愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

大東亜戦争正当化派の憲法改悪論を失言などにスリカエ、憲法遵守擁護義務違反が国益損傷と批判せず朝日!3

2013-08-05 | 日記

いよいよ朝日の特集記事を紹介する最後の部分です。 

発言と釈明 矛盾 麻生氏「手口学んだら」後に「悪しき例」 本人周辺は「言い間違い」 4

 麻生太郎副総理は「ナチス発言」について「悪しき例としあげた」と説明し、撤回した。ただ、当初の発言との矛盾点も見える。そもそもなぜナチス・ドイツを引き合いに出したのか。麻生氏自身の言葉足らずもあり、疑問がぬぐえない弁明となった。▼1面参照

 ワイマール憲法下で誕生したヒトラー政権は、議会の機能不全に乗じて対抗勢力を弾圧し、全権委任法や授権法と呼ばれる法律を作った。この歴史的経緯について、麻生氏は7月29日のシンポジウムで「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった」と語り、こう続けた。

 「あの手口に学んだらどうかね」

 だが、1日に発言を撤回した際のコメントでは「喧騒にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪しき例として経緯をあげた」と説明。麻生氏周辺は「『手口』はマイナスの意味のこもった言葉。ナチスのような悪い手口で憲法が変えられたことを繰り返さないよう歴史に学ぶべきだと言いたかった」と解説する。

 ただ、「手口に学ぶ」は好例として手本にすると受け取られかねない。単なる言い間違いというのが本人の偽りない気持ち」(周辺)としているが、誤用では済まない波紋を広げた。 また、麻生氏は憲法問題だけでなく、首相らの靖国神社への参拝問題でも「いつからか騒ぎになった。騒がれたら中国も韓国も騒ぐ。だから(憲法改正は)静かにやろう」という流れでナチス政権の経緯を引用。撤回コメントでは「憲法改正は落ち着いて議論することが極めて重要だと強調する趣旨」とも説明したが、ナチス憲法に変わった経緯を「喧騒にまぎれて」としたこととの食い違いもある。

 自民党三役経験者の一人は「例え話を使えばわかりやすくなるだろうというのは、政治家がよく陥るワナだ。まともな配慮があればナチスの事例は出てこない」と指摘する。麻生氏の辞任を求めた社民党の又市征治幹事長は1日の記者会見で、こう語った。

 「首相もやり、いま副総理をやっている人が何をこんな馬鹿げたことを……。よく字も読み間違えた人だから歴史も読み間違えたんでしょう」(引用ここまで

 

愛国者の邪論

1.この記事は、現行憲法の改悪改憲を喧騒ではなく知らぬ間に成し遂げていくためにナチスの手口を学んでやるべしという提案をお仲間たちの前で行った麻生氏の特異な思想を批判するのではなく悪しき事例としてあげたものだと釈明し、撤回したことを、麻生氏「自身の言葉足らず」「疑問がぬぐえない」「弁明」と紹介する記事です。

2.騒がれると、靖国のように中国・韓国も騒いだように、上手く行かなくなるので、静かにやろうということですが、こうした思想が国会における審議拒否という形で表れたとみるべきでしょう。

3.ヤマシイところがなければ、「ナチスのような悪い手口で憲法が変えられたことを繰り返さないよう歴史に学ぶべきだと言いたかった」というのであれば、正々堂々と議論すれば良いのです。その方が自民党改憲案の議論と普及になるのではないでしょうか?

4.しかし、麻生氏や安倍氏の思惑はセコイものです。自信がないことの表れでしょうか?コソコソ、秘密裏にやろうとする姿勢が透けて見えてきます。屁理屈をつけて国民投票のハードルを低くしてしまうおよそ民主主義とは無縁の、セコイ発想と同じです。ま、小選挙区制というトリックで偽りの議席を掠め取って、国民的支持を得ていると勝手に思い込んでいることと同じです。

5.自民党からも言われているように「まともな配慮」が欠落しているからこそ、財務省や外務省など政府総がかりで発言撤回の弁明書を書き上げたのでしょう。しかし、世界の常識であるナチスの犯罪について、手前勝手な解釈で、憲法を改悪しようとする姿勢だけはハッキリ、浮き彫りになったのが麻生トンデモ発言だったのです。

6.「ナチス憲法に変わった経緯」を「喧騒にまぎれて」と「無知」をさらけ出しながら、「言い間違い」とゴマカシ、それらを「食い違い」とするなど解釈するのは朝日の勘違いでしょうか?読み違いでしょうか?

7.いずれにしても、ウソと詭弁、スリカエ・ゴマカシの発言撤回文を作成した財務省と外務省の官僚の「良心」はどうなっているのでしょうか?そのことについても触れておかなければなりません。こうした撤回文書が、今後国内外にどのような影響を与えていくか、彼らは、そのようなことを考えて文書を作成したのでしょうか?

 

次は、以下の記事です。

 

失言 何度目ですか 35面 

「過去に問題となった麻生氏の発言」一覧表はカットしました。ただ、ここにも麻生氏個人の失言癖にのスリカエる朝日の姑息・問題が浮き彫りになっています。それについては、一番最後に掲載しておきます。 

失言、釈明、撤回。ナチス・ドイツを引き合いにした発言が批判を浴びた麻生太郎副総理は、これまでも「問題発言」を繰り返してきた。なぜこうもつづくのか。1面参照

「影響を計算できない人」識者苦言

 「麻生氏には、公の場での発言の影響を計算する能力が欠落している」。北海道大大学院の加藤重広教授(言語学)は、厳しく指摘する。

 「アルツハイマーの人でも分かる」「金がねえなら結婚しない方がいい」。これまでも、首相や外相だったころの発言が関係者の怒りを買った。本人は否定したが、2008年には「ナチスに例えて民主党を批判した」として同党が反発したこともあった。

 「なぜ政治家の失言はなくならないのか」と題した講演経験もある加藤教授は「品のない言い方をした方が、聞く人に響く。麻生氏は、このテクニックをよく使う」とみる。その上で「『ここまでなら言って大丈夫』との計算がないのは、あまりに自覚が足りない」と批判した。

 原彬久・東京国際大学名誉教授(政治学)も「今回は弁解しきれない。国益を損傷し、日本の品格を汚してしまった」と話す。

 発言が出たシンポジウムは、ジャーナリストの桜井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」が東京都内で開いた。桜井氏が司会で、麻生氏や西村真悟衆院議員(無所属)らがパネリストを務めた。それぞれ改憲や国防などについて考えが近いとされる。

 原名誉教授は「日本の政治家は、地元の選挙区に帰ったときや小さな会合での失言が多い。今回も、いわば身内の会合という安心感があって麻生節が出たのでは」と話す。

 麻生氏は1日、発言を撤回。「私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾だ」と釈明した。

 ただ、「真意と異なる」「誤解を招いた」は政治家の釈明の常套句。原名誉教授は「謝罪すれば許す日本の文化も問題。内輪で許しあう文化は日本の良さでもあったが、世界では通用しない」と苦言を呈した。

 麻生氏の釈明を「責任を人になすりつけていて、最悪」と指摘するのは、日本大芸術学部の佐藤綾子教授](パフォーマンス心理学)。首相経験者も含め、これまで50人の国会議員に演説の指導をしてきた。「『あるまじきことを言ってしまい、自分を恥じている。許してください』とはっきり謝るべきだった」

海外から批判を招いた点についても「『反日』というレンズを通ったり、発言の一部を切り取って翻訳されたりすることも意識して話すのが公人」と話した。(引用ここまで

 

愛国者の邪論

1.ここに登場するコメントは、麻生氏個人の性癖に矮小化しようとする意図が透けて見えてきます。本質逸らしです。決して麻生氏の「ミス」ではありません。政治状況や世論の動向などを見ながら発言する確信犯です。

2.この発言は、「身内の会合という安心感」がホンネを出させたのでしょう。しかし、一部のメディアが取り上げたことで「懸念」が沸き起こり、「発言撤回」という「火消し」と「幕引き」となったのです。後は「無視」です。

3.それは、「確かに発言は不適切だが、委員会審議はないと決めているから今国会は無理。秋の国会なら追及できるが、その前にいろんなニュースがあって忘れられる」(自民党国対幹部)発言が何よりの証拠です。

 

次は、五輪招致問題にスリカエる朝日の姑息さが浮き彫りになっている記事です。

 

五輪招致に心配の声 特別顧問努める 35

 2020年夏季五輪の招致を目指す東京都。ある幹部は「誤解されかねない発言は控えてもらいたい」と漏らす。 麻生氏は、招致委員会の評議会で特別顧問を務める。7月にはスイスのローザンヌに赴き、政府として東京招致を全面的に支援する姿勢を国際オリンピック委員会(IOC)委員にアピールしたばかりだった。 招致関係者にとっては、猪瀬直樹都知事が4月に「イスラム諸国はお互いにけんかばかりしている」と発言した苦い記憶も残る。今回は、開催都市決定を9月7日に控えた時期の問題発言。都幹部は「海外向けのロビー活動も大詰めを迎えた大事な時期なのに」と心配する。一方、別の幹部は「発言の中身は五輪招致と全く関係ない。結びつけるべきではない」と話した。引用ここまで

 

愛国者の邪論

この五輪招致問題については、以下の記事が、その本質を浮き彫りにしています。質問するメディアと不祥事発言を引き起こしたアベノミクスを東京都で推進する猪瀬都知事の反応と、これを記事にする朝日の姑息さです。

【猪瀬直樹知事会見詳報】麻生副総理発言「撤回したからもう終わり」2013.8.4 07:00 猪瀬直樹都知事

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130804/lcl13080407000000-n4.htm

【質疑応答】

--7月にスイスに一緒に行ってIOC委員にプレゼンした麻生副総理がナチス政権を引き合いにした発言をし、撤回した。発言をどう受け止めたか。また、東京の五輪招致に与える影響は

 「撤回したんでしょ、撤回したから終わりですよ。それについてコメントする立場には、オリンピックについて発言する立場にはありません」

--影響については、低いということか

 「撤回したんでしょ、はい」(引用ここまで

 

最後の最後で、少し本質的な記事が書かれていました。しかし囲み記事でした。しかも読者のコメント、更には外国人情報で、「書き込みもあった」程度でした。国内の情報としては、無視でした。ここに朝日の姑息さが、改めて浮き彫りになっています。何で外国なんだ!と。

 

「元はナチ同盟国」「東条英機が誕生」海外サイトに書き込み続々  35

 世界最大級の米国のソーシャルニュースサイト「ザ・ハフィントン・ポスト」には、麻生氏の発言を伝える記事を配信した直後から、読者のコメントが次々書き込まれた。

 ある読者は「彼は(終末期医療をめぐり)『さっさと死ねるようにしてもらいたい』と発言したこともある」と麻生氏の「失言歴」を指摘。「日本は、なんと言ってもナチスの仲間だった」「日本は第2次大戦で果たした役割や近隣諸国に与えた影響を常に否定してきた」といった、戦時中の同盟関係や歴史認識に触れた書き込みもあった。

 麻生氏の発言後、メディアが「『ナチの改憲手法学べ』麻生氏発言波紋」などと大々的に取り上げた韓国。ニュースサイトの書き込み欄には「東条英機が誕生したみたいだ」「軍国主義を忘れられずにもがいている」などの投稿が相次いだ。「ナチス政権が消滅して生まれ変わったドイツのように、新しい日本が誕生することを期待する」という意見や、「もう日本に地震が起きても同情すらわかない」というコメントもあった。(引用ここまで 

麻生氏の「失言」「言い間違い」などが、確信犯的発言であることを証明する記事をご覧ください。この「失言」について、日本のメディアはほとんど伝えていません。恥ずべきことです。 

朴大統領の就任日に麻生副総理が詭弁、第一歩からこじれた韓日関係(1)

2013年04月23日08時53分 ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

http://japanese.joins.com/article/789/170789.html?servcode=A00§code=A10

 

朴大統領の就任日に麻生副総理が詭弁、第一歩からこじれた韓日関係(2)

2013年04月23日08時54分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

 http://japanese.joins.com/article/790/170790.html?servcode=A00§code=A10

麻生「失言」「ナチス手口学べ」事件は、以下の記事をそのまま使ってみることです。麻生氏を断罪し、麻生氏のお仲間たちを博物館に送り、文字通り憲法を生かす政権づくりが必要であることが国民的合意となるようにしていかなければと思う今日この頃です。 

侵略戦争認識のない国会議員公務員は憲法尊重擁護の義務違反として辞職すべし!という世論を今こそ!2013-05-23 23:55:47 

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安倍自公政権を厳しく糾さない朝日の記事を慎重に読む!戦争責任表明と憲法平和主義の実現を求めている?2

2013-08-05 | 日記

麻生ナチス手口学べ発言について、以下のような、愛国者の邪論とは真逆の解釈をするブログもあります。興味深いものです。しかし、ハッキリ言って間違っています。麻生発言は擁護するに値しない、レッドカードを突きつけ、博物館行きを宣告しなければならないほどの事件です。いっさいの曖昧さを残して幕引きをさせてはならないものです。

麻生憲法発言を捏造したマスコミ

 http://d.hatena.ne.jp/KoshianX/20130803/1375536292

2013-08-03 麻生発言で日和見朝日新聞のベクトル180度転換報道は異常である!

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20130803/1375505509 

そこで、朝日の記事の続きを検証してみます。

朝日の姑息の最大の特徴は、一見すると批判してるようでいながら、「政策遂行への影響を懸念する」政権の意図を長々と書きながら「「麻生さんは例えが悪すぎる」との側近の声を紹介し、「逃げの一手を決め込んでいる」と政権の対応を説明することで、実は安倍自公政権を応援しているというトリックです。日本語は難しいというか、論理のスリカエを見抜く必要があるということです。 

例えば、橋下氏の「ブラックジョーク」発言の内容、意図、応援団ぶりを批判せず、紹介しているだけです。以下発言を掲載しておきます。 

麻生氏ナチス発言:橋下共同代表「ブラックジョーク」 毎日新聞 2013年08月02日 11時32分(最終更新 08月02日 12時53分)

http://mainichi.jp/select/news/20130802k0000e010192000c.html

日本維新の会の橋下徹共同代表=大西岳彦撮影

 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は1日、麻生氏の発言について大阪市役所で記者団の質問に答え、「ちょっと行き過ぎたブラックジョークだったんじゃないか」と述べた。発言全体に関しては「ナチスドイツを正当化したような趣旨では全くない。憲法改正論議を心してやらないといけないということが趣旨だったんじゃないかと理解を示した。さらに、ナチスを例えにしたことについて「政治家で(こうした言動を)やろうと思ったら、こういう批判は出るんだろう。エンターテインメントの世界とかならいくらでもある」とも述べた。【村上尊一】 (引用ここまで

橋下氏、麻生氏発言を擁護「ちょっと行き過ぎたブラックジョーク」http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20130802-OHT1T00035.htm

…日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(44)は1日、麻生副総理の発言について大阪市役所で記者団の質問に答え、「ちょっと行き過ぎたブラックジョークだったのではないか。ただ、ナチスドイツを正当化した発言でないのは、国語力があればすぐ分かる」と擁護した

 橋下氏は「表現に問題があれば(麻生氏が)修正されればいい」と前置きした上で、「憲法がある中でナチスドイツが生まれてきた経緯もある。『手口』という言葉をわざと使ったのも、改憲論議を心してやらないといけないという趣旨だったのでは」と分析した。

 橋下氏は、今年5月の従軍慰安婦問題についての発言がきっかけとなり国内外で数多くの批判にさらされた。橋下氏は「マスコミに誤報された」と一貫して主張しているが、結果として、参院選での日本維新の失速など大きな影響を招いただけに、麻生氏を人ごととは思えなかったようだ。また、ナチス政権を例えに使うこと自体が国際社会では問題になるとの質問には「政治家がやろうとすると、こういう批判が起こる。エンターテインメントの世界ならいくらでもありますよ」と持論を展開した。(引用ここまで 

「ブラックジョークとして扱ってはならない」ユダヤ団体が橋下大阪市長を批判、麻生氏発言擁護で 2013.8.2 10:41

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130802/waf13080210420009-n1.htm

 憲法改正で戦前のドイツ・ナチス政権を引き合いにした麻生太郎副総理兼財務相の発言について、ユダヤ系団体幹部は1日、「ブラックジョークだった」と擁護した日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長について、「ブラックジョークとして扱ってはならない事柄がある」と批判した。

 批判したのは「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)幹部のエーブラハム・クーパー氏。

 クーパー氏は共同通信の電話取材に「私は30回以上、日本を訪問したが、原爆を投下された広島と長崎の人々の苦しみが冗談にされているのを聞いたことがない」と指摘。第2次大戦中、ナチス政権下のユダヤ人の他にも、世界中で多くの人々が理不尽に殺されたと述べた。

 クーパー氏は麻生氏の発言についても「日本の人々と政府は現在、憲法の将来について極めて大切な議論をしている。これを進めるためナチスを引き合いに出すのは極めて不適切だ」と述べ、あらためて批判した。

 橋下氏は1日、麻生氏の発言について「行き過ぎたブラックジョークだったのではないか。正当化した発言でないのは、国語力があればすぐ分かる」「政治家だとこういった批判は出るが、エンターテインメントの世界ならいくらでもある」などと擁護した。(共同)(引用ここまで 

 

それでは、朝日の記事です。毎日・読売・産経の記事を比べてみてください。 

 

「なぜナチスを例えに」米の人権団体 「信じられなぬほどの誤り」独専門家 2

 麻生氏の発言に素早く反応した米国のユダヤ人人権団体「サイモンーウィーゼンタールーセンター」

 「そもそも、なぜナチスのたとえを使ったのか」。エイブラハムークーパー副代表麻生氏の発言撤回に一定の評価はしつつも、発言の経緯の説明をなお求める構えを見せる。

 同センターはナチス戦犯を追い続けたサイモンーウィーゼンタール氏の名を冠して1977年に設立。世を続け、ヒトラーが崇拝したワーグナーの上演禁止訴訟を起こしたりしている。95年には「ナチ『ガス室』はなかった」と題する記事を掲載した文芸春秋の月刊誌に抗議。雑誌は廃刊

し、当時の社長が辞任した。 クーパー氏は発言撤回前にも電話インタビューに応じて発言に対して謝罪を求める意向を示していた。 米国ではホワイトハウスは今のところ沈黙を守り、メディアの報道も多いとは言えない。だが、ユダヤ人社会を中心に経緯説明や謝罪を求める声がさらに広がれば、報道のトーンが変わってくる可能性もある。 過去を引き合いに出されたドイツ。存在しない「ナチス憲法」を挙げるといった麻生氏の発言に、驚きを隠さない。

 ナチス政権下で秘密国家警察ゲシュタポなどがあった跡地にたつ展示館テロナハマ館長は「ナチスは合法性を装い、憲法を失効させた。麻生氏は何を話しているのか、分かっていないのではないか」と語る。 ナチスは反対政党の議員を迫害するなどして、議会の承認なしに政府が立法権を行使できる全権委任法を成立させた。ベルリン自由大のハーヨーフンケ教授は「麻生氏が言うような。『誰も気づかないで変わった』などということはまったくない。信じられないほど間違った発言だ」と指摘する。「ドイツでこんな発言を公にする人間は考えににくい

 「日本の政権幹部がキツネのしっぽをさらけ出した」。中国国営新華社通信傘下の新華ネットはこんな見出しで論評。発言は憲法改正や軍備拡張を進めようとする安倍政権の本質を示す、という内容だ。 尖閣諸島を巡る日本との対立を歴史認識問題と結びつけようとする中国にとっては、国際世論を味方につける機会でもある。中国軍機関紙・解放軍報も「麻生氏の発言は人類の良識への挑発」などとする評論を掲載した。 韓国メディアも麻生氏の過去の失言をこぞって取り上げ、4月の靖国神社参拝を改めて批判している。 韓国政府関係者は「問題は麻生氏が政権ナンバー2だということだ。韓国としては改憲への牽制も含めて、厳しく指摘せざるを得ない」と話す。(ラスベガス=藤えりか、ベルリン=松井健、北京=林聖、ソウル=貝瀬秋彦)(引用ここまで 

 

愛国者の邪論

1.橋下氏の、いわゆる「ブラックジョーク」発言について

毎日 理解を示した

読売 擁護した

産経 と擁護し

朝日 紹介のみ、評価なし

2.次は、エイブラハムークーパー副代表の発言です。

共同の配信記事を掲載した産経

私は30回以上、日本を訪問したが、原爆を投下された広島と長崎の人々の苦しみが冗談にされているのを聞いたことがない」「日本の人々と政府は現在、憲法の将来について極めて大切な議論をしている。これを進めるためナチスを引き合いに出すのは極めて不適切だ

朝日 発言を撤回したのは適切だった。だが、ナチスのたとえを使った理由が不可解なままだ

3.ナチス台頭・一党独裁の政治過程についても、その紹介は極めて一般的です。

ナチスは反対政党の議員を迫害するなどして、議会の承認なしに政府が立法権を行使できる全権委任法を成立させた」とありますが、「反対政党」が何か、朝日は示していません。 

逆に以下のような政治不信を煽る記事は長々と説明しているのです。この発言と同様の趣旨の発言を、昨日の「報道ステーションSUNDAY」で星浩氏が述べていました。呆れるばかりです! 

ナチス発言「国内外への恥」 麻生氏批判、改憲派からも2013年8月1日16時20

http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201308010146.html?ref=reca

…昭和史に関する多くの著書がある作家の半藤一利さんは「ワイマール憲法は『ある日気付いたら変わっていた』というものではない。政党同士の足の引っ張り合いに国民があきあきしていたところにナチスが登場。『一度、やらせてみよう』と権力を持たせてしまったところ、暴走して手が付けられなくなってしまったというのが真相だ」と話す。(引用ここまで

 

以下の新潟日報の社説と朝日の記事と社説を比較してみてください。朝日の曖昧な、姑息な政権擁護振りが浮き彫りになります。朝日は恥を知れ!です。

 

麻生ナチス発言社説を読み、上村全柔連に厳しく安倍自公政権に手温い朝日は恥を知れ!と言いたい!2013-08-03 23:57:01 

 

新潟 麻生氏舌禍 歴史学んでから発言せよ 2013/08/03 09:42

http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/

 憲法の話は「狂騒の中でやってほしくない」というが、言った本人が騒ぎを巻き起こしている。舌禍を招くことにかけては常習者とはいえ、今回は看過できない。
 政権のナンバー2である麻生太郎副総理兼財務相が、憲法改正について戦前のナチス・ドイツを引き合いに出して発言した。 これが国内外から大きな批判を浴び、麻生氏は発言を撤回した。撤回だけでは収拾がつかないほど波紋が広がっている。
 麻生氏は7月29日、都内で講演した。「ドイツのワイマール憲法はいつの間にかナチス憲法に変わっていた」として「あの手口を学んだらどうか」と語ったのだ。 ヒトラーのナチス政権を肯定化しているといわれても仕方がない内容だ。日本の憲法もナチスを手本に、いつの間にか変わるやり方がいいという趣旨なのか。 失言というより妄言だ。米国のユダヤ系人権擁護団体が強く非難したのは、当然のことだ。中国や韓国からも「ナチス発言」を問題視する声が出ている。

 麻生氏は「発言は真意と異なり、誤解を招いた」とした上で、議論せずに進める「悪(あ)しき例」としてナチスを挙げたと釈明した。 「悪しき例」なら、なぜ「手口を学ぶ」のか。矛盾に満ちた説明だ。全く理解できない。
 ワイマール憲法は第1次世界大戦の敗北を契機に、1919年に制定されている。 男女平等の普通選挙を行うことなどを定めており、世界で最も民主的な憲法とされた。 ナチスはワイマール憲法の制約なしに立法できる「全権委任法」を、反対する共産党議員を拘束するなどして強引に可決させ、憲法の効力を失わせたのだ。 ただ、ワイマール憲法は正式に廃止されず、発言にあった「ナチス憲法」というのは存在しない。 麻生氏は自らの不見識を恥じて、謝罪するべきである。ナチスによる支配で世界がどうなったか。ユダヤ人がどんな被害を受けたのか。歴史を学んでから発言した方がいい。
 これまでも、麻生氏には問題発言が多々あった。日本と中国の米価の差は「アルツハイマーの人でも分かる」、終末期医療で「さっさと死ねるようにしてもらうとか」と話したこともある。
 漢字もよく読み間違えたが、今回の発言の本音に、ナチスに倣った改憲という妄想が潜んでいるのだとしたら“未曽有”の脅威を感じる。 参院選で大勝し、ねじれが解消されたことで政権、自民党内でおごりが出ているのではないか。 自民優勢が伝えられていた選挙前には、高市早苗政調会長が原発再稼働に絡み「福島第1原発事故で死者は出ていない」と発言して、ひんしゅくを買った。 気の緩みでは済まされない。「ナチス発言」もそうだが、どれだけ多くの人の心が傷ついたか。 安倍晋三首相には、任命した責任を痛感してもらいたい。(引用ここまで

つづく

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