【クローズアップ】：IR誘致、コロナで暗転 申請、結局大阪・長崎のみ

【クローズアップ】：IR誘致、コロナで暗転　申請、結局大阪・長崎のみ

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【クローズアップ】：IR誘致、コロナで暗転　申請、結局大阪・長崎のみ　

　カジノを含む統合型リゾート（IR）の誘致を目指す自治体の区域整備計画の申請が28日、締め切られた。一時は北海道や横浜市など多くの自治体が誘致を検討したが、結局、手を挙げたのは大阪府・市と長崎県の2カ所にとどまった。日本初のIRの選定は、この2カ所を軸に進むことになる。2014年に当時の安倍晋三政権が「観光立国」戦略の起爆剤として打ち出したIR。構想当初から環境が大きく変化する中、このまま突き進むことに果たしてリスクはないのか。

 

国に整備計画が提出されたIRの概要

　「まさか2カ所になってしまうとは」。20日、和歌山県が議会の反対で申請断念を決めたことが伝わると、国土交通省の幹部は肩を落とした。政府はIR整備は当面「最大3カ所」としているが、和歌山の撤退で枠を満たさないことになった。斉藤鉄夫国交相は28日の閣議後記者会見で「国として申請数についてのコメントは差し控えたい」としたが、別の国交省幹部は「すっかり不人気な政策になった」と自嘲気味に話す。残り3024文字（全文3434文字）

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　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【クローズアップ】　 ２０２２年０４月２９日 　０５：３３：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【クローズアップ】：IR誘致、コロナで暗転 申請、結局大阪・長崎のみ

【クローズアップ】：IR誘致、コロナで暗転　申請、結局大阪・長崎のみ

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【クローズアップ】：IR誘致、コロナで暗転　申請、結局大阪・長崎のみ　

　カジノを含む統合型リゾート（IR）の誘致を目指す自治体の区域整備計画の申請が28日、締め切られた。一時は北海道や横浜市など多くの自治体が誘致を検討したが、結局、手を挙げたのは大阪府・市と長崎県の2カ所にとどまった。日本初のIRの選定は、この2カ所を軸に進むことになる。2014年に当時の安倍晋三政権が「観光立国」戦略の起爆剤として打ち出したIR。構想当初から環境が大きく変化する中、このまま突き進むことに果たしてリスクはないのか。

 

　「まさか2カ所になってしまうとは」。20日、和歌山県が議会の反対で申請断念を決めたことが伝わると、国土交通省の幹部は肩を落とした。政府はIR整備は当面「最大3カ所」としているが、和歌山の撤退で枠を満たさないことになった。斉藤鉄夫国交相は28日の閣議後記者会見で「国として申請数についてのコメントは差し控えたい」としたが、別の国交省幹部は「すっかり不人気な政策になった」と自嘲気味に話す。残り3024文字（全文3434文字）

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　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【クローズアップ】　 ２０２２年０４月２９日 　０２：００：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【記者の目】：佐々木朗希投手の快投劇 正解見えぬ道まっしぐら＝生野貴紀（東京運動部）

【記者の目】：佐々木朗希投手の快投劇　正解見えぬ道まっしぐら＝生野貴紀（東京運動部）

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【記者の目】：佐々木朗希投手の快投劇　正解見えぬ道まっしぐら＝生野貴紀（東京運動部）　

　久しぶりに目にする姿はすごみがあった。左足をダイナミックに上げるフォームは高校時代と変わらないが、球威も制球力も増していた。今月10日、ZOZOマリンスタジアムでのオリックス戦で28年ぶりの完全試合を達成した佐々木朗希（ろうき）投手（20）のことだ。

 

力投するロッテの先発・佐々木朗希投手＝京セラドーム大阪で2022年4月24日、大西岳彦撮影

　私が初めて佐々木投手を見たのは岩手・大船渡高3年だった2019年6月。その2カ月前、18歳以下の日本代表候補合宿で高校最速とされる163キロを記録し、注目を集めていた。当時の「朗希番」としては、プロの世界で完全試合も夢ではないと期待していたが、完全試合の達成にとどまらず3試合にまたがり計52人連続でアウトを取るとは予想できなかった。担当を離れた今も記事などをつぶさにチェックしている。一目見たくて、24日の京セラドーム大阪に駆け付けた。

　先頭打者の初球に安打を許し、「記録」は途絶えたが、表情はほぼ変わらなかった。観客のため息が響く中、気持ちを切り替えて内野手に犠打を警戒するよう身ぶりで伝える姿も印象的だった。落ち着いた性格の印象のある佐々木投手だが、高校時代から人前で感情を抑えることができた。思えば、それは高校最後の夏となった試合の後も変わらなかった。残り1382文字（全文1889文字）

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　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【記者の目】　 ２０２２年０４月２９日 　０２：００：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

《社説①》：ウクライナ侵攻 国連トップの訪露 停戦に向け更なる関与を

《社説①》：ウクライナ侵攻　国連トップの訪露　停戦に向け更なる関与を

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：《社説①》：ウクライナ侵攻　国連トップの訪露　停戦に向け更なる関与を　

　国連のグテレス事務総長がロシアを訪問しプーチン大統領と会談した。ウクライナ侵攻後、両者の直接対話は初めてとみられる。

　過去の国際紛争では、事務総長が早期に仲介に乗り出すケースが少なくなかった。今回、2カ月以上たってようやくプーチン氏に懸念を伝えた。対応が遅かったと言わざるを得ない。

　侵攻について、グテレス氏は会談で「国連憲章違反だ」と非難した。一方、プーチン氏は、ウクライナ親露派の要請に応えた行動であり、「憲章にのっとっている」と持論を展開した。

　独立国の主権を一方的に踏みにじるプーチン氏の主張は認められない。ロシアは国連安全保障理事会の常任理事国として特別な地位にある。大国としての責任を自覚すべきだ。　

　軍事行動の位置づけで、話し合いは平行線をたどったが、戦略的要衝の人道危機への対応では一定の前進も見られた。

　プーチン氏は、南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に逃げ込んでいる民間人の退避に国連と赤十字国際委員会（ICRC）が取り組むことを「原則的に」受け入れると表明した。　

　露国防省はすでに避難ルート「人道回廊」を設置すると発表しているが、戦闘がやまないため、実現していない。

　グテレス氏は人道回廊について協議するため、両国と国連の「人道的連絡グループ」をつくることを提案した。ロシアはこれを受け入れ、直ちに民間人が避難できるようにしなければならない。　

　ロシアとウクライナによる停戦協議は、首都キーウ（キエフ）近郊ブチャで民間人とみられる遺体が多数見つかって以降、事実上暗礁に乗り上げている。

　国連の最大の任務は、戦争を終結させることだ。それが果たされなければ、人道危機に終止符を打つこともできない。

　「実効性ある対話、早期の停戦、そして平和的解決の実現に道筋をつけたい」。グテレス氏はロシア側に呼びかけた。

　国連憲章は事務総長がどの国からも独立し、公平であるべきだと定めている。グテレス氏にはその責任を認識し、停戦の仲介に積極的に取り組むことが求められる。

　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【社説】　 ２０２２年０４月２８日 　０２：０２：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

《社説②》：ワクチンの4回目接種 対象限定の説明を丁寧に

《社説②》：ワクチンの4回目接種　対象限定の説明を丁寧に

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：《社説②》：ワクチンの4回目接種　対象限定の説明を丁寧に　

　新型コロナウイルスワクチンの4回目接種の対象者を、60歳以上や基礎疾患がある人などに限定することを政府が決めた。

　幼い子どもを除く全ての人を対象としてきたこれまでの方針を転換する。対象者を絞ったことで、ワクチン接種の主眼は、感染拡大の抑制から重症化の防止に移る。

　オミクロン株は、高齢者らの重症化リスクが高い一方、若い人は軽症で済む場合が多い。4回目接種が進む海外の国も、対象者を限定している。

　海外の研究では、4回目の接種を受けた60歳以上は、感染したり重症化したりする割合が3回接種の人に比べ低かった。感染予防効果は、3回目までに比べ長続きしない可能性があるという。　

　ただ、こうした効果や副反応についてのデータはまだ十分とは言えない。政府は情報収集を続けて、対象者の見直しなどを柔軟に進めてほしい。

　基礎疾患のある人が、確実に受けられる環境を整えなければならない。自分が当てはまるのかどうか悩む人もいるだろう。　

　自治体が対象となる病気を周知するとともに、かかり付けの医療機関を通じて対象者に助言するような手法も検討すべきだ。

　ニーズに見合ったワクチンの調達方法も課題となる。3回目接種は準備が遅れたが、今回はすでに、全ての人への接種を賄える量が確保されている。これとは別に、米ノババックス社製1億5000万回分の契約も結ばれた。　

　確かに、今後、重症化しやすい新たな変異株が現れる可能性もある。「最悪の事態」への備えは必要だが、対象者を絞り込んだことを踏まえて、必要量を精査していくことも欠かせない。

　政府のコロナ対策は新たな段階に入っている。医療資源を重症化しやすい患者に集中させる方針に転じている。

　感染対策では、行動制限を緩和し、社会経済活動を促進しようとしている。4回目接種の対象者絞り込みも、こうした流れに位置付けられる。

　ただし、このウイルスは短期間で変異を繰り返す。油断は禁物だ。感染状況の変化に応じて、臨機応変に対策を講じていかなければならない。

　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【社説】　 ２０２２年０４月２８日 　０２：０２：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【余禄】：「我々は1000年の歴史を持つ若い国なのです」…

【余禄】：「我々は1000年の歴史を持つ若い国なのです」…

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【余禄】：「我々は1000年の歴史を持つ若い国なのです」…

　「我々は1000年の歴史を持つ若い国なのです」。昨夏のウクライナ独立30年式典でのゼレンスキー大統領の言葉である。11世紀に最盛期を迎えたキエフ大公国は欧州有数の大国だった。世界遺産の聖ソフィア大聖堂もこの頃、建設された

　▲しかし、大公国滅亡後は周辺国に支配された。独特の民族舞踊で知られるコサックが勃興した時期もあったが、18世紀には帝政ロシアの一部になる。ロシア革命時に生まれた独立国家もつかの間の夢に終わった

　▲1991年のソ連崩壊で民族の悲願が実現した。紙幣にも大公国時代やコサックの英雄が描かれるようになった。しかし、ウクライナの民族主義を敵視するプーチン露大統領によって再び、主権が脅かされている

　▲サンフランシスコ講和条約の発効で戦後の日本が主権を回復してきょうで70年。当時「国民待望の独立」と報じられたが祝賀気分はなかった。小欄は「今さらの独立国とは御先祖に対し子孫に対し、まことに相すまぬ」と書き出している

　▲自ら始めた戦争に敗れた後に与えられた独立だったからだろう。米国の統治下に残された沖縄では「屈辱の日」と呼ばれた。安倍晋三元首相が中途半端な61年後に開催した記念式典が定着しなかったのも無理はない

　▲時代錯誤のロシアの行動で平和や戦争について考えさせられる日々が続く。日本にも他国を併合し、他国に侵攻した末に古代から保ってきた独立を失った時代があった。祝うより歴史を振り返るのにふさわしい記念日である。

　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【余録】　 ２０２２年０４月２８日 　０２：０８：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【焦点】：4回目接種、重症防止 60歳以上と「基礎疾患あり」対象 厚労省決定 若年層、利点薄く

【焦点】：4回目接種、重症防止　60歳以上と「基礎疾患あり」対象　厚労省決定　若年層、利点薄く

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【焦点】：4回目接種、重症防止　60歳以上と「基礎疾患あり」対象　厚労省決定　若年層、利点薄く

　厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会は27日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種について、60歳以上の人と18歳以上で基礎疾患がある人を対象とすることを決めた。3回目から5カ月以上経過すれば接種できる。国は幅広い年代に接種を促してきたが、重症化予防を目的に初めて対象者を絞り込む。5月末にも始まる。米ノババックス社製のワクチンについても1～3回目の使用を了承した。

 

新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を受ける高齢者ら＝東京都千代田区の三楽病院で1月、手塚耕一郎撮影

　「4回目接種の目的が重症化予防であるならば、対象者の範囲の設定は理にかなう」。27日に開かれた分科会では、厚労省が示した4回目接種の目的や、60歳以上や持病がある人に対象を限定する案への異論は出ず、理解を示す意見が委員の大勢を占めた。残り2290文字（全文2593文字）

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　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【焦点】　 ２０２２年０４月２８日 　０２：００：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【クローズアップ】：揺らぐ「専守防衛」 自民安保提言 中国軍備増強に対応 反撃対象あいまい

【クローズアップ】：揺らぐ「専守防衛」　自民安保提言　中国軍備増強に対応　反撃対象あいまい

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【クローズアップ】：揺らぐ「専守防衛」　自民安保提言　中国軍備増強に対応　反撃対象あいまい　

　自民党が27日に岸田文雄首相に提出した安全保障に関する提言は、相手国のミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力」について、「反撃能力」に改称した上で保有を求めた。北朝鮮や中国の軍事力増強に対応する狙いだが、反撃能力の具体像はあいまいで、従来の「専守防衛」が揺らぐ恐れもある。

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　「今の安全保障環境の中で、相手国のさまざまな能力の向上に対応し、『反撃能力』をしっかりと保有してほしい」。自民党安全保障調査会長の小野寺五典元防衛相は27日、岸田首相に自民党提言を手渡し、こう訴えた。

　提言の背景にあるのは中国などへの警戒感だ。米国は2019年までロシアと中距離核戦力（INF）全廃条約を結んでいた影響で、今も地上発射型の中距離ミサイルを配備していない一方、中国は地上発射型の短・中距離弾道ミサイルを約1900発保有しているとされる。自民党内では「米国だけでなく日本も射程の長いミサイルを保有しなければ、抑止力を発揮できない」との主張が広がっている。残り2367文字（全文2791文字）

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　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【クローズアップ】　 ２０２２年０４月２８日 　０２：００：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【記者の目】：視覚障害者の転落防ぐために 勇気出しホームで声かけを＝山縣章子（くらし医療部・前点字毎日）

【記者の目】：視覚障害者の転落防ぐために　勇気出しホームで声かけを＝山縣章子（くらし医療部・前点字毎日）

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【記者の目】：視覚障害者の転落防ぐために　勇気出しホームで声かけを＝山縣章子（くらし医療部・前点字毎日）　

　「視覚障害者にとって駅は『欄干のない橋』と一緒」

　このナレーションで始まる短いイラスト動画を、毎日新聞は2021年12月に動画サイト「毎日動画」で公開した。駅のホームで視覚障害者への手助けを健常者に呼びかける内容で、JRさいたま新都心駅の改札正面大型ビジョンや横浜市の地下鉄車内でその一部が流れた。私は日本の新聞社が発行する唯一の点字メディア「点字毎日」編集部に3月まで所属しながら「記者は記事を書くだけでいいのか」「もっと社会に直接働きかけてもよいのではないか」と悩んだ末に、この動画の制作や公開に取り組んだ。

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さいたま市の大型ビジョンで放映されたイラスト動画のワンシーン＝さいたま市大宮区で2021年12月4日、山縣章子撮影

　視覚障害者がホームから転落死する悲劇は後を絶たない。16年8月に東京都港区の東京メトロ銀座線青山一丁目駅で、盲導犬を連れた会社員男性（当時55歳）がホームから落ち、電車にはねられ死亡する事故があった。当事者団体や鉄道事業者らが総合的な安全対策の検討に動き出し、事業者によるホームドア設置が加速している。残り1450文字（全文1859文字）

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　元稿：毎日新聞社　東京朝刊　主要ニュース　社説・解説・コラム　【記者の目】　 ２０２２年０４月２８日 　０２：０１：００ これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【山梨県】：急勾配な坂道多く慎重さ必要、大人でも心細い山林の道／靴など発見現場付近を歩く

【山梨県】：急勾配な坂道多く慎重さ必要、大人でも心細い山林の道／靴など発見現場付近を歩く

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【山梨県】：急勾配な坂道多く慎重さ必要、大人でも心細い山林の道／靴など発見現場付近を歩く　

　山梨県警は29日、道志村のキャンプ場で19年9月に行方不明になった小倉美咲さん（9）が当時履いていた運動靴と類似した靴の左足側と靴下の片方を、新たに発見したことを発表した。

　28日に見つかった右足側と同じメーカー、色、サイズで、DNA鑑定を行うなどして美咲さんとの関連を調べている。23日に子供の頭部とみられる人骨が発見された付近を中心に、県警は約40人態勢で慰留品などを含めた捜索活動を行っている。

3年前に小倉美咲さんも遊んだとみられるキャンプ場隣接の沢（撮影・鎌田直秀）

キャンプ場近くの「熊出没注意」看板の下に掲示されている小倉美咲さん捜索協力を願うポスター（撮影・鎌田直秀）

　　　◇　　　◇　　　◇　　　　

　記者は、美咲さんが最後に目撃されたキャンプ場から、靴などの発見現場まで続く林道を歩いてみた。激しい雨が降る中だったが、ゴールデンウイーク初日でもあり、キャンプ客でにぎわっていた。バーベキューの煙や食欲をそそる香りが漂う通りから細い路地に1歩入ると、一気に静寂に包まれた。最初は道幅約4メートルの舗装された道。どんどん道幅は狭くなるが、右手に民家が数軒見えた。だが民家を過ぎると、そこから景色と道が一変した。舗装道が寸断された。車によって出来た深いわだちは、雨によって2本の小さな川のようだった。カーブを右に曲がると、モヤも深まり薄暗い。ウグイスのさえずりを、カエルの鳴き声が打ち消すように響き渡るようになった。

　急勾配な坂道も多く、大人の足でもスニーカーの軽装備では慎重に歩かなければ…。案の定、かかと体重になった時に滑り、あわや尻もちをつきそうに。道幅も車1台がやっと通ることが出来る約2メートルほどの場所も。両サイドには細かい落ち葉がうっすら積もり、どこまでが路面か分からないところもあった。道が狭い上にガードレールのない崖も多く、子供が1度走り始めてしまったら止まりきれず、崖下に滑落してしまうのではと思う危険箇所がいくつもあった。大きな石が転がる砂利道もある。台風や大雨の影響で、崖崩れや地滑りが起きたとみられる場所も点在していた。

　規制線が張られた立ち入り禁止の現場近くまで約600メートル。記者の足でも約10分。美咲さんが、この場所を通ったかは定かではない。だが、46歳の記者でも1人で歩くのは、どこか心細く感じた山林の道。当時小学1年の女児が、20センチと小さくかわいらしいエメラルドグリーンの運動靴で歩みを進めようと思う場所ではなかった。【鎌田直秀】

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・山梨県警・道志村のキャンプ場で19年9月に行方不明になった小倉美咲さん（9）】　 ２０２２年０４月３０日 　００：５６：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【山梨県】：小倉美咲さん母、類似の靴発見に「『はあ～』となってショック」も「娘のものと信じたくはない」

【山梨県】：小倉美咲さん母、類似の靴発見に「『はあ～』となってショック」も「娘のものと信じたくはない」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【山梨県】：小倉美咲さん母、類似の靴発見に「『はあ～』となってショック」も「娘のものと信じたくはない」　

　山梨県道志村のキャンプ場で19年9月に行方不明になった小倉美咲さん（9）が当時履いていた運動靴と類似した靴の左足側が29日、新たに発見された。28日に見つかった右足側と同じメーカー、色、サイズ。靴下の片方も見つかり、県警が関連を調べている。

小倉美咲さん愛用の犬のぬいぐるみと捜索用チラシを手に行方不明になったキャンプ場を訪れた母とも子さん（撮影・鎌田直秀）

　千葉県成田市在住の母とも子さん（39）は捜索現場付近に訪れ、報道陣に対応。「美咲が履いていた靴と同じ種類だったし、サイズも同じだったので、昨夜（警察の方に）写真を見せてもらった時には『はあ～』となってショックでした」と心境を明かした。

　雪深い冬を除き、月に複数回はキャンプ場や山梨県内へ、捜索や情報入手のために足を運んできた。今回の発見場所も警察やボランティアなどによる捜索が何度も行われた場所だけに「あれだけ探したし捜索していただいているのに、なんで今そこに靴があるのだろう」と戸惑いもある。美咲さん愛用の犬のぬいぐるみをギュッと握りしめ「DNA鑑定の結果も出ていないですし、娘のものと信じたくはない」。この日もキャンプを楽しむ家族連れらに捜索用チラシを配布するなど「必ず元気に戻ってくれると信じている。美咲も家に帰りたいと思っていると思うので、見つかるまで探したい」と涙を抑えきれなかった。

　美咲さんが最後に目撃されたキャンプ場から約600メートルの山中にある沢の付近で、子供の頭部とみられる人骨の一部が23日に発見。28日にはその近くで右足側の靴が発見されるなど、県警による約40人態勢での捜索活動により、約2年7カ月たって相次いで慰留物が見つかっている。人骨や靴のDNA鑑定の結果が待たれる。【鎌田直秀】

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・山梨県警・道志村のキャンプ場で19年9月に行方不明になった小倉美咲さん（9）】　 ２０２２年０４月２９日 　１４：３４：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【山梨県】：道志村で不明女児の母、類似の運動靴発見に「鑑定が終わるまで娘のものと信じたくない」

【山梨県】：道志村で不明女児の母、類似の運動靴発見に「鑑定が終わるまで娘のものと信じたくない」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【山梨県】：道志村で不明女児の母、類似の運動靴発見に「鑑定が終わるまで娘のものと信じたくない」

　山梨県道志村の山中で2019年9月に行方不明になった小倉美咲さん（9）が当時履いていた靴と類似した運動靴が見つかったことを受け、千葉県成田市の母とも子さん（39）が29日、「鑑定が終わるまで娘のものと信じたくない。娘が見つかるまで捜し続けたい」と涙ながらに話した。行方不明になったキャンプ場を訪れ、報道陣に答えた。山梨県警は同日も山中の捜索を続けている。

小倉美咲さんが行方不明になったキャンプ場を訪れ、取材に応じる母とも子さん（手前右）＝29日午前、山梨県道志村（共同）

　とも子さんは28日に県警から連絡を受け、写真で靴を確認。「美咲がキャンプ当日に履いていたものと同じだった」と声を詰まらせた。

　一方、靴に記していたはずの美咲さんの名前が見つからなかったとし、「なぜそこに靴があるのだろうと疑問にも思う」と話した。

　美咲さんは19年9月、母親と友人家族らで訪れたキャンプ場で行方不明となった。今月、子どもの頭部とみられる人骨の一部が見つかり、その後の捜索で靴を発見。いずれもキャンプ場から約600メートルの距離にある沢付近で見つかっており、県警は関連を慎重に調べている。（共同）

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【事件・山梨県・道志村のキャンプ場で19年9月に行方不明になった小倉美咲さん（9）】　 ２０２２年０４月２９日 　１３：１３：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【知床・観光船事故】：安置所入り口の献花台で桂田社長が花を供えて土下座 多くの人も花手向ける

【知床・観光船事故】：安置所入り口の献花台で桂田社長が花を供えて土下座　多くの人も花手向ける

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【知床・観光船事故】：安置所入り口の献花台で桂田社長が花を供えて土下座　多くの人も花手向ける

　北海道・知床沖の観光船事故で、大型連休が始まった29日には、安置所の入り口脇にある献花台では多くの人が花を手向けた。

観光船事故犠牲者の遺体が安置された施設前に献花する「知床遊覧船」の桂田精一社長（共同）

観光船事故犠牲者の遺体が安置された施設前の献花台に花束を手向け、頭を下げる「知床遊覧船」の桂田精一社長（共同）

観光船事故犠牲者の遺体が安置された施設前で土下座する、「知床遊覧船」の桂田精一社長（共同）

　旅行の途中で観光船に乗るつもりだったという東京都在住の会社員船水明さん（68）は妻初恵さん（74）と訪れ「人ごとではない。

　一刻も早く（不明者が）見つかればいい」と話した。

　桂田社長も説明会後の29日夜に献花台を訪れ、花を供えて土下座した。（共同）

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【話題・北海道・知床半島沖で、観光船「KAZU 1（カズワン）」が遭難し、乗客乗員26人が行方不明となった事故】　 ２０２２年０４月２９日 　２３：２５：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【知床・観光船事故】：「一刻も早く引き揚げてほしい」家族の声に桂田社長「可能な限り対応したい」

【知床・観光船事故】：「一刻も早く引き揚げてほしい」家族の声に桂田社長「可能な限り対応したい」

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【知床・観光船事故】：「一刻も早く引き揚げてほしい」家族の声に桂田社長「可能な限り対応したい」

　北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I（カズワン）＝19トン」が遭難し、14人が死亡、12人が行方不明となった事故から7日目の29日、水深約120メートルの暗い海底で船体が見つかった。発見されたのは事故が発生したとみられる「カシュニの滝」付近の沖合だった。この日から捜索に加わった海上自衛隊掃海艇「いずしま」が、水中カメラを使って沈んだ船体を映像でとらえ「KAZU I」という船名文字を確認した。

家族への説明会を終え、会場を後にする「知床遊覧船」の桂田社長（撮影・山崎純一）

　見つかった観光船について、海上保安庁などが29日に家族側へ状況を説明した際、「一刻も早く引き揚げてほしい」との声が多く上がったことを、斜里町の馬場隆町長が明らかにした。

報道陣に説明する海上保安庁総務部奥参事官（左）と中山国土交通副大臣（撮影・山崎純一）

報道陣に説明する中山国土交通副大臣（撮影・山崎純一）

　その引き揚げについては、運航会社の桂田精一社長（58）が「可能な限り対応したい」と話したと、国土交通省が明らかにした。安置所の入り口脇にある献花台では多くの人が花を手向けた。桂田社長も説明会後の29日夜に献花台を訪れ、花を供えて土下座した。

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【話題・北海道・知床半島沖で、観光船「KAZU 1（カズワン）」が遭難し、乗客乗員26人が行方不明となった事故】　 ２０２２年０４月２９日 　２３：２４：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

【知床・観光船事故】：水深120ｍの海底で「KAZU I」文字確認 家族への説明会の最中に一報

【知床・観光船事故】：水深120ｍの海底で「KAZU I」文字確認　家族への説明会の最中に一報

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【知床・観光船事故】：水深120ｍの海底で「KAZU I」文字確認　家族への説明会の最中に一報　

　北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I（カズワン）＝19トン」が遭難し、14人が死亡、12人が行方不明となった事故から7日目の29日、水深約120メートルの暗い海底で船体が見つかった。発見されたのは事故が発生したとみられる「カシュニの滝」付近の沖合だった。この日から捜索に加わった海上自衛隊掃海艇「いずしま」が、水中カメラを使って沈んだ船体を映像でとらえ「KAZU I」という船名文字を確認した。

報道陣に説明する海上保安庁総務部奥参事官（左）と中山国土交通副大臣（撮影・山崎純一）

　現地対策本部がある斜里町内にて運航会社「知床遊覧船」（斜里町）桂田精一社長（58）が家族に説明会をしている最中、船体発見の一報が伝えられた。海上保安庁の担当者が割って入る形で家族らに「KAZU 1（カズワン）」の船名がカメラで読み取れた状況などを説明。「（発見は）いつですか」との質問はあったが、強い反応や涙する家族はおらず冷静に受け止めていたという。

　午前中の説明会終了後、報道陣の取材に応じた国土交通省坂巻健太大臣官房審議官は「いろんな思いがあると思うが、1つの大きな進展だということをみなさん思われたのではないか」と家族らの様子について話した。

家族への説明会を終え、会場を後にする「知床遊覧船」の桂田社長（撮影・山崎純一）

　桂田社長はこの日3日連続の説明会に臨んだが、より詳細を知りたい家族側との隔たりは大きい。表情が見えるようにと要望を受け、この日もフェースシールドを着用し家族側から安全対策などの質問を受けた。坂巻審議官は「まだまだ（説明が）足りない部分がある。ご家族の方はご指摘されて、それに対してきちんとまた次回回答してほしいという話をされていました」と振り返った。

　同社長はこの日、報道陣の問いかけに一切応じることはなかった。夕方から開かれた説明会終了後、28日に発見され亡くなられた方が安置される施設へ献花に向かった。船体発見も不明者が船内に取り残されている恐れがあり、一刻も早い捜索と確認が急がれる。【山崎純一】

　元稿：日刊スポーツ社　主要ニュース　社会　【話題・北海道・知床半島沖で、観光船「KAZU 1（カズワン）」が遭難し、乗客乗員26人が行方不明となった事故】　 ２０２２年０４月２９日 　１９：５１：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。