【知床・観光船事故】:「KAZU 1」文字確認「詳しい状況は整理した後に正しく発表」海上保安庁
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【知床・観光船事故】:「KAZU 1」文字確認「詳しい状況は整理した後に正しく発表」海上保安庁
北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)=19トン」が遭難し、14人が死亡、12人が行方不明となった事故で、29日午前、海底で同船らしきものが見つかったことがわかった。見つかったのは、事故が発生したとみられる「カシュニの滝」付近の沖合で水深約100メートルの地点。この日から捜索に加わった海上自衛隊の掃海艇が、水中カメラの映像で「KAZU I」という船名文字を確認した。
報道陣に説明する中山国土交通副大臣(撮影・山崎純一)
これを受けて中山展宏国土交通副大臣(53)は報道陣を前に「まずはご家族のみなさまににお伝えさせていただいたところです」。続いて海上保安庁総務部奥康彦参事官(56)が「船名が読めたということで間違いないだろうと報告が上がってきています。船体全体が確認できたかというと今はまだ確認をしている最中です。調査を進めまして、間違いなくカズワンであるかということが言えれば、正しく発表させていただくことになる。詳しい状況は整理した後に正しく発表させていただきます」と説明した。
捜索範囲を広げるため、26日に東京・台場を出航していた海上保安庁の高性能探知機搭載の測量船「天洋」はすでに、現場海域近くに到着しているものとみられる。奥参事官は「このままこれが(カズワンで)間違いないとなれば、天洋はそれ以上の装備があるものではありませんので、天洋での捜索は必要なくなる」と話した。
海底で同船らしきものが見つかったという情報はこの日午前中に斜里町内で被害者家族へ向けた説明会を行った運航会社「知床遊覧船」桂田精一社長(58)の耳にも入れられた。午前中の説明会終了後に会場を後にする際、報道陣の問いかけに応じることもなく、足早に車に乗り込んだ。
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北海道・知床半島沖で、観光船「KAZU 1(カズワン)」が遭難し、乗客乗員26人が行方不明となった事故】 2022年04月29日 18:12:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。