【次期衆院選】:立民現職に身内が「刺客」、岩手1区フリーアナ擁立で異例の構図
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【次期衆院選】:立民現職に身内が「刺客」、岩手1区フリーアナ擁立で異例の構図
立憲民主党岩手県連は14日、次期衆院選岩手1区に盛岡市出身のフリーアナウンサー、佐野利恵氏(30)を擁立すると発表した。同区には既に同党から公認内定を得ている現職階猛氏(54)がいるが、資金問題で対立する階氏に身内が「刺客」を立てる異例の構図で、野党の分裂選挙となる可能性が出てきた。
階氏は旧民主党時代、消費税増税を巡る路線対立で小沢一郎衆院議員(立民県連代表)とたもとを分かった。階氏が旧国民民主党を離党する直前の2019年、旧国民岩手県連の資金を自身が代表を務める政治塾に移したとして、同党県連から債権譲渡された立民県連が昨年、階氏に3300万円の損害賠償を求め提訴、係争が続いている。
県連副代表の木戸口英司参院議員は、14日の記者会見で「衆院解散、総選挙までの解決は見通せず、県連と共に戦う意思が階氏にないことは明らかだ」と指摘、佐野氏が党本部の公認を得られるとの認識を示した。
階氏は「国難にある今、選挙対策よりも新型コロナウイルス対策の実行が重要と考えている。岩手1区の衆院議員としてなすべきことをなし、野党への期待と信頼を高めていく」とコメントを発表した。
東日本大震災後に釜石市の復興支援員になるなど復興に携わった経験を持つ佐野氏は、達増拓也県知事から出馬の後押しがあったと明かし「被災地で学んだことを社会で生かしたい」と述べた。
岩手1区は他に、自民現職の高橋比奈子氏(63)=比例東北、共産新人の吉田恭子氏(40)が立候補を予定している。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・次期衆院選・岩手選挙区】 2021年08月14日 20:11:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。