【政界地獄耳・11.22】:「このままでは今後致命的な事態になる」自民党から政界再編仕掛ける必要も
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.22】:「このままでは今後致命的な事態になる」自民党から政界再編仕掛ける必要も
★ある自民党閣僚経験者が自民党の凋落(ちょうらく)ぶりを憂う。「今となってはあの総裁選から自民党はおかしくなっていた。首相・岸田文雄の突然の退陣を受け『俺にもワンチャンあるかも』とレベルに達していない候補が乱立。ひとりひとり悪い人とかダメな人とは思わないが、首相の任をこなせる人物ではなかった。まして政治とカネで逆風が吹き荒れている中、総裁選で払拭できると甘く考えてしまった。今こそ党内をまとめ上げ、冷静に党改革と国民に向けた政治の強いメッセージを出す時だったのに、結局石破茂、高市早苗、小泉進次郎という国民に人気がある政治家を軸に総裁選が人気投票になってしまった。3人の人気で乗り切れると思ったことが間違いだったのではないか」。
★「派閥がなくなったことで党内の秩序が崩壊し、暗黙の序列や仁義が消え、中堅議員の強引さも目立つ。党内で春先の衆院東京15区、都知事選、総選挙で展開されたSNS旋風にも驚くばかりで、公職選挙法などに抵触しない出馬が相次いだが、党として合理的な苦言をいう立場すら失っていた。今後の自治体選挙が来夏の参院選や都議会選を前に自民党として見識を示せるのだろうか」。
★「政治とカネに関与している議員を副大臣、政務官に任命しなかったというパフォーマンスはともかく、すべての議員を並べても往時の自民党の人材には程遠い。パワーも弱った。人材育成ができず時の権力と寄り添うばかりだ。同じ人を重用するのも専門性のある議員が少ないためだろう。派閥があったときに何をやっていたのかと言われれば頭が痛いが、このままでは今後致命的な事態になるだろう。このままでは自民党は保守系政党、いや野党全体から人材を求めざるを得ない。結果、自民党から仕掛ける政界再編も視野に入れる必要があるのではないか」と訴える。この様子なら、政党が進歩していないという観点から政党助成金という形の見直しも始まるかもしれない。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年11月22日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます