注目しているものの、チビであり、全部で850万円ぐらいになるので、どうしても欲しいところまではいかない。