【兵庫知事選挙】:何が人々を駆り立てたのか 「SNS選挙」で問われる規制と使い方
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫知事選挙】:何が人々を駆り立てたのか 「SNS選挙」で問われる規制と使い方
「こら、この野郎! 逃げてないで出てこいよ」「辞職しろ、ばーか」。奥谷謙一兵庫県議の事務所や自宅には、知事選から1カ月を経ても、誹謗(ひぼう)中傷の電話がやまない。留守電になっている事務所の固定電話には、未明の着信記録も残る。

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奥谷氏は、斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題を究明する県議会調査特別委員会(百条委)の委員長を務める。
知事選告示の数日後、候補者の一人だった政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が奥谷氏の自宅兼事務所前に押し掛け、マイクを握った。「奥谷さんは前知事(斎藤氏)がまっとうな政治家だとバレるのを恐れて(告発者に関する不利な)情報を隠した」「うそで県民をだました」。演説の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」などで発信・拡散された。
奥谷氏によると、この日を境にSNS(ネット交流サービス)や電話による誹謗中傷に悩まされるようになった。自宅の周囲をうろつく不審者まで現れたため、身の危険を感じて母親と家を出た。
◆「冷静さ失った」百条委
県議会は百条委の結論を見ないまま、全会一致で斎藤氏の不信任を決議。斎藤氏は議会を解散せず失…、
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 政治 【選挙・兵庫県知事選挙・SNS(ネット交流サービス)】 2024年12月27日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。