路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【東京地検】:安倍前首相は不起訴、公設第1秘書を略式起訴

2020-12-24 10:54:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【東京地検】:安倍前首相は不起訴、公設第1秘書を略式起訴

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京地検】:安倍前首相は不起訴、公設第1秘書を略式起訴 

 安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の費用補てん問題で、東京地検特捜部は24日、政治資金規正法違反(不記載)容疑などで告発された安倍氏を不起訴処分とした。一方、政治資金収支報告書に約3022万円を記載しなかったとして、同法違反罪で後援会代表の配川博之公設第1秘書(61)を略式起訴とした。一連の捜査は終結した。

 昨年11月の問題発覚以降、安倍氏は首相として事実関係を重ねて否定していたが、国会答弁が虚偽だったことになり、政治責任を問われるのは必至だ。安倍氏は国会招致要請に応じて経緯を説明するとしている。

 夕食会は2013~19年に毎年1回、東京都内の2つのホテルで開かれた。19年までの5年間でホテル側への支払総額は計約2300万円。参加者の会費との差額900万円余りは、安倍氏が代表の資金管理団体「晋和会」が穴埋めしたとされるが、夕食会を主催した「安倍晋三後援会」や晋和会の政治資金収支報告書に記載はなかった。

 関係者によると、安倍氏は今月21日、特捜部の任意の事情聴取に「知らなかった」と不記載への関与を否定。一方、配川秘書は差額分を補てんし、政治資金収支報告書に記載していなかったことを認めていた。

 起訴状によると、配川秘書は安倍晋三後援会の16~19年分の政治資金収支報告書に、夕食会の収支約3022万円を記載せずに選挙管理委員会に提出したとしている。

 全国の弁護士は今年5月以降、安倍氏や配川秘書らに対する告発状を提出。政治資金規正法違反のほか、有権者への金品提供を禁じる公選法違反(寄付行為)にも当たるとしていた。特捜部は公選法違反容疑についてはいずれも不起訴とした。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・東京地検・政治とカネ・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑】  2020年12月24日  10:54:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳】:連合制御できない立憲 自民党は高笑い/12.19

2020-12-24 10:03:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【政界地獄耳】:連合制御できない立憲 自民党は高笑い/12.19

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:連合制御できない立憲 自民党は高笑い/12.19 

 ★15日、共産党は第2回中央委員会総会(2中総)を開き、委員長・志位和夫は「総選挙で私たちが掲げている第一の目標-次の総選挙で政権交代を実現し、野党連合政権を樹立する。地方でも政権協力の方向に共闘が前進するように、その機運を大いにつくっていただきたいと思いますが、共闘がどうなるかの『様子見』には絶対に陥ってはならない」と不退転の決意を述べている。

 ★共産党が求める野党共闘は立憲民主党から見れば全国に支持者がいて、安定的な票が読み込める、選挙区調整が整理しやすい、大きな枠組みでは共通政策がある、政権を共有しても多くは求めてこないのではないかなどの都合のいい思惑があり、立憲の弱点を補ってくれる。野党共闘の軸は立憲と共産ということになる。一方、共産はほんの5年前まで野党共闘は共産党を除くというただし書きがつけられるほど、独立独歩の関係だった。ところが維新の会の誕生など保守系野党が生まれ始め、立場が明確になるにつれ、野党間の会合が増え共産との関係が変化した。

 ★今では野党の枢軸を占める役割を示し、政局にも関与する共産党だが、社会党から民主党、立憲と野党を支えてきたのは「連合」だ。ここの民間労組と共産との相性は最悪で、旧民社協会・民社党の組織とは溝が深い。立憲民主、国民民主両党の支持母体となる連合会長・神津里季生は17日の会見で「(共産と)政権をともにすることは、まずあり得ない」と2中総を批判した。この繰り返しが野党に1票入れようとする有権者を逃がしていることに、これをグリップできない立憲幹部ともども反省してもらいたい。政権与党を倒すためにみんながまとまるという思いを、過去の経緯と筋論だけで否定する連合態度や、まとめ上げられない立憲政権運営できるのかという疑問だ。つまり野党と連合は「文句だけが一人前」だと思われている。自民党高笑いが聞こえる。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年12月19日  08:25:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳】:「誤解」しているのは菅首相ではないのか/12.18

2020-12-24 10:03:00 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳】:「誤解」しているのは菅首相ではないのか/12.18

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:「誤解」しているのは菅首相ではないのか/12.18 

 ★16日、官房長官・加藤勝信は首相・菅義偉の大人数での会食について「国民の誤解を招いたのではないかという指摘真摯(しんし)に受け止めなければならない」。その後、首相も「他の方との距離は十分にあったが国民誤解招くという意味においては真摯反省している」。示し合わせたような発言、いや原稿だが、誤解というのはある事実について間違った理解や解釈をすること。相手の言葉などの意味取り違えることだ。つまり、私(首相)は間違ったことは言っていないが、国民思い違いしたということになる。安倍政権でも同様表現が使われてきたが、もうこの政治用語国民通用しない。

 ★結局この発想が「自分特別だが国民ダメよ」と言っているようなもの。いわゆる上級国民思考ではないのか。勝負の3週間に敗北した菅政権。国民の方がずっと分かっている。そして我慢している。誤解しているのは菅政権自体ではないのか。庶民派苦労人というイメージ国民に出てきた首相は、高級ホテルでの食事日課になった。16日、大阪のマンションで母娘の餓死が報じられた。一国の首相ぜいたくな食事をとがめたいのではない。この現代日本餓死者が出ることに首相として何が足りないかを考えてほしい。国民生命財産守ることが首相仕事ではないか。

 ★ネットでは「アベノマスクからガースートラブル」「誤解ではなく二階」などの皮肉があふれている。首相懸命働いている姿国民は知らない。知己のある人たちとの会食や、官界、財界などの官邸への来客をこなしていても、首相の言う「仕事をしている」ことにはならない。多くの人の幅広い声を聴くのも結構だが、医療専門家たちの提言を聞かず、国民を聴かなければ仕事にならないはずだ。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年12月18日  10:23:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【東京地検】:安倍前首相を不起訴、「桜」夕食会問題で 秘書を略式起訴

2020-12-24 09:57:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【東京地検】:安倍前首相を不起訴、「桜」夕食会問題で 秘書を略式起訴

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京地検】:安倍前首相を不起訴、「桜」夕食会問題で 秘書を略式起訴 

 安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の収支を巡り、東京地検特捜部は24日、政治資金規正法違反(不記載)などの疑いで刑事告発された安倍氏を不起訴(嫌疑不十分)とした。政治団体代表の配川博之公設第1秘書(61)=山口県下関市=については、補填分を含む夕食会の収支3022万円を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、同法違反罪で略式起訴した。
2019年8月、山口県下関市の関門海峡花火大会を訪れた安倍前首相と配川博之公設第1秘書(左)
 2019年8月、山口県下関市の関門海峡花火大会を訪れた安倍前首相と配川博之公設第1秘書(左)
 
 安倍氏が刑事責任を問われることなく捜査は終結したが、捜査の過程で補填を巡る国会答弁が事実と異なっていたことが判明し、安倍氏の政治責任が問われる。安倍氏は捜査終結後、国会招致要請に応じる意向を示していた。
 夕食会は、政治団体「安倍晋三後援会」が2013年以降、地元山口県の支援者らを招き、東京都内の高級ホテルで毎年開いてきた。1人5000円の会費だけでは支払額に満たず、安倍氏側が不足分をホテル側に補填していたことが明らかになっている。
 安倍氏は特捜部の任意での事情聴取に「関与していない」と否認。配川秘書は任意聴取に「補填分を含め収支報告書に記載すべきだった」と説明していたとされる。
 起訴状によると、配川秘書は16~19年の4年間、後援会の収支報告書に夕食会の会費収入と、補填分を含むホテル側への支出の計3022万円を記載しなかったとされる。
 全国の弁護士有志らが今年5月以降、安倍氏や配川秘書らを告発。有権者への金品提供を禁じた公選法違反(寄付行為)にも当たると訴えていたが、特捜部はいずれも不起訴とした。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【事件・安倍首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の疑惑】  2020年12月24日  09:57:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:「政商」水谷建設元代表・水谷功氏逝去

2020-12-24 08:30:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【HUNTER】:「政商」水谷建設元代表・水谷功氏逝去

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:「政商」水谷建設元代表・水谷功氏逝去 

 水谷建設の元会長で、平成の「政商」と言われた水谷功氏が12月17日に病死した。

 小沢一郎氏の陸山会事件、福島県知事の贈収賄事件など、数々の事件で名前があがった水谷氏は、父親が創業した水谷建設の後を継ぎ、政財界と裏社会との強いつながりを駆使してのし上がってきた人物だった。

 ■政財界の裏に通じた「ミズケン」

 永田町や霞が関での呼び名は「ミズケン」。人脈は幅広かった。元大手ゼネコンの幹部は振り返る。
 「中部国際空港の建設など、公共工事にはめっぽう強かった。大手ゼネコンの幹部が、功元会長に日参しては工事の受注、調整を頼みに来ていた。また、大手ゼネコンが抱えた、表に出せないトラブルの相談にも乗っていた。功元社長がタニマチで、支援した政治家は数知れずだ」

 政財界の裏で動いていた水谷氏の名前がクローズアップされたのが、2006年に東京地検特捜部が立件した、佐藤栄佐久元福島県知事の贈収賄事件。福島県の発注工事を受注した水谷氏が佐藤氏側の土地を買ったことが、賄賂ではないかとされた。

 佐藤氏は知事辞職に追い込まれ、有罪判決が確定。この事件では、水谷氏自身も法人税法違反(脱税)で逮捕され実刑判決を受けている。一方、佐藤元知事の贈収賄事件は、贈賄側の水谷氏が時効になっていたため立件されなかった。

 水谷氏が三重刑務所に服役していた時だった。熱心に通ったのが、東京地検特捜部の検事たち。岩手県の胆沢ダム受注の謝礼として、小沢一郎氏に1億円を賄賂として送ったのではないかとの疑惑が浮上し、その端緒をつかむため水谷氏に会いに刑務所にまで来ていた。後の陸山会事件だ。当時は自民党が低迷し、民主党の勢いが増して政権交代が現実になりつつある時期だった。

 2010年、小沢氏の秘書が政治資金規正法違反で逮捕され有罪が確定。小沢氏も検察審査会による「強制起訴」で被告人席に座ることとなったが、検察側は水谷建設からの「1億円賄賂」を裁判の中で立証しようとした。

 ところが、法廷い登場した水谷氏は「5,000万円を2回、計1億円をもっていくことは社長らに了承した。だが、小沢氏サイドに届いたのかどうか、わからない」と奇妙な証言を繰り返した。

 裁判の中で水谷氏は、「裏金を持っていく時は2人で届けろ」「カネは当日の朝、金庫から出すように」などと、独自のルールを決めていたことを明かしたが、数々の修羅場をくぐり抜けてきた同氏ならではの証言だった。

 別の脱税事件の時には、裏金から指定暴力団山口組に中部国際空港や関西国際空港の「地元対策費」の名目で、6億円が支出されていたことが判明。国会議員元秘書にも2億円が渡されていた。前出の大手ゼネコン元幹部は、こう振り返る。
「水谷氏のまわりは常にカネと大手ゼネコンだった。大手ゼネコンは、コンプライアンスが厳しくて、地元対策費なんて簡単に出せません。そこで、水谷氏がそこを請け負うかわりに、下請けを受注させる。裏金の部分は、工事費に上乗せすればいい。水谷氏が脱税で逮捕という時は背筋が凍った。大手ゼネコンの裏事情をしゃべられると、完全に終わり。だが、水谷氏はまったくしゃべらなかった。そこで、大手ゼネコンの信頼はますますアップして、水谷建設の受注も増えた」

 2011年3月の東日本大震災とそれに伴って起きた福島第一原発事故では、直後から水谷建設や日起建設の車が現場を走っていた。近年では、沖縄の辺野古の埋め立て工事、宮古島の自衛隊関連工事も受注している。

 「事業は拡大する一方でした。儲かればいいという水谷氏は自家用ヘリで全国に営業をかけていた。だが、親族や幹部が『時代がかわった、コンプライアンスも大事』と主張しはじめたため、市内の対立が激化していた」(水谷建設関係者)

 何度か水谷氏本人に話を聞いたことがある。「陸山会事件の1億円?渡そうとしたが、渡したところは見ていない。だから、わからない。渡せと命じたか?どうだったかな、社長らが動いたから。まぁ、覚えていない」――つかみどころがない言葉で、けむに巻くのがいつものパターンだった。

 功罪は別にして、数々の「疑惑」を背負った「政商」がまた一人、世を去った。(山本吉文)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2020年12月24日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:ヤジ排除裁判でまたも珍主張|道警・借り物動画に傍聴人失笑

2020-12-24 08:30:20 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER】:ヤジ排除裁判でまたも珍主張|道警・借り物動画に傍聴人失笑

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:ヤジ排除裁判でまたも珍主張|道警・借り物動画に傍聴人失笑 

 昨年夏に札幌市で起きた「首相演説ヤジ排除事件」で21日午後、排除被害者が北海道警察を訴えた裁判の6回目の口頭弁論が札幌地方裁判所(廣瀬孝裁判長)で開かれ、被告の道警がまたしても原告や傍聴人らを呆れさせる主張を展開した。

 ■失笑に包まれた傍聴席

 提訴当時から警察官職務執行法を排除の根拠としていた道警は、この日の弁論までに排除場面を記録した動画を証拠提出していたが、法廷で上映された動画は原告が提出した証拠映像の一部を加工したもので、上映中は傍聴席が失笑に包まれることになった。

 道警は昨年7月、JR札幌駅前で安倍晋三・前総理大臣に「安倍やめろ」などと叫んだ札幌市の大杉雅栄さん(32)の身体や衣服を掴み、演説現場から実力で排除した。裁判では、最初のヤジの直後に大杉さんを排除した行為を警職法4条の「避難」措置だったと主張。現場にいた聴衆の1人が大杉さんの左肩を強く押したため、トラブルを避ける目的でその場から避難させたという理屈だった。

 21日の弁論では、その主張を裏づけるという動画が上映されたが、法廷に流れたのは道警オリジナルの映像ではなく、原告が証拠提出した動画の一部を拡大してスローモーション加工したもの(下の画像参照)。映像には道警の言うように、たしかに大杉さんの左肩に延びる手が写り込む瞬間がある。だがその手が肩に触れたのはほんの数秒間で、そこから警職法に言う「避難」措置が必要なほどの危険を読み取ることは難しい。問題の場面が上映された瞬間、地裁の傍聴席ではあちこちから失笑が起こり、笑いを堪えきれず噴き出す傍聴人もいた。

 ■実際に触れたのは…

 弁論後の報告集会で、原告の大杉さんは「肩を押された記憶はまったくない」と明かしている――「警察官に後ろからガッと掴みかかられ、とても横から押されてるかどうかなんて気づかない状況でした」――つまり当事者にとっては、警察官の行為こそが危険だったわけだ。映像を確認した訴訟代理人らは「そもそもあの手が本当に『聴衆』の手だったかどうかはわからない」と指摘しており、実際には警察官の手だった可能性さえある。

 原告側は今回、排除の現場を目撃した市民3人の陳述書を新たに証拠提出した。代理人らによると、いずれの証言者も排除事件の報道に触れて自ら名乗り出てくれたといい、次回弁論までにさらに1人の陳述書を追加提出する用意があるという。原告の大杉さんは「毎日のように政府の不祥事が続き、国民は個々のケースをどんどん忘れていく。1つの問題に長く関心を持ち続けてもらうのは大変だが、職場の有給休暇が続く限り裁判には出続けたい」と話し、「失った休暇も道警に賠償してもらいたいほどだ」とつけ加えた。

 次回、第7回弁論は来年2月24日午後、札幌地裁で開かれる。(小笠原淳)

■【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。
北方ジャーナル→こちらから

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【話題・北海道警察・「首相演説ヤジ排除事件」】  2020年12月23日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER】:知事側近も懸念する兵庫県「新年交礼会」

2020-12-24 08:30:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER】:知事側近も懸念する兵庫県「新年交礼会」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:知事側近も懸念する兵庫県「新年交礼会」 

 12月の定例会見で、来年夏の知事選には出馬せず今期限りで退任することをを表明した兵庫県の井戸敏三知事。5期20年の任期中、東京都の石原慎太郎元知事や大阪府の橋下徹元知事の発言に異を唱え、バトルを展開したこともある名物知事だ。

 今年10月には、公用車を高級車「センチュリー」に変更したことを問われて「報道では、単に知事公用車の車種や価格の比較ばっかりが強調され、正確な報道がなされていない実情にある。そのような一面的、一方的な議論が横行しているのではないか。ご指摘のように井戸がわがままを言って、センチュリーに乗ってるというような捉え方で報道されているとすれば、まさに遺憾であるし、兵庫県の知事として残念。都道府県のイメージは、このような一面的な言葉だけで評価されるものではないとは思っているが、やはりとんがったところだけ捉えて評価されがちでもある」と反論し、物議を醸していた。

 最近では、菅義偉首相が二階俊博幹事長ら8人と会食したことが強くバッシングされ支持率が落ち込んでいる現状についても、「マスコミの報道ぶりには不正確さがある。『5人以上がだめ』と言っているのではなく、『4人以下単位で食事をしましょう』ということだ」(12月20日 神戸新聞NEXTより)と話したことが報道されている。

 政権擁護のつもりらしいが、説得力はない。兵庫県の新型コロナウイルス感染者数は、この1か月で毎日のように100人を超え、陽性者数の合計は8,248人(12月21日現在)。全国で8番目の数となっているからだ。

 県庁関係者の間からは「退任も発表したので気が大きくなっているのか、舌鋒鋭い知事の言動には冷や冷やさせられる」という声も聞こえてくる。

 ■「知事、本気か!?」

 そうした中、側近からも「知事、本気か!?」と心配されているのが、兵庫県が毎年、新年に開催している「新年交礼会」である。

 筆者が入手した『令和3年兵庫県関係者新年交礼会の開催について』という兵庫県の案内によれば、来年1月4日午前11時から兵庫県公館の大会議室で開催されるという。参加者は県庁関係者に加えて、兵庫県内の地方議員、各種の団体や組合などで、参加人数は270人程度とされている(下の画像参照)。

 別紙プログラム(下の画像参照)には井戸氏の挨拶、参加者の歓談などが記載されている他、<本年は飲食を提供しないため、会費は徴収しません>、<当日は必ずマスクを着用していただくともに、換気をした部屋での開催となりますの で、暖かくして来場願います>、<当日朝にご自宅で検温いただくなど、感染症の拡大防止にご協力ください>などと、感染防止対策を講ずることも記されている。だが、全国的に感染が拡大する中、公金を使って人を集めることに賛意を示す県民は少ないだろう。

 兵庫県議の一人が次のように内情を語る。
 「開始時間午前11時に兵庫県公館に到着しようとすれば、2時間以上も前のラッシュに自宅を出ないと間に合わない人も、いらっしゃる。新年から300人近い人の集まりというのは、いかがなものかという気がします。井戸氏は今年で最後の新年交礼会なので、どうしても開催したい意向と県庁からは聞きました」

 毎年参加している兵庫県内のある団体幹部は、「コロナ禍の中で、新年早々から、270人も人を集めて、挨拶しなければならないのか、不思議。普通は中止か、リモートじゃないでしょうか?毎年出される軽食がないから、感染防止は十分だという話を聞きましたが、集まること自体がまずいんじゃないのか。ただ、うちは団体のメンツもあり、欠席もできない。そういう団体はけっこうありますよ」と苦悩の表情を見せている。

 今年夏に予定される兵庫県知事選挙で、井戸氏は後継に金沢和夫副知事を指名するのではないかという見方がある。新年交礼会の式次第には、その金沢氏の挨拶も入っている。「井戸氏も、金沢氏も、どちらも挨拶というのでしょう。知事選挙の後継者をお披露目のように見えてしまう」(前出の兵庫県議)

 新型コロナの累計患者数が8,000人を超えたが兵庫県で、公金を使った「会合」に理解を得られるとは思えないが…‥。(山本吉文)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース】  2020年12月22日  08:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:袴田さんの裁判 早く無罪を言い渡せ

2020-12-24 07:53:55 | 【裁判(最高裁・高裁・地裁、裁判員制度・控訴・冤罪・再審請求、刑法39条】

【社説①】:袴田さんの裁判 早く無罪を言い渡せ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:袴田さんの裁判 早く無罪を言い渡せ 

 半世紀以上も前の強盗殺人事件で死刑が確定している袴田巌さんに再審の扉が開きそうだ。最高裁が再審取り消しの高裁決定を認めなかったからだ。もはや一刻も早く無罪を言い渡すべきだ。
 もともと袴田さんが犯人かどうか極めて疑わしい事件だったと言わざるを得ない。一九六六年に清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅から出火し、焼け跡から一家四人の刺殺体が発見された事件である。
 決め手となった証拠とは、みそタンクから見つかったシャツやズボンなどの衣類五点。だが、発見されたのは事件発生から何と一年二カ月もたった後である。
 しかも、犯人のものとされた衣類に付いた血液は、最新のDNA鑑定技術により、弁護側は「袴田さんの血液とも被害者の血液とも一致しない」としていた。
 住み込み従業員だった袴田さんの自白もあったが、この段階で「衣類五点」には全く触れられていなかったのは極めて不自然だった。当時の取り調べは過酷なもので、一日十二時間、最長では十七時間にも及んだとされる。裁判になると袴田さんは全面否認し、一貫して「無実」を訴えていた。
 興味深いのは一審で死刑判決を書いた元裁判官の故・熊本典道氏が自白に疑いを持ち、「公判当時は無罪との心証を持っていた」と二〇〇七年になって告白したことだ。だが、有罪とする裁判長と別の裁判官を説得できなかったと。
 二審で無罪となるのを熊本さんは期待したが覆らず、一九八〇年に死刑確定。袴田さんの人生を思うと耐えられず、最高裁に再審を求める上申書を提出していた。
 DNA鑑定については、再審を求める過程で明らかになったことだ。だが、これについて検察側が「鑑定試料が古く正確な判定ができない」とし、高裁も地裁が認めた再審開始を取り消していた。
 最高裁が審理を高裁に差し戻したのは、「衣類に付着した血液に関する専門的知見について審理が尽くされていない」などと判断したためである。
 「高裁決定を取り消さなければ著しく正義に反する」と最高裁は述べているが、袴田さんはもう八十四歳である。人生の大半を殺人犯のぬれぎぬを着て送ったに等しい。これほどの人権侵害はあるまい。
 正義を言うなら最高裁自ら「再審開始」を決めるべきであったと考える。同時に古いままの再審関連の法整備を含め、冤罪(えんざい)防止策も急ぐべきなのである。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月24日  07:53:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:ゲノム編集食品 食べるなら納得ずくで

2020-12-24 07:53:50 | 【食糧自給率・食品ロス・農業・JA・農家・化学肥料・米・牛・豚・養鶏・野菜】

【社説②】:ゲノム編集食品 食べるなら納得ずくで

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:ゲノム編集食品 食べるなら納得ずくで 

 ゲノム編集食品の流通が政府に了承された。新たな特質を付与された農作物などが、やがて店頭に並ぶ。だが今のところ、安全審査も表示の義務もない。安心して口にすることができるだろうか。
 ゲノム編集とは、外から遺伝子を挿入しその生物にはなかった機能を加えたり、特定の遺伝子を切り取って遺伝的性質に変化を与えたりすることをいう。遺伝子組み換えの精度を高めた技術である。
 今年のノーベル化学賞を受賞した「クリスパー・キャス9」という編集技術が開発されて効率化が進み、応用範囲が広がった。
 国内で初めて流通することになるのは、筑波大が開発したトマト。血圧を下げる効果があるGABAという成分の発生を抑制する遺伝子を切り取って、含有量を通常の約五倍にしたものだ。
 国内では肉厚のマダイ、収穫量の多いイネなどが実用化をめざしている。市場に出れば、歓迎する消費者も多いに違いない。食料の安定供給、飢餓解消に資する可能性も秘めている。
 問題は、新たな遺伝子を外部から挿入する場合には安全性審査を受ける必要があるが、それ以外は届け出すら任意でよいことになっている。「自然交配による品種改良と区別がつかないからだ」という。ゲノム編集食品である旨を表示する義務もない。消費者には選択の余地がない。
 いかにノーベル賞の技術といえども、狙いを外し、標的にしたものではない遺伝子を切り取って、思わぬ性質を発現させるリスクもゼロではない。欧州連合(EU)では「規制の対象にすべきだ」という司法判断に基づいて、表示義務が課せられている。
 東京大が一昨年、約一万人を対象に実施した調査によると、ゲノム編集の農産物を「食べたくない」と答えた人が四割強。「食べたい」は一割弱にとどまった。
 国内の食品メーカーなども研究を進めてはいるものの、消費者の不安を反映してか「今のところ製品化の予定はない」と、二の足を踏む企業が多いという。
 ゲノム編集トマトは来年夏に種の販売を開始。再来年の初めには店頭に並ぶ。
 しかし、今のままでは「食べたくない」という人も、知らないうちに口にしてしまうことになる。
 消費者の不安を取り除き、スムーズな流通を図るためにも、消費者庁はメーカー側に、せめて表示を強く求めるべきだろう。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月24日  07:53:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:白いひげの男は毎年、この日の夜、決まってこの店にやって来る…

2020-12-24 07:53:45 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【筆洗】:白いひげの男は毎年、この日の夜、決まってこの店にやって来る…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:白いひげの男は毎年、この日の夜、決まってこの店にやって来る…

 白いひげの男は毎年、この日の夜、決まってこの店にやって来る。ただし、今年はえらく早い。いつもの年なら明け方近いのにまだ十時だ▼「仕事はもう終わったのかい」。白いひげの男はミルクを注文する。「ああ、今年はちょっと事情があるんじゃ」▼主人はおもしろくなかった。この男の仕事はこの夜でなければ意味がないはずだ。男の仕事を待っている人がいる。とりわけいやなことが多かった今年である。なのにこの男ときたら。主人はミルクのカップを乱暴に置いた▼「仕事なら、ちゃんと済ませているさ」。白いひげの男は弁解した。「ああ、そうだろうとも」。主人は納得しなかった。ひげの男はため息をつくと、上着の内ポケットから手帳を取り出し、ページをめくった。「ああこれだ。四月十二日。マスクがなくって困っていなかったかい」▼主人はよく覚えていた。どうしても出掛けなければならなかったが、マスクが手に入らない。しかたなく地下鉄の中ではハンカチで口を覆っていたが、見知らぬ男に「非常識だ」と大声で言われた。車内の誰もが、自分を非難しているようだった▼「あの時、マスクをくれた女の人がいたが、あれが」−。「今年は一年中、忙しかったさ。こういう年だもの」。ひげの男は席を立った。店を出る時、こう言って笑った。「来年はきっと、いつも通りの時間に来るはずじゃ」

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年12月24日  07:52:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【菅首相の一日】:12月23日(水)

2020-12-24 07:53:40 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【菅首相の一日】:12月23日(水)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【菅首相の一日】:12月23日(水) 

 【午前】6時49分、官邸。官邸の敷地内を散歩。7時25分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。レストラン「ORIGAMI」でJPモルガン証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストらと会食。8時32分、官邸。9時、上川陽子法相。18分、山谷えり子自民党拉致問題対策本部長。47分、皇位継承に関する式典委員会。10時1分、全国知事会の長崎幸太郎山梨県知事、浜田恵造香川県知事。47分、自民党の「安全保障と土地法制に関する特命委員会」の新藤義孝委員長らから提言書受け取り。55分、同党静岡県連の上川陽子会長、塩谷立副会長ら。山口泰明同党選対委員長同席。11時12分、岩田一政郵政民営化委員会委員長。34分、佐々木豊治千葉県我孫子市議ら。斎藤健元農相同席。58分、ザ・キャピトルホテル東急。中国料理店「星ケ岡」で木村弥生自民党衆院議員、永守重信日本電産会長と会食。
 【午後】0時53分、官邸。58分、自民党秋田県連の金田勝年会長、鶴田有司副会長、佐藤雄孝幹事長。2時15分、テレビ東京のBS番組の収録。3時47分、東京都小金井市の情報通信研究機構。視察。4時10分、武田良太総務相、徳田英幸同機構理事長と懇談。26分、報道各社のインタビュー。5時37分、官邸。6時19分、吉田学新型コロナウイルス感染症対策推進室長。7時5分、衆院第2議員会館。48分、東京・赤坂の衆院議員宿舎。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2020年12月24日  07:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:安倍前首相聴取 議員辞職にも値する

2020-12-24 07:53:35 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説①】:安倍前首相聴取 議員辞職にも値する

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:安倍前首相聴取 議員辞職にも値する 

 「桜を見る会」をめぐる疑惑で安倍晋三前首相が検察の事情聴取を受けた。国会で否定したが、証拠が出た以上、言い逃れはできない。国民に丁寧な説明が要るし、もはや議員辞職にも値しよう。
 今年二月の国会でのやりとりを思い出してほしい。野党議員が「桜を見る会」前日に東京都内のホテルで開かれた夕食会の疑惑を追及していた。会費は一人五千円とされていたが、その金額でまかなえるはずがない、安倍氏側が補填(ほてん)していたのではないか、そう野党議員は質問した。
 「補填はしていない」「明細書もない」と安倍氏は繰り返した。さらにその議員に向かって言い放ったのは「証拠を挙げていただきたい。ありえない」との言葉だ。
 告発を受けた東京地検が安倍氏の秘書らから事情聴取をし、約九百万円にものぼる補填の疑いが高まった。「ない」と言い張ってきた明細書も東京地検は入手している。これは動かぬ証拠である。
 もっとも秘書らは補填について「安倍氏には伝えていなかった」と述べているようだ。知らないなら共謀関係には問えない−つまり安倍氏自身は不起訴の公算が大きい。だが、仮にそうだとしても、これだけ世間を怒らせ、国会を紛糾させた大問題である。
 安倍氏自身が真実を知る方法はいくらでもあったろう。そもそも真実を知る努力はしたのか。それを怠り、事実と異なる答弁を国会で繰り返したなら、その罪は重いと言わざるを得ない。これだけでも議員辞職に値しよう。
 秘書らが夕食会の収支を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反に問われれば、なおさら議員辞職は当然のことと考える。不記載は重い罪であるうえ、秘書らは事情聴取に「報告書に記載すべきだと分かっていた」と説明しているようである。より悪質である。
 夕食会の問題だけに矮小(わいしょう)化してもいけない。「桜を見る会」には安倍氏の地元支援者らを数多く招き、「権力の私物化だ」と国民から厳しく批判された問題である。むろん公職選挙法にも触れかねない。その責任も極めて重いはずだ。
 安倍氏には開かれた国会の場で国民への真摯(しんし)な説明が必要である。かつ、それは偽証罪に問われうる証人喚問の形でなければ、誰が単なる弁明を信ずるであろうか。あくまで「秘書のせい」などと答えるならば、この問題を到底、終わらせるわけにはいかない。
 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月23日  08:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:吉川議員が辞職 説明責任果たさぬまま

2020-12-24 07:53:30 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【社説②】:吉川議員が辞職 説明責任果たさぬまま

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:吉川議員が辞職 説明責任果たさぬまま 

 自民党衆院議員の吉川貴盛元農相(70)が体調不良を理由に議員辞職した。鶏卵生産大手元代表からの現金受領を巡る疑惑が引き金だろうが、国会での説明責任を果たさぬまま幕引きは許されない。
 吉川氏はきのう大島理森衆院議長に辞職願を提出、許可された。辞職に伴う衆院北海道2区補選は来年四月二十五日に実施される。
 吉川氏は二〇一八年十月から一九年九月までの農相在任中、鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表から大臣室などで三回にわたり計五百万円を受け取った疑いがもたれている。吉川氏関連の政治資金収支報告書にも現金受領の記載はないという。
 同社幹部が役員を務める鶏卵業界の団体は、鶏の飼育を巡る国際規制の強化案に反対する要望書や署名を農林水産省に提出するなど働き掛けを強めていた。東京地検特捜部は現金授受の趣旨や経緯など調べているもようだ。
 この元代表は、鶏卵業界に有利な政策の実現のため、吉川氏のほか西川公也元農相(77)ら農林関係議員を中心に働き掛けていたとされる。西川氏は今月八日付で内閣官房参与を辞任した。
 捜査が厳正に行われることを期待しつつも、疑惑を持たれた議員は辞職や役職辞任ですべての政治責任が果たされるわけではない。
 業界に有利な政策の実現のために、権限を持つ議員個人に現金が直接渡され、報告書にも不記載だとしたら極めて重大な問題だ。
 なぜ、そんなことが起こったのか。国政に関わる重大事であり、国政調査権や行政監視機能を有する国会には、捜査とは別に真相を解明する責任がある。疑惑を持たれた者が協力すべきも当然だ。
 昭和から平成にかけて頻発した大型疑獄事件は、衆院小選挙区制導入など政党・政策本位を目指す一連の政治改革で鳴りを潜めた。
 しかし、閣僚在任中の現金受領や河井案里参院議員陣営の現金配布など「政治とカネ」を巡る古典的な問題が増えつつある印象だ。
 これは、一二年の政権復帰後、自民党「一強」の状況が続き、政治から緊張感が失われていることと無縁ではあるまい。権力の座にあれば、多少の悪事は許される−。そんな気分が政権内にまん延しているとしたら深刻だ。
 問題が発覚すると、政権や自民党の幹部は「政治家は自らの行動について説明責任を果たすことが求められる」と言う。ならば責任を果たさせるべきである。うやむやで終わらせてはならない。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月23日  08:12:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:天国の門の近くに大きな部屋があった。歴代の政治家の写真がず…

2020-12-24 07:53:25 | 【政治とカネ・政党交付金・「企業・団体献金」・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会

【筆洗】:天国の門の近くに大きな部屋があった。歴代の政治家の写真がず…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:天国の門の近くに大きな部屋があった。歴代の政治家の写真がず…

 天国の門の近くに大きな部屋があった。歴代の政治家の写真がずらりと並んでいる。写真の下には時計が一つずつ置いてある。聞けば、ウソ表示器。ウソをつくたびに針が少しずつ進んでいくという▼正直者とうたわれた米国初代大統領のワシントンの時計は十二時を向いたまま。リンカーンのは五秒ほど進んでいる。ある政治家の写真の前にはなぜか時計がない。「その時計は地獄の鬼が借りていった。扇風機の代わりにするらしい」▼米国のジョークだそうだ。「ある政治家」の名にはその時の大統領や首相を当てはめれば良いだろう。この伝でいけば、地獄の鬼はもう一つ、高性能の扇風機を手に入れたか。「桜を見る会」の前日に主催した夕食会の費用を安倍前首相側が補填(ほてん)していたとされる問題。この問題をめぐり、安倍前首相が国会で百十八回の虚偽答弁をしたと指摘される▼「事務所はかかわっていない」。意図的なウソとは決めつけられぬが、国のリーダーが国民に向かって百十八回、事実とは異なる説明をした。それはウソにはならぬ▼東京地検特捜部の事情聴取を受けた。聴取にも、自分は事務所の担当者からウソの説明を聞かされていたという立場らしい。安倍氏本人の起訴は困難と伝えられる▼師走の寒空を見上げる。凍えるような扇風機の音が聞こえたようだが、空耳か。天国のあの時計だけが知っている。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2020年12月23日  08:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【私設・論説室から】:モスクワっ子の願掛け

2020-12-24 07:53:20 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【私設・論説室から】:モスクワっ子の願掛け

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【私設・論説室から】:モスクワっ子の願掛け 

 モスクワの地下鉄が開業したのはスターリン時代の一九三〇年代半ばだ。地下深くを走り、冷戦時代は核戦争への備えにシェルターとしての利用が想定された。
 宮殿のような豪華な駅が多く、なかでも革命広場駅には兵士、農民、学生ら七十六体の銅像が飾られ荘厳な雰囲気が漂う。
 これら銅像の中で、国境警備兵が連れている犬の鼻は乗降客になでられてピカピカだ。その昔、工科大学の学生が試験の成功を祈って触ったのが始まりという「都市伝説」がある。
 ほかにも人々の願掛けによって部分的に磨き上げられた像はあちこちに。商売繁盛をもたらす水兵のピストル、昇給を約束するおんどり、読書する女学生の靴は不幸な恋に落ちるのを防ぐという。たまらず地下鉄公社は「銅像の原形がなくなってしまう」と触らぬように呼び掛けている。
 今のモスクワっ子の切実な願いはやはりコロナ禍の退散だろう。ロシア全土で感染者は約二百九十万人に達し、モスクワ市だけでも七十万人を超える。
 ロシアは世界で初めて国産ワクチンを承認し、接種を始めた。だが、臨床試験を見切り発車しての接種には安全性への懸念がぬぐえない。世論調査で、無料でも接種を受ける用意はないと答えた人が約六割に上ったのもうなずける。 (青木 睦)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【私設・論説室から】  2020年12月23日  08:11:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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