《斜面・11.24》:長期記憶
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《斜面・11.24》:長期記憶
「大きな音がした。花火の音がした」。きのう長野市で長野えびす講煙火大会の花火を見上げ、幼少だった息子の一言を思い出した。言葉を話し始めた頃で、「おなかの中にいた時のこと覚えてる?」とさりげなく聞いてみたのだった
◆問いかければ胎内の記憶を語る子もいる―と、出産時に産科で勧められていた。半信半疑だったけれど、確かに出産が近い頃に大音が響く会場で花火を見ていた。生後の記憶と混同したのか真偽は分からない。とはいえ人間の記憶の謎に触れた気がした
◆フランスの作家マルセル・プルーストの長編小説「失われた時を求めて」の冒頭には、
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元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【斜面】 2024年11月24日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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