橋下市長・共同代表の村山談話と河野談話に係わる妄言・暴言は、単に歴史認識問題だけに留まらず、日本社会のあらゆる問題の百貨店でした。それは戦前戦後の統治問題、すなわち民主主義に係わる問題。そして何より現代日本の抱える現在進行形の問題と課題であったからです。そう言えば、誰かが言っていました。何とか総合商社でしたっけ?
キィーワードをあげておきます。順不同です。
村山談話、河野談話、従軍慰安婦、性奴隷、カイロ宣言、ポツダム背言、戦争の違法化、国際連盟と国際連合、天皇の戦争責任不問、不十分な東京裁判とA・B・C級戦犯、ニュルンベルク裁判、ドイツ基本法、戦争犯罪の不問、朝鮮植民地政策の正当化と傲慢性、竹島・尖閣・千島、沖縄、サンフランシスコ条約と日米安保条約、反共の防波堤、逆コース、教科書裁判、侵略と進出、靖国神社、日の丸・君が代、国旗・国歌、日本国憲法、天皇主権と国民主権、戦争認識と戦争責任と戦後補償、マスコミの戦争責任と戦後報道、報道の自由と国民の知る権利と憲法尊重擁護の責任、朝鮮戦争、ベトナム戦争、アフガン・イラク戦争、日米軍事同盟、集団的自衛権、体罰・いじめ、正当に選挙された代表者、拉致、非核三原則、朝鮮半島の非核化、北朝鮮の非核化、東アジアの非核化、太平洋の非核化
さて、以上のキィーワードの中から5つを選択し、使って、以下の質問について、自由に論ぜよ。ただし、字数は問いません。制限時間は60分、上記以外の用語の使用は自由です。また評価は「評価について」を基準とします。
テーマ
「日本の戦争責任と戦後責任を踏まえ、国際社会において名誉ある地位を占めるため、日本国民の責務について、意見を述べなさい」
評価について
1.事実が適切かどうか。
2.テーマに沿っているか。
3.自分の意見が表明され、その根拠が主張されているか。
というような試験が行われていたら、高校や予備校の授業も変わっていたでしょうね。どうでしょうか?
何故、こういう記事を思いついたか、について述べておきます。それは、以下の記事があったからです。
慰安婦問題「公人が事実否定」=日本政府に勧告-国連拷問禁止委(2013/06/01-02:05)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013060100030
【ジュネーブ時事】国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会は31日、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「政府や公人による事実の否定、被害者を傷つけようとする試みに反対する」ことを日本政府に求める勧告をまとめた。橋下徹大阪市長らによる最近の発言を踏まえたものとみられる。 日本政府は、慰安婦問題は拷問禁止条約が発効した1987年以前に起きた事象であり、対象外と主張してきた。しかし、勧告は日本政府に対し「慰安婦問題の法的責任を認め、(法律を犯した者を)適切に処罰する」よう求めた。 同委による対日審査は2回目。21、22日に6年ぶりに実施され、同委が日本政府に見解をただしていた。 同委のマリーニョ氏はジュネーブの国連欧州本部で記者会見し、慰安婦問題の解決に向け「日本政府の歴史的、現実的なさらなる取り組みが必要だ」と強調。「歴史教科書に慰安婦問題の記述がほとんどないことを強く懸念している」と述べた。(引用ここまで)
国際社会のレベルが日本のレベルになるかどうか、試されているように思います。と思ったら、以下の記事です。呆れます!
朝日社説 慰安婦発言―橋下氏の責任なお重い 2013年 6月 1 日(土)付
http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit1
…橋下氏への批判は海外で、さらに広がっている。国連の人権機関のひとつである拷問禁止委員会は、橋下氏の発言などを問題視し、懸念を表明した。 慰安婦の歴史について「日本の国会議員を含む政治家や地方政府高官による事実の否定が続いている」とし、こうした言動が再び被害者の苦痛をもたらしていると警告した。 慰安婦問題については、日本は93年の「河野談話」や、アジア女性基金を創設した95年以降の歴代首相の謝罪文など、一定の実績を積み重ねてきた。 しかし、橋下氏の発言のような言動がその成果を薄め、国際社会から日本全体の人権感覚に疑いの目を向けられるような残念な傾向が生まれている。 大阪市議会の動きが不発に終わったからといって、橋下氏の責任が問われる事態は変わっていない。 市議会の閉会後、橋下氏は「重く受け止めねばならない」と語ったが、ならば、それを行動でしめすべきだ。 発言の撤回を含め、国民も国際社会も納得できるようなけじめを、自らきちんとつける。それがなければ、この問題はずっと尾を引きつづけるだろう。(引用ここまで)
橋下氏のこれまでの言い方からすると、「けじめ」とは、辞めることでしょう!それしかありません!責任を取るというのは・・・。
小野寺防衛相演説要旨 (2013/06/01-12:10)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013060100161
【シンガポール時事】小野寺五典防衛相が1日行ったアジア安全保障会議での演説要旨は次の通り。
1、わが国の防衛力の態勢強化は地域の平和と安定の強化に不可欠だ。日本の右傾化を指摘する声もあるが、全くの誤解だ。安倍政権は周辺諸国に誤解と不信を招いた野党党首の発言や歴史認識にくみしない。
1、米国の軍事プレゼンスは、地域の平和と安定を確保する上で必要不可欠だ。米国のアジア太平洋地域への「リバランス」を歓迎し、日米防衛協力の指針(ガイドライン)見直しをはじめ、両国の役割分担に関する検討を進める。
1、アジア太平洋では資源や領土をめぐって多くの対立が存在し、軍事的衝突にまで発展しかねないものもある。暴力ではなく話し合いによって危機を回避する秩序をつくることが重要だ。現在、わが国も周辺国との間に緊張が生じているが、事態のエスカレートを避けるため、抑制的な対応を維持している。海上連絡メカニズムのような危機管理体制の構築に向けた早期の協力が重要だ。
1、北朝鮮による核・ミサイル開発は、地域および国際社会全体の平和と安全に対する重大な脅威であり、断じて容認できない。米国や韓国を含む関係国と連携しながら、北朝鮮に対し一連の(国連)安保理決議を誠実かつ完全に実施し、いかなる挑発行為も行わず、非核化に向けた具体的行動を取るよう求めていく。
1、北朝鮮による拉致問題は、わが国の主権および国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、基本的人権の侵害という国際社会全体にとっての普遍的問題だ。この問題の完全解決に向け、各国の理解と協力をお願いしたい。(引用ここまで)
国際会議で橋下発言批判=「安倍政権はくみしない」-小野寺防衛相。(2013/06/01-12:07)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013060100160
話し合いで危機回避を=アジア安保会議で中国けん制-小野寺防衛相。2013/06/01-12:06)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2013060100159
防衛相 日本の「右傾化」は誤解 6月1日 12時5分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130601/k10015001201000.html
防衛相、集団的自衛権に理解要請 国際会議で演説 2013/06/01 12:05 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060101001535.html
同じ穴のムジナであるにもかかわらず、よくも言えたもんです。国際会議で、ですよ!参議院選挙で「類は朋を呼ぶ」「同じ穴のムジナ」と見られたくないという腹黒さが透けて見えてきます。ここが弱点なんですね。だったら、そこを徹底して暴いていく必要があります。安倍自公政権の応援団化しているマスコミがどこまでやるか、やらんでしょうね?!だからこそ、という気分です。
維新が一斉街頭演説=幹部、橋下氏発言に触れず (2013/05/31-11:53)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013053100401
街頭演説で日本維新の会への支持を訴える小沢鋭仁国対委員長(左端)=31日午前、東京都杉並区のJR阿佐ケ谷駅前
日本維新の会は31日午前、国会議員や東京都議選候補者らが都内28カ所で一斉に街頭演説を行った。従軍慰安婦などをめぐる橋下徹共同代表の発言で染みついた党に対する負のイメージを振り払うのが狙いだが、通勤時間帯とあってか、立ち止まって演説を聞く人は少なかった。 小沢鋭仁国対委員長は杉並区のJR阿佐ケ谷駅前で「日本を改革するため橋下徹、石原慎太郎両共同代表と維新を立ち上げた。皆さんの思いを維新にぶつけてください」と訴えた。ただ、橋下氏の発言には一切触れなかった。 新宿区の曙橋駅前で演説した西根由佳衆院議員は、橋下氏の名前すら口にせず、「これまでの政権運営はあっぱれだ」と安倍晋三首相を絶賛。一方で「自民党には既得権益のしがらみがある。維新は徹底して規制緩和を行う」と強調した。(引用ここまで)
「問責否決で区切り」=維新・藤井氏 (2013/05/31-15:20)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013053100617
日本維新の会の藤井孝男国会議員団選対委員長は31日の記者会見で、橋下徹共同代表(大阪市長)の従軍慰安婦をめぐる発言が国内外で批判を招いたことについて、「橋下氏の発言があり、党の置かれている状況は逆風だ。ただ、大阪市議会の(問責決議案)否決ということで区切りが付いた」と述べ、幕引きを図りたいとの考えを示した。(引用ここまで)
橋下氏の幕引き発言を受けての行動ですが、日本の民主主義と戦争認識が問われてることでしょう。恥ずかしい限りですが、こうした態度を、マスコミ・メディアが放置することが許されて言い訳はありません。
生活保護不正受給の罰金引き上げ 衆院委、改正案を可決 2013/05/31 18:31 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201305/CN2013053101002046.html
衆院厚生労働委員会は31日、罰金引き上げなど不正受給対策を強化する生活保護法改正案を、申請手続きに関する条文を修正した上で、自民、民主両党などの賛成多数で可決した。生活困窮者向けの自立支援法案も可決した。また子どもの貧困対策推進法案を、委員長提案として衆院本会議に提出することを全会一致で決めた。 いずれも来週中に衆院を通過し、今国会中に成立する。生活保護法は1950年の施行以来初の本格的な改正になる。 改正案は、不正受給の罰金を「30万円以下」から「100万円以下」に引き上げ、不正分の返還金にペナルティーとして4割を加算できるようにした。(引用ここまで)
生活保護改悪案を可決 衆院委で強行 共産党反対「生存権侵す」 2013年6月1日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-01/2013060101_01_1.html
生活保護法の根幹を前近代的に改悪 衆院厚労委 参考人が批判 高橋氏が質問 2013年6月1日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-01/2013060102_02_1.html
憲法25条の原則のポイントで重要なことは、第2項の国家の義務履行です。これに違反しているにもかかわらず、対中包囲網と財界優先のアフリカ商法にかまけているのですから、呆れます!何より可笑しいのは、アベノミクスの「効果」の株高で大儲けしているのは、誰か、一方では国家による貧困の犠牲者が、さらに国家によっていじめられようとしているのです。ほんのわずかの「違反者」を口実にして、です。
この発想を国会議員に適用すれば、恐らく国権の最高機関、唯一の立法機関である国会は消滅することになるでしょうね。