愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

政治家のナショナリズムを徹底して批判せず、温存し煽るマスコミの責任に目を閉ざす朝日社説に大喝!

2013-08-11 | 日記

今日の朝日の社説「竹島訪問1年―政治が世論をあおる罪 2013年 8月 11 日(日)付」を読み、昨日の社説と同様、朝日の上から目線と自己免罪の姿勢に強い憤りを感じました。最大の理由はウソを平気で書いているからです。これが朝日の社会的責任の放棄を意味しているからです。

http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup

最大の根拠は、以下の表現でした。

一国のリーダーの愚かな行動や発言が隣国との関係をめちゃくちゃにし、草の根交流や経済活動まで滞らせてしまう。1年前、韓国の李明博前大統領が強行した竹島訪問と、それに続く天皇への謝罪要求は、まさにそんな言動だった。引用ここまで 

この言葉そのものは、歴史の偽造です。李大統領の前に、石原都知事が何をやったか、朝日は語っていません。何故でしょうか?またその後の石原都知事の政治的発言、すなわち「リーダーも愚かな行動や発言」を徹底的に批判せず、追及もせず、許してきたのは何故でしょうか? 

この社説を読んだ方の思考を停止させると言う意味で、また歴史を忘却さえていくという意味で、トンデモナイ社説であると言っておきます。 

さらに、この言葉は、以下の言葉に象徴的です。石原都知事など、リーダーの犯罪的発言が、日本国内の経済にどのような影響を与えたか、そのことをどのように追及し、責任を問い詰めてきたか、検証されなければなりません。そして、このことこそが、紛争の、戦争の、偏狭なナショナリズムに対する「抑止力」となることは明白です。 

ソウル中心部の明洞。繁華街を埋めていた日本人の姿は昨秋以降、めっきり減った。 実際、日本から韓国への観光客は昨年、過去最高を更新したものの竹島騒動後は前年比2割減の状態が続く。このところの円安や不安定な北朝鮮情勢も加わり、日本企業の対韓投資も減っている。これが、浅はかな行動がもたらした代償である。韓国では、李氏の言動がいかに国益を害したかという指摘も聞かれる。引用ここまで 

しかも、以上の指摘は、韓国内のことだけではないでしょう。日本国内で、どのような「代償」をもたらしたか、まさに損害賠償を請求されてもおかしくない事態ではなかったでしょうか?日本経済に深刻な影響を与えたのは事実ではないのでしょうか?こうした視点で、「リーダーの愚かな行動や発言」を徹底的に批判し、追及したでしょうか? 

「こんな時こそ、みずから挑発的な言動を控え、国民に冷静な対応を呼びかける。それが政治家の仕事だろう」というのは、まさに「マスコミの仕事」ではないでしょうか? 

この歴史の偽造が果たす役割とマスコミの追及の曖昧さを抜きに、隣国の問題のみを指摘するのは「政治がナショナリズムをあおれば、どんな結果を招くか。そのことを両首脳は肝に銘じるとともに、関係修復に向けた取り組みを急がねばならない」とする朝日に跳ね返ってくることを自覚すべきです。 

この曖昧さは、以下の「参拝を控える」という言葉にも象徴的です。国際的には、また国際法では、更に言えば、多くの反対を無視して自らが承認・批准したサンフランシスコ条約で言えば、「控える」という激励が、「リーダーの愚かな行動や発言」を放置し許してきたことを自覚すべきです。 

まずは8月15日の終戦記念日に、首相や主要閣僚は靖国参拝を控える。韓国の政治指導者らも、国民の対日感情を刺激するような言動を慎む。引用ここまで 

日本の諺にある「人の振り視てわが振り直せ」は、朝日のようなマスコミにあるのではないでしょうか?加害国としての日本の立ち居地と被害国としての韓国・北朝鮮・中国の立ち居地は、決して対等に語れないのだということを自覚すべきです。このことは拉致問題に対する国民的感情を見れば明瞭です。学校における「体罰=暴力」「いじめ」問題や柔道界における「暴力・セクハラ」問題における加害者と被害者の関係などをみれば、曖昧にできないことは言うまでもありません。

同時に、この構図は、国内において、天皇制権力の被害者であった国民、とりわけ戦争反対の声をあげたがゆえに弾圧され、拷問死や獄中死などを遂げざるを得なかった愛国者・被害者からの視点を曖昧にできないことも強調しておきたいと思います。こうした愛国者が、あの「英霊」とは、死後においても、差別されている現実、しかも、この天皇制権力に協力加担したマスコミと、それらの愛国者・被害者のことを忘却させていく関係のことです。 

今日の朝日の2面「日曜に想う 拷問、あるいは忘れられる歴史 大野博人」との比較でみれば、いっそう浮き彫りになります。 

偏狭なナショナリズムを煽る政治家やリーダーを諌め、全うな政治家を育ていく風土の成長をジャーナリズムの社会的責任として具体化すべきです。さもなければ、あの大東亜戦争に協力加担していった過去の負の遺産を、再び繰り返すことになるでしょう。 

このような朝日の記事について、その批判的視点については、昨年、記事にしておきました。 

石原都知事の身勝手さを示す資料はこれだ! 2012-06-19 00:19:02

尖閣買い取りにみる石原都知事の身勝手を暴き、健全で良識ある愛国心と人間的・国際的連帯を  2012-06-18 23:53:36

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする