2月11日。
母の命日の2日前。
命日は、今年は金曜日。
平日なので、墓参りに行けない。
土曜日以降に行くよりも、早めに行こうと、午前中、曇り空の下、妻と娘を連れて、出かけてきた。
墓のある場所に着くと、場所を知っている娘はどんどん上っていこうとした。
墓一面にも、積雪があった。
彼岸の頃飾った花が枯れていたが、それが入っていた入れ物も、最近の寒さで分厚く凍っていた。
弱く雨が降り出してきた。
湿気と冷たい風で、線香の火がなかなかつかなかった。
それでも、3人分火をつけて、妻と娘に渡し、祈った。
ばあちゃん。いくら孫がかわいいからと言って、手招きしないでおくれ。
娘が少しでもよくなるように、じいちゃんと力を貸しておくれ。
その後、親類の家に寄せてもらった。
すると、娘の1つ年上で、子どもの頃姉妹のように仲良くさせてもらった女性が、2歳の子どもを連れて遊びに来ていた。
娘は、その子が喜ぶように、アンパンマンやしょくぱんマンの絵を描いてあげたりしたのだった。
(悲しいことに、今夜、娘に聞いてみると、墓参りのことも、親類に久々に会ったことも、もう覚えていなかった。)
さて、母が亡くなってから、10年になる。
3年余り闘病した母だった。
中越地震が起きた時には、母も生きていた。
ちょうどその時には、娘と母と私と3人で揺れを味わったのだった。
あれから10年。
もっとすさまじい東日本大震災が起こってしまったのが4年前。
娘が倒れたのが2年前。
10年間にもいろいろなことがあった。
つらいこと、悲しいことも、本当に多くあるのだなあ。
これが人生というものか、とも思う。
だけど、過去を悔いていても、現在を嘆いていても、それらは変えようがない。
現在のあるがままを受け容れて、明日に向かって行くだけだ。
そうだろ、ばあちゃん。
感情の上がり下がりはあったけど、陽気でいつも笑っていたあなただったよね。
だから、娘のこともあるから、これからももうしばらく人生がんばるからね。
母の命日の2日前。
命日は、今年は金曜日。
平日なので、墓参りに行けない。
土曜日以降に行くよりも、早めに行こうと、午前中、曇り空の下、妻と娘を連れて、出かけてきた。
墓のある場所に着くと、場所を知っている娘はどんどん上っていこうとした。
墓一面にも、積雪があった。
彼岸の頃飾った花が枯れていたが、それが入っていた入れ物も、最近の寒さで分厚く凍っていた。
弱く雨が降り出してきた。
湿気と冷たい風で、線香の火がなかなかつかなかった。
それでも、3人分火をつけて、妻と娘に渡し、祈った。
ばあちゃん。いくら孫がかわいいからと言って、手招きしないでおくれ。
娘が少しでもよくなるように、じいちゃんと力を貸しておくれ。
その後、親類の家に寄せてもらった。
すると、娘の1つ年上で、子どもの頃姉妹のように仲良くさせてもらった女性が、2歳の子どもを連れて遊びに来ていた。
娘は、その子が喜ぶように、アンパンマンやしょくぱんマンの絵を描いてあげたりしたのだった。
(悲しいことに、今夜、娘に聞いてみると、墓参りのことも、親類に久々に会ったことも、もう覚えていなかった。)
さて、母が亡くなってから、10年になる。
3年余り闘病した母だった。
中越地震が起きた時には、母も生きていた。
ちょうどその時には、娘と母と私と3人で揺れを味わったのだった。
あれから10年。
もっとすさまじい東日本大震災が起こってしまったのが4年前。
娘が倒れたのが2年前。
10年間にもいろいろなことがあった。
つらいこと、悲しいことも、本当に多くあるのだなあ。
これが人生というものか、とも思う。
だけど、過去を悔いていても、現在を嘆いていても、それらは変えようがない。
現在のあるがままを受け容れて、明日に向かって行くだけだ。
そうだろ、ばあちゃん。
感情の上がり下がりはあったけど、陽気でいつも笑っていたあなただったよね。
だから、娘のこともあるから、これからももうしばらく人生がんばるからね。