【福岡地裁】:死刑判決の工藤会トップ野村悟被告「あんた生涯後悔するぞ」裁判長に怒声
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【福岡地裁】:死刑判決の工藤会トップ野村悟被告「あんた生涯後悔するぞ」裁判長に怒声
市民を標的とした数々の事件を引き起こした特定危険指定暴力団工藤会トップに福岡地裁は24日、極刑を宣告した。無罪獲得に自信を見せていたという総裁野村悟被告(74)は、言い渡し終了と同時に落ち着いた様子から一変。「公正な判断をお願いしたんだけど」「あんた、生涯後悔するぞ」。裁判長を突然威嚇し怒声を浴びせた。
工藤会関係先を家宅捜索する福岡県警捜査員と野村悟被告(中央左)、田上不美夫被告(同右)(共同)
午前10時ごろ、野村被告は一礼して入廷。傍聴席を見つめながらゆっくりと歩を進め、弁護団前の長いすに座った。黒っぽいスーツに白シャツ姿。左耳に補聴器を着けていた。
裁判長は判決理由で、市民襲撃4事件への関与を次々と認定。「極刑を回避する理由がない」と述べた場面では不満げな表情を浮かべた。
ともに審理され、無期懲役の判決が下ったナンバー2の会長田上不美夫被告(65)も退廷時、裁判長に「ひどいなあんた」と言い放った。
2014年に始まった「頂上作戦」で逮捕され、勾留期間が7年近い野村被告。関係者によると、体調面に変化はなく、判決前は「無罪で間違いない」と自信をのぞかせていた。
昨年9月に接見禁止が解かれて以降、特定抗争指定暴力団山口組や指定暴力団住吉会など他の組織幹部らと頻繁に会った。上納金を巡る脱税事件の実刑判決確定時には、頭を丸刈りにして刑務作業に従事したという。
地裁には24日、23席の傍聴券を求め、475人が列をつくった。周辺には警察官ら数十人を配置する厳戒態勢が敷かれ、周囲は終始、物々しい雰囲気に包まれた。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・裁判・福岡地裁】 2021年08月24日 19:34:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。