ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

オレンジ色の夕陽見RUN

2025-03-10 20:56:44 | RUN

いい天気の陽射しの暖かい一日だった。

外で過ごしたかったが、今日は、4時まで用事があって(意図的なダジャレではない)外には出られなかった。

その用が終わって外を歩いていても、まだ外は明るかった。

あと10日で春分の日、ずいぶん日が長くなったなあ。

数日前まで雪消しをやったりしていたのに、今では雪が積んであるのは除雪車が積み上げていった場所ばかりだ。

 

6日後には新潟ハーフマラソンが予定されている。

だけど、今週は私用があって少し出かけるから、その日まで走れる日はあとはないかもしれない。

そう考えたら、今日のこの晴れの夕方がもったいなくなった。

7,8km走ってくるか。

と、走り出した。

 

歩道に雪がなくなって、走りやすくなっていた。

前回は見られなかった野生のマンサクの花が開いていた。

この花は、春に「まず咲く」のなまった「マンサク」だから、春の野の花一番乗り!

 

5kmほど走って、ふと振り返って見た山が、夕陽を浴びて赤くなってきていた。

前方は、夕陽と田んぼに反射した光でまぶしく感じた。

雪が多く、鉛色の空ばかりよく見た新潟も、夕陽がまぶしく見える季節になったということだ。

なんだかウキウキした気分で、走り続けた。

夕陽に向かって走っている。

 

青春だなあ!!

そんなバカなことを考えていたが、久々の夕陽RUN。

もう少し違った風景の夕陽の風景も見たくなった。

ちょっとだけ高いところに駆け上って、見てみよう。

うーん、オレンジ色が暖かい。

このアルビカラー、いいね。

何か郷愁を覚える。

まだ家並みのシルエットに沈むところまでいかない夕陽。

 

頭の中にふいに、「太陽にほえろ」のテーマが流れ出した。

そういえば、番組の始まりはビルに沈む夕陽の映像だったっけ。

それがもう50年以上前か…と苦笑した。

 

8km走ったけれど、後半の3kmは足取り軽く夕陽見RUNであった。

夕陽を見ながら走るって、改めていいものだなあと思った。

60代後半のジイさんが夕陽に向かって走ったって絵にはならないけれど、心の中は50年余り前の青春時代と変わらないのサ、吉川クン!!……なんてね。(…分かる人だけ分かってくださいな)

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物騒なタイトルだが、児童文学 ~「杉森くんを殺すには」(長谷川まりる;くもん出版)

2025-03-09 21:53:12 | 読む

「杉森くんを殺すには」だって。

なんと物騒なタイトルの本だろう。

図書館で陳列された本書は、表紙絵が少し子ども向けの感じがしたが、そのタイトルに引きつけられ、思わず手に取ったのだった。

 

杉森くんを殺すことにしたわたしは、とりあえずミトさんに報告の電話を入れた。

という文章で話が始まる。

やけにルビがふってあるなと思ったら、これは児童文学だった。

裏表紙の小さい字を見たら、「くもんの児童文学」と書いてあった

しかも、第62回野間児童文芸賞受賞作だったと後で知った。

2023年9月初版の本。

 

書名から、ちょっとしたミステリーっぽい内容なのかなと思いながら、読み進めていくことにした。

ところが、想像したのと全然違う内容の本だった。

最初、主人公のヒロの電話相手はお姉さんで、杉森くんも男友達で…等々と思っていたのに、その想像は、読み進むほどにどんどん裏切られていった。

 

話が細かく進んでいくたびに、「杉森くんを殺す理由」がその1からその15まで語られていく。

主人公と杉森くんは、中学まで親友だった。

なのに、それが「よくない方向」に向かっていったから、杉森くんを殺すという穏やかではない方向に流れて行ってしまった。

 

タイトルからは、まるでいじめにあった子が反撃する話かと思っていたのだが、違っていた。

いなくなってしまった友だちの、残された方の子の話だった。

ネタバレになってしまうので、あまり多くは語らないが、人の死があり、それまでの自分が相手とどんなふうに付き合っていいたのか、どうすればよかったのかなど、考えさせる。

周りが気づいてあげるということがないと助けられないこともある。

多感な時代、悩んだり苦しんだりする人が多いだろうけど、そういう人が近くにいたら、どう助けたらいいのか、ヒントや助言になる内容といえた。

自分が依存してもよい先をたくさん作っておくことが大事だということ。

悩みや不安を分散できるように吐き口をたくさん作っておくこと。

それは、他者への依存ではなく、自立なのだという話には納得できるものがあった。

 

この話は、子どものことだけでなく、生きづらい現代の大人の社会でも当てはまるだろう。

悩みや不安に耐えきれずに精神的な病気になってしまったり、自傷してしまったりする大人もいるから、当てはめて考えてもよいだろう。

そして、残された人は、相手の自殺を止められず、ある意味自分が殺してしまったのと同然だと考えて悩む場合も多い。

それもすごくよく分かるが、相談される側も負担を大きく持ちすぎず、適切に分散することが大切だということが、この物語から学ぶこともできる。

 

物騒なタイトルだったが、主人公が救われるようなエンディングでよかったよ。

 

なお、児童書らしく、本書の巻末には「こまったときの相談先リスト」があり、それらの電話番号等が載っていたことも付記しておく。

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アルビレックス新潟に、春よ来い! ~2025第5節ホーム東京ヴェルディ戦~

2025-03-08 20:55:11 | アルビレックス新潟

デンカビッグスワンスタジアムから東方を見ると、遠くに飯豊山脈がまだ真っ白な姿で見える。

あそこはまだまだ冬の真っ最中なのだろうな。

 

今年は、白鳥たちの北帰行が遅い、と先日何かのニュースで見た。

この冬は、寒くて雪の降る日が多かったから、白鳥たちもなかなか春の到来を感じず、鍛北へ帰ろうと思わないということなのだろうか。

 

ところで、こちらのスワンもなかなか春が来ない印象。

デンカビッグスワンスタジアムをホームとするアルビレックス新潟。

2025年のJ1リーグが開幕してから今節で5試合を戦ったことになるが、3分け2敗。

勝ちがない。

春が来ない。

 

開幕から3戦まではアウェイだったので、1分け2敗も仕方がないと思った。

第4節・5節とホームでの試合では、勝利を見せてくれるだろうと期待していたのだが、

いずれも2-1の展開から同点ゴールを決められ、2試合連続のドローを見せられるだけに終わった。

 

5戦終わって、新潟は、3分け2敗の19位。

最下位20位が、2分け3敗の名古屋。

よりによって、昨秋ルヴァン杯決勝を戦った両チームが、今度は最下位争いだなんて分からないものだよなあ。

 

新 潟 得点6 失点 9 得失点差-3

名古屋 得点5 失点12 得失点差-7

両チームとも守護神だったゴールキーパーがいなくなった穴を埋められていないということなのだろうか?

 

昨季終盤も、失点が多くて勝てない試合が続いたが、今季もそれが続いている。

第1戦 新潟1-1横浜FM

第2戦 新潟0-2清水

第3戦 新潟0-1鹿島

第4戦 新潟2-2セ大阪

第5戦 新潟2-2東京ヴ

今季は、これまで毎試合失点している。

おまけに複数得点あげていても、複数失点しているのだから、これでは勝ち点3は増えない。

 

今日の試合は、前半早い10分、裏を取られてそこからスーパーゴールで失点。

思うように攻められない展開が続いたが、それでも前半のうちに、42分、こちらも長谷川元希のスーパーゴールで同点に追いついた。

後半は、58分、コーナーキックからの混戦で舞行龍がゴールを決め、逆転した。

今日こそ勝てると思ったが、75分、相手の久々のチャンスでやすやすと失点してしまった。

それ以降、選手交代も実らず、勝ち越すことができず、試合終了。

 

試合前には、サポーターのNスタンドは、

継続 進化 努力 団結 覚悟 → 証明するには+3

こんな横断幕をかかげて、チームを鼓舞した。

だが、「+3」は、今回も得られなかった。

 

選手たちは、一生懸命やっている。

勝てないのは、悔しいだろうなあ。

それは分かる。

でも、今日も稲村が傷んで交代してしまったように、勝てないと無理をしてしまうような気がする。

早いうちに1勝して、この力みというか空回りというかを、解消してほしいものだと思う。

またそのために、余計な力が加わったり厳しいミスを出したりしてほしくはないのだが…。

 

失点9は、今日現在リーグ2位の多さゆえ、これはなくしたい。

得点6は、リーグ5位でもあるから、自信をもってもいい。

やっている試合だって、見ていて面白いのだ。

だけど、勝てないことだけがつまらないことなのだ。

 

次節は、アウェイで町田と戦う。

厳しい試合が続くが、乗り越えていってほしい。

 

アルビレックス新潟に、春よ来い!

 

Visca Albirex !!!

 

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「答えは市役所3階に 2020心の相談室」(辻堂ゆめ著;光文社)であの頃を思い出しつつ…

2025-03-07 20:23:54 | 読む

感染症禍の2020年。世界中がパンデミックで本当に厳しい毎日だった。

何があったのか、だんだん忘れてきているのは、私、齢のせいだろうか。

「答えは市役所3階に 2020心の相談室」(辻堂ゆめ著;光文社)は、その時期にあったことを題材として描いている。

発行元の光文社による本書の内容紹介は、次のようになっていた。

 

「こんなはずじゃなかった」。進路を断たれた高校生、恋人と別れたばかりの青年、ワンオペで初めての育児に励む女性…。市役所に開設された「2020こころの相談室」に持ち込まれたのは、切実な悩みと誰かに気づいてもらいたい想い、そして、誰にも知られたくない秘密。あなたなりの答えを見つけられるよう、二人のカウンセラーが推理します。最注目の気鋭がストレスフルな現代に贈る、あたたかなミステリー。

 

本書は、5章から成っていて、市役所の感染症禍に設置された相談室の5事例を扱っている。

それぞれの相談者は、失ったものがある。

それを挙げてから、相談者の物語が進んでいく。

第1章 17歳女性 将来の夢を失った

第2章 29歳男性 婚約者を失った。

第3章 38歳女性 幸せな未来を失った。

第4章 46歳男性 人間の尊厳を失った。

第5章 19歳男性 生きる気力を失った。

 

まあ、そうだよなあ。

COVID-19感染症禍。

本当にいろいろあった。

特に、感染が始まった2020年は。

本書に出てきた、当時のできごとだけでも、なかなかの量だ。

主なものを列挙してみる。

NHK学校音楽コンクールの中止 / 感染予防用のアクリル板のパーテーション / 緊急事態宣言 / 2月の終わりから5月までの休校 / 3つの密 / 夏の甲子園の中止 / 病院の面会禁止 /病院の救急と発熱外来の看護師 / PCR検査 / 医療従事者の労働環境の悪化 / 託児所に子どもを預けられない自宅待機 / SNSを使ったオンラインコンサート / 飲食店の営業終了 / Go To トラベル政策 / ボーナスカット / 孫と会わせてもらえない / 立ち合い出産の全面中止 / 入院中の面会の一切禁止 / クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染と海上隔離 / 濃厚接触者 / 14日間の隔離生活 / 小さい布マスクの配布 / マスクの値段の高騰 / マスクをしないと向けられる非難の目 / ネットカフェの休業 / テレワーク、時差通勤の普及 / 大学のオンライン講義 / 学校のリモート授業 / ワクチン接種 …

 

作者の辻堂ゆめさん、当時のできごとをからめながら、よくこの物語を作ったものだ。

さすがだなあと思った。

感染症禍で起こった1つ1つのことが、登場人物たちを苦しめる。

それぞれの章で、それぞれの主役の心情を困りごとを描きながら、そこにこころの相談室の2人が話を聞くことで悩みから解放されていく。

5人の相談者が生きていく中で、それぞれがバラバラではなく実はつながり合った時間があったりするのも面白い。

5人をリレーのバトンのようにつなげていくのが、Nの刺繡が入った巾着型の御守。

それぞれの手に渡って、幸福や幸運が訪れていくように描かれていた。

 

そして、毎回各章の最後に、「昼休みのひととき」という場面があり、そこではカウンセラーが、相談者の真の姿や悩みを、鋭くあばいていく。

その若いカウンセラーがあばく真実には、感心する。

感染症禍で起こった事実を題材として、よくまあ、5話ともに良質なミステリーだこと

そのうえ、第5章からまた第1章に戻るようなストーリー。

こういった細かさは、まさに辻堂ミステリーの真骨頂だ。

 

辻堂ゆめさんの作品はこれで3冊目だが、毎回違った魅力を味わわせてもらっている。

 

「いなくなった私へ」(辻堂ゆめ著;宝島社) ~辻堂ゆめ氏のデビュー作を読む~ - ON  MY  WAY

先日、辻村ゆめ氏の作品「山ぎは少し明かりて」を読んで、もっと他の作品を読んでみたくなった。「山ぎは少し明かりて」(辻堂ゆめ著;小学館)~辻堂さんの筆力に魅せられ...

goo blog

 

引きつけられるなあ。

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「カンパリソーダとフライドポテト」(吉田拓郎)を聴きたくなって

2025-03-06 21:07:46 | うた

なぜか自分でもよく分からないけれど、しばらく聴いていないけれど、先日、なんだかとても懐かしくて聴きたくなった歌があった。

その歌は、「カンパリソーダとフライドポテト」。

1977年11月に、吉田拓郎が出したアルバム「大いなる人」からシングルカットした曲だ。

その頃学生だった私は、このLPを買って、その曲をよく聴いたのだった。

今回、久々に自分のもつLPレコードでこの曲を聴いた。

あとで調べると、YOUTUBEにも上がっていたので、そこで聴けばよかったかな!?

 

 

「カンパリソーダとフライドポテト」って、一体何なんだ?この曲名?

当時は、フライドポテトは知っていても、カンパリソーダはどんなものか、わからない私だった。

おそらく、フライドポテトと合う炭酸で割ったアルコールの類なんだろうな、と思いはしたのだが、実物は知らなかった。

その曲の歌詞カードを見ても、どこにもカンパリソーダもフライドポテトも出てこなかった。

なんか、わけのわからない歌だな、と思いながら当時は聴いていた。

 

だが、曲のイントロに使われている笛のような音色が妙に懐かしいような気がする歌だった。

今にして思えば、「はっぴいえんど」のギタリストをしていた鈴木茂のアレンジだったんだね。

さすがにいい効果を生んでいた。

 

さて、曲名について。

後年、どこかで見たのは、カンパリソーダは、都会的な女性をたとえたものらしいということ。

そして、フライドポテトは、イモだけに田舎っぽい男性ということらしい。

そんなふうなものに男女を形容して、一緒に生きていこうということを歌ったものだということを読んだ。

そうだったのか。

そういえば、その頃の吉田拓郎は、2回目の結婚相手として浅田美代子と生活を始めていたころだったか、と納得。

歌詞の1番にも、「男と女が暮しを始めた」と言う部分があるからね。

 

改めて思い出してみると、この歌には自分の思いと共感できる部分が多かったから、懐かしさや心に残るものがあったのだろうなあ。

2番の「淋しさ寄り添い 温めあえば 人と人とは一つと信じて」

3番の「一人がいやで 肩よせた筈 子どものようにはしゃいだ日々もいい」

「風にまかれる人生がある たくましいだけで疲れるよりはいい」

5番の「くずれかけた砂の家で 木の葉のように舞うだけ舞えばいい」

「朝陽を見たかい 嵐の中にも 懐かしい歌が聴こえてくるだろう」

…こんなところを歌で聴いていると、人生のいろいろを感じてしまう。

だから、きっと、この歌を聴いてみたくなったのだろうな、と思った。

 

ところで、アルバムだとこの歌の次に、吉田拓郎がキャンディーズに作った「アン・ドゥ・トロワ」が流れてくる。

当時「普通の女の子に戻りたい」宣言があって、解散が予定されることになったキャンディーズのために作曲者だった吉田拓郎が歌ったという訳だ。

曲名も「アン・ドゥ・トロワ(ばいばいキャンディーズ)」となっている。

2番の部分だけを歌い、最後に「さよならキャンディーズ」と付け加えているのが、あの頃、拓郎なりの感謝を伝えているような気がしたっけ.

これもYOUTUBEにあった。

 

 

 

「カンパリソーダとフライドポテト」。

改めて聴いてみても、結構いい歌だと思うけど、ライブ盤やベスト盤などには入っているのを見かけなかった。

ひょっとすると、吉田拓郎は、その後森下愛子と3回目の結婚をしたから、2番目の結婚の時の歌は歌いたくなかったのかもしれないな…なんて思ったりもしている…。

 

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新潟ハーフマラソン目指し、10㎞走

2025-03-05 20:19:28 | RUN

3月20日の新潟ハーフマラソンの出場関係物が届いた。

なんだかんだとおくられてきたけれども、相変わらず、今年も何を送ったのか書いてある物がない。

参加案内は、二次元コードからの読み取りを促した1枚のみ。

A4判ででっかく書くくらいなら、入っている物の一覧くらい載せればいいのに、と毎年思う。

二次元コードから入った参加案内は8ページに及ぶが、何を送付したかは書いてなかった。

ちょっぴり不親切、と思ってしまう。

半月前に関係物が届くのは、とてもよい心づかいだと思うのだけどね。

 

さて、昨日は、関東方面などでは雪が降ると、大々的に報道されていた。

だけど、当地ではずっと曇天だったし、翌日から天気が悪くなるという予報だったので、新潟ハーフマラソン目指して、昨日のうちに少し走っておきたくなった。

 

しばらく走っていなかったサイクリングロードを中心に走ってみよう。

大雪で折れて落ちてしまったモクレンの枝。

けなげにも、それでもなんとか生きようと芽をふくらませていた。

 

入口から1.5kmほどいくと「五十公野宿」の表示がある。

サイクリングロードの両脇には、雪の山がまだ高く残るところが多い。

 

入口から3km近くでは、少しだけ山に近づきこんな感じに多くなった。

 

ロードのすぐそばの田はまだまだ多くの雪に覆われていた。

4km地点に近づいていくと、雪原状態の田の向こうに、五頭山系の山々がはっきり見えた。

 

4km地点の手前の県道との交差点に出ると、残念ながらそこから先は積雪で進めない。

仕方がない、戻ることにしよう。

 

住宅近くの桜並木。

この写真では分からないが、やはり雪による枝折れもよく見かけた。

その後も淡々と腰高で走ることができた。

再びモクレンの場所を通り、やがてロードのスタート付近に到着。

まだ10㎞に満たない距離なので、10㎞になるまで走り続けた。

最近にない速さだったので、無理せずそこでやめた。

 

サイクリングロードを走ったのは、記録を振り返ると、なんと1年ぶりだった。

この日は気温8℃。

陽射しもなく、走りやすい気温だったから、いつもよりスピードが出た。

最近は1km6分30秒台のゆったりペースでのジョギングが多かったのだが、この日はやけにピッチが上がった。

10㎞を56分14秒、久々に1時間を切って走ることができた。

平均すると、5分37秒/㎞のラップタイム。

ずっと楽なジョギングでしか走ることがなかったので、この速さで走れたのはいい気分だった。

 

だけど、こうしてちょっと速く走ると、翌日はやっぱりくらくらすることがあるのがちょっと残念だ。

とりあえず、半分に近い10㎞を走れたのは、新潟ハーフマラソンに向けていい感じだとは思っている。

まあ、練習も大会も、無理せずに走りを楽しんでいくことにいたしましょう。

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「白土三平伝 カムイ伝の真実」(毛利甚八著;小学館)を読む

2025-03-04 18:21:11 | 読む

白土三平というと、忍者もののマンガ家というイメージがある。

子どものころ、テレビで放送されたアニメは「サスケ」だった。

もともとは月刊誌の「少年」で連載していたが、放送されていた頃は、週刊少年サンデーに連載されたのを思い出す。

それ以前に少年サンデーでは、「カムイ外伝」の連載があったことの方が印象が強い。

ほかに、週刊少年マガジンには、「ワタリ」というマンガも連載されていた。

高校3年生のとき授業中に、日本史の先生が、白土三平の作品は読んだ方がよい、という話をしたことがあって、それでびっくりしたことがあった。

あの当時、先生がマンガを勧めるなんてなかなかないことだった。

同じ高校の現代国語の若い女性の先生なんて、マンガより日本や世界の名作文学を読めとやかましかったから、日本史の先生の言葉は、驚きだった。

勧められたのを覚えていて、後年「忍者武芸帳 影丸伝」か「カムイ伝」のどちらかはすべて読んだのだった。

だけど、どちらか一方は、読んでなかったのだよなあ。

その作者の白土三平は、2021年に89歳で亡くなってしまい、すでに故人である。

 

このたび、図書館の棚に、「白土三平伝 カムイ伝の真実」という本が置いてあった。

2011年の7月に第1版が発行の本だった。

著者は、「毛利甚八」という人物。

よく知らないなあと思いながら、著者の紹介に、「1987年よりマンガ『家栽の人』(画・魚戸おさむ ビッグコミックオリジナル)の原作を担当する。」とあった。

ああ、あの「家栽の人」の原作者だったのか、と思い出した。

あの作品は、植物好きの家裁の判事が、少年事件の解決と更生に取り組む姿を描いたもので、私も好きな作品だった。

たしか、テレビドラマ化されて、片岡鶴太郎が主役を演じたはずだ。

その毛利氏が白土三平の何を書いていたのだろうと、気になって借りてきた。

 

白土三平の生い立ちから2011年当時までの人生が描かれていた。

白土氏の父親は、プロレタリア美術運動に身を挺した画家岡本唐貴だった。

岡本は、特高から受けた拷問により体を痛め、家族は極貧となり、耐え忍ぶ生活だった。

各地を転々として暮らす一家。

時には家族と離れ離れになりながら暮らした少年時代の様子。

食べるものを得るためにした大変さの数々。

父親の思想の影響や空腹の体験が、白土三平が、弱者の側からの作品を描き続けた背景となっていたと知った。

 

白土三平は、やがて紙芝居作家として独立し、やがて貸本屋マンガを描くようになり、漫画家デビュー。

その後、マンガ雑誌「ガロ」を創刊し、そこで「カムイ伝」をすごいペースで描き始めた。

そして「神話シリーズ」や「カムイ伝第2部」を描いた話へと続く。

あちらこちらで出てくるのが、白土氏の房総の海での自然生活である。

 

著者の毛利氏は、長い時間をかけて白土氏と関係をつくり、白土氏の人生を聞き出した。

本書は、白土氏の父・岡本唐貴の生涯からはじめ、ずっと白土氏の足跡を追いかけて、ていねいに彼の作品のルーツを探った力作と言える。

房総の生活で得た漁法や調理法などが、作品に反映されていると書いていることも、白土氏の生活に入り込まんだからこそ書けたことである。

本書は最終的に白土三平に読んでもらい、事実と違う部分は全て削除・修正した上の出版だったという。

なかなかの評伝だった。

 

その後、毛利甚八氏は、どうしたのかなと思って調べてみたら、2015年に食道がんで亡くなっていたことを知った。

享年は57歳であった。

「家栽の人」の主人公の判事そのままに、非行少年の未来の可能性を信じた人だったようだ。

亡くなった記事には、毛利氏が、少年事件の厳罰化の流れに反対し、少年院などを通した更生の可能性を発信し続けたことが書かれてあった。

二人とも故人となり、本書「白土三平伝 カムイ伝の真実」は、白土氏にとっても、毛利氏にとっても貴重な1冊となっている。

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ホーム開幕戦で感じていた幸福感

2025-03-03 18:03:43 | アルビレックス新潟

昨日の試合は、勝ち切れなくて悔しい引き分けだった。

でも、その悔しさが生じる前までは、幸福感に包まれていた。

それは、単にアルビレックス新潟が勝ちそうだからということから生じたものではない。

その幸福感というのは、サッカーがあるという日常の生活が始まったなあという思いから来ていたものである。

 

ホーム開幕戦。

様々なことが、懐かしくも新しく始まったという気がした。

そんな思いをさらに強くさせてくれたものが、いろいろとあった。

 

スタジアムに近づくときには、ガード下を通るのだが、その壁は掲示スペースになっている。

すると、開幕戦ということで、選手個々の写真とともに自筆の「今季見てほしいこと」が書かれたものが全選手分掲示してあ

った。

矢村は、「ゴール!」

稲村は、「Passion」

背番号が15番になった早川は、「魂のプレー」

そんな中で、なんか笑えた一人が星。

「笑顔」だって。余裕だね。

谷口は、さすが農園長である。

「大豊作‼」ですと。

試合でのゴール大豊作も期待したいところだな。

楽しい掲示物であった。

 

ガード下を抜けると、スタジアム前広場。

私はシーズンパス保有者なので、スムーズに入場できたが、チケット入場者は長蛇の列。

試合開始2時間前で、ビジター席に近いSスタンドの席でも、100人近くが連なっていた。

スタジアム広場は、新しいグッズを手に入れようとする人たちが何重かになっていたり、ガラポンをするために並ぶ人たちの列も長かったりと、混雑していた。

入場ゲートで配られていたのは、新聞紙の片面くらいの大きさのオレンジ色の掲示用紙。

選手入場時にこれを掲げて、スタンド中をオレンジに染めようというわけだ。

「Start as ONE.」「『史上最高』のホーム開幕を。」と書いてあった。

その裏側には、「この船出を 最高の一体感で 極上のPASSIONで‼」とあって、監督や選手全員そしてサポーターの写真、スポンサー各社等の名などが載っていた。

 

「Start as ONE.」ホーム開幕戦をみんなで一体となって応援しよう、ということだな。

気分がさらに盛り上がった。

 

盛り上がると言えば、場内アナウンス。

今年も、モリゲさんこと森下英矢さんの声が、気持ちよく響いた。

開幕戦なので、セレモニーもあった。

花角新潟県知事のあいさつの声も、うきうきしているように聞こえたよ。

 

そして、選手入場では、スタジアム中が先ほどの掲示用紙を掲げてオレンジ色に染まっているのを見て、今年もアルビレックス新潟の戦いをこのスタジアムで見られることに、大きな幸せを感じた。

地元新潟県に、プロスポーツ、プロサッカーの1部チームがある。

そのチームを応援してできる、スタジアムの一体感。

大きな幸福感に充たされながら、試合を見守ったのだった。

 

昨日は引き分けだったが、これからあと18試合、アルビレックス新潟は、ホームでどんな試合を見せてくれるだろう。

ワクワクドキドキ、サッカーのある日常。

願わくは、勝利を重ねて、この幸福感をさらに大きくできたらいいなあ、と思うのである。

 

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恩返し弾あり、潟るありで、ホーム開幕戦は悔しいドロー ~2025第4節ホーム セレッソ大阪戦~

2025-03-02 20:56:30 | アルビレックス新潟

開幕戦、ドロー。

ドローには「負けなくてよかった」と思うものと、「勝ちを逃して悔しい」と思うものの二通りがあるということを思い知らされた今日の試合であった。

新潟にしてみれば、今日の試合は、間違いなく後者の方だった。

アディショナルタイムに入って、あと少しで勝利、待望の勝ち点3が手に入る、というときの失点。

それも、GK藤田が手で止めた地面に落ちたボールに稲村が防ごうと伸ばした足に、詰めた相手の足が当たり、結果的にボールは稲村のオウンゴールとなってしまった。

今日の試合で2試合連続の得点を記録したのは矢村。

2試合連続のオウンゴール失点となってしまった稲村。

稲村もそうだが、選手たちは皆、悔しいだろうなあ。

試合終了後、整列してあいさつして回る選手たちは、一様に負けたような顔をしていた。

リードしていながら、同点に追いつかれたのは、試合の終盤も終盤。

こういう時間に失点して勝ち点を逃したり減らしたりすることを、チーム名に合わせて「潟る」というのは、前にも書いたことがあった。

まさしく、今日試合も潟ってしまったのである⤵💦

 

今日の試合は、立ち上がりからセレッソ大阪の選手たちが、強いプレスをかけてきた。

序盤は、完全に押され気味だった。

だけど、15分もしのげれば、きっと潮目が変わるはずだと思いながら見ていた。

その15分を過ぎて、センターバックの稲村が、相手をかわして前進し、パスした後も、ペナルティエリアまで入り込んで、ボールを受けるとすぐさまシュート。

相手GKに弾かれたが、転がったボールの先には、矢村が走り込んでいた。

難なく先制ゴールを決め、2試合連続弾となった。

新潟のホーム開幕戦ゴールは矢村であった。

 

だが、何年たっても、新潟の悪癖が2つある。

その1つは、せった試合では、先述の「潟る」シーンを見せられることが多いこと。

もう1つは、以前在籍した選手に恩返しゴールを食らうこと。

セレッソ大阪のFWとして今日先発起用された中島元彦は、2020年に新潟に在籍した選手。

その彼に、見事なヘディングで同点弾を食らってしまった。

今日は、その2つをしっかり見せられてしまった。

いくらホーム開幕戦だからと言って、こんなマイナスのサービスは見たくなかったのだが…。

前半は同点のまま終了。

 

それでも、今日の新潟は、後半、キャプテン堀米の左からのすばらしいクロスに、長谷川元希がヘディングで勝ち越しゴールをたたき込んだ。

サポーターの応援するスタンド前まで行って、胸のエンブレムをたたく元希の姿にジーンとした。

新潟2年目の彼が、熱い思いで戦っていることが伝わってきた。

 

だが、攻守によく走り回っていたボランチの星が、相手のファウルによって脚を痛めてしまい、退場してしまった。

代わりに高木が入ったが、ボランチ専門の選手が、宮本そして星とケガをしてしまったことは痛い。

そして、次々と選手交代しながら残り時間も少なくなってきたころ、左サイドバックのキャプテン堀米が足を痛めてしまったのが、見ていてわかった。

だけど、あと選手交代はできない。

もう少しがんばってくれ、と不安に思っていたのが当たってしまった。

最後の失点シーンは、そちらの側からのクロスから生まれたものだった。

 

試合終了。

負け試合を追いついたセレッソ大阪のサポたちは、選手たちを称えるような迎え方だった。

スタジアムの新潟のファンたちは、静まり返っていた。

 

2試合連続のオウンゴールもあり、開幕4試合未勝利は、厳しい。

勝っていれば勝ち点4で13位だったが、引き分けで勝ち点1を加えたのみの新潟は、18位。

勝ち点2は19位浦和と同じ。20位は同1の名古屋。

そして、今節の結果勝ち点10で首位に躍り出たのは、昨季17位と下位に低迷した柏レイソル。

同じ勝ち点10には、昨季15位の湘南ベルマーレ。

昨季16位の新潟だって、両チームに負けないくらいもっとやれるはず。

今日だって、実に熱戦、いい試合だった。

それだけに、勝ちたかった。

幸い、次節東京ヴェルディ戦もホームでの試合。

天気はどうなるかわからないが、移動を考えずに試合の準備ができる。

ここから、反攻に転じたいものだ。

今度こそ、勝ち点3を!

 

Visca Albirex !!!

 

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3月初日、気持ちよく升潟周遊RUN

2025-03-01 20:35:49 | RUN

今日もいい天気。

青空が広がり、午前9時すぎの気温も12℃と高い。

久々に娘とのジョギング。

娘が走るのは、1月下旬以来だから、5週間余り間を置いて本当に久しぶり。

3km走りながら、足音が乱れず「苦しい」とも「きつい」とも言わずに走り通せる娘に、10年余り前の大病で足腰が弱ったときの面影はない。

さすがに速さはないが、いいピッチを刻める走りは、小学校6年間マラソン大会女王だったから、「昔取った杵柄」だなあと感心した。

 

その娘との走りを終えた後、もう少し走りたいので新発田市五十公野公園升潟に行った。

升潟には、親子連れで訪ねてきている人も多かった。

カモなどの水鳥がたくさんいた。

そんな中に、あれ?この鳥って、「鵜」じゃないの?

そうだとしたら、ここで見るのは初めてだ。

と思うような鳥も見かけた。

 

カモたちは、冬の間にここで餌をもらう習慣がついたらしく、えさらしきものをもった子どもが来ると、陸上で追いかけていく姿があった。

おじけづく子どもの姿もあって、思わずほおが緩んだ。

思わず足を止めて見てしまった。

 

さて、升潟から奥にはあやめ園があるのだが、さすがに雪に埋もれていた。

だけど、そこに行くまでの道がよく除雪されていた。

場所によっては、とけた雪でぐしゃぐしゃになっている道もあったけど。

 

そういうところから少し離れて、雪の多い坂道を少し上ってみた。

そこには、マンサクの木があるのだが、残念ながらまだ咲いていなかった。

1本だけ、枝の先っちょに黄色いつぼみらしきものをつけたのを見つけたが、小さすぎてスマホではよく撮れなかった。

 

でも、奥まで行っても、升潟・あやめ園をぐるりと回る道が除雪されていて、訪れる人たちのためにがんばってやってくれたのだなあ、とありがたく思った。

自然公園として、きちんと整備しようとしているんだなあ。

今週初めまでは毎日雪が降っていたのだから、ここまできれいにしてくれたことに感謝だ。

 

帰るとき、上空に小さく飛行機が飛んでいるのが見えた。

青空に薄く白い筋を付けながら飛ぶ姿をきれいと感じたのは、きっと走るのが気持ちよかったからだろう。

さっき見たカモたちの中には、北へ帰るものもいることだろう。

3月初日、陽気がよく気持ちよく走れた、五十公野公園升潟周遊(?)RUNであった。

コメント (2)
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