昨日は、巷では終戦記念日、別の言い方をすれば、敗戦記念日、韓国では光復節、或いは解放記念日、勝利記念日です。大東亜戦争の教訓を正しく導き出すために、国民的議論を展開する日でした。
ところが、メディアを通して様々な情報が垂れ流されています。特にNHKスペシャル「激論!ニッポンの平和」は典型です。憲法第9条に基づく平和外交、国債貢献論について、議論をするよりもむしろ、全体として日米軍事同盟強化を前提とした議論から抜け出さない、いやその枠内に持っていこうとする意図が見え見えでした。同時に参加した人たちの思考回路を反映していました。
それは、中国・北朝鮮の「脅威」「テロが多発している」論から始まっているところに最大の特徴がありました。その「脅威」を煽ってきた日米軍事同盟容認・深化派の一定の成果が、隋所で見られるというのが最大の特徴です。改憲派はニンマリしていることでしょう。イケイケムードでしょう。
そうしたムードに火をつけようとしたものとして、安倍首相の演説は、大変意図的というべきものでした。ちょうどオセロゲームの四隅を取るために、どのように打っていくか、その手法が使われていました。これがベルサイユ体制に対する不満を利用して跋扈していったナチス的手口、中国・北朝鮮「脅威」論と韓国の身勝手さを使用した実麻生式民主主義的手口です。今はヘイトスピーチが大手を振って闊歩しているのは一部地域のみですが、彼らの思想の根っこは国民の中に沈澱し、次第に大きくなってきました。
こうした世論の動向をキャッチしたうえで、自分の演説の反応を予測してつくられたのは、昨日の安倍首相の演説でした。しかも、そのシナリオは、靖国参拝の対応と密接にリンクしていました。事実、安倍首相の演説の反応に対して、マスコミは、特に中国や韓国の反応のみを強調して、垂れ流していました。極めて意図的でした。何故でしょうか。
それは日本国民の中にある「何で中国や韓国に言われなければならないのか」「まだ謝らなければならないのか」「何故中国共産党政権・韓国政府のために考えなければならないのか」「尖閣」「竹島」問題に対する感情を利用してナショナリズムを煽ることを目的として仕組んだ演説でした。
靖国に参拝した閣僚のなかの発言や参拝者の発言は、麻生副総理・財務大臣の発言と同じように「騒ぐな」でした。それに対して韓国の国会議員の抗議行動や中国や韓国政府の「本音」を意図的に取り上げることで、国民の中の不満を煽ることに終始していたことが特徴でした。
それでは、安倍演説を検証してみます。
1.極めて情緒的な言葉がちりばめられていました。そこにウソを糊塗する意図が見え見えでした。「美しい国」を標榜する安倍首相の得意技そのものでした。安倍首相が、その言葉のなかに「情緒」性を強調すればするほど、その「情緒」の裏にある醜い意図と事実とが浮き彫りになってきます。
例えば、以下の言葉とフレーズです。具体的に検討してみれば、そのウソとデタラメ、スリカエとトリックが浮き彫りになります。
(1)「祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられた御霊」
「戦没者」は、皆「祖国を思い」「課族を案じ」て「戦場」に行ったか、検証したか、いっさい不明です。嫌々戦場に行かざるを得ない気持ちはなかったか。いっさい不明です。その「戦場」は誰が作ったか、戦場で倒れなければならなかったのは誰か、「祖国を愛し、家族を案じ」たのは、日本に攻められた、占領された国々の人々も同じでした。しかし、その視点は全くありませんでした。安倍首相の思いのみが先行する身勝手な言葉であることが浮き彫りになります。
(2)「戦禍に遭われ」
「戦禍」の原因は何か、スルーしました。「戦」の「禍」に遭遇させたのは、誰か、意図的に主語をスルーしています。自然現象で起こったのではありません。更に言えば、中国・朝鮮が引き起こしたのもでもありません。勿論欧米にして然りです。欧米の植民地主義だという屁理屈は通用するものではありません。何故か。ポツダム宣言と日本が「独立」を達成したとするサンフランシスコ条約を日本・安倍首相は認めているのですから、スジは通りません。
(3)「いとしい我が子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、貴い命を捧げられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません」
「父」や「あなた方」の「貴い命」を「奪った」のは誰でしょうか?国家が「貴い命」を「奪った」ことを「父」や「あなた方」が「捧げられた」とスリカエ、ゴマカシ、更には美化しました。これこそ冒涜でしょう。
しかも「貴い命」は日本人だけのものではありませんでした。安倍首相が本当の意味で、あの大東亜戦争で殺されなければならなかった人々が、その「貴い命」を「捧げた」と思うのであれば、政府の行為によって再び戦争の賛歌が起こることのないようにすることを表明すべきです。それは憲法全文と9条の理念そのものです。
また「貴い命を捧げられた」「父」や「あなた方の犠牲の上」に「いま」「私たちが享受する平和」「繁栄がある」とするのであれば、どのような「犠牲」がどのような「平和」とどのような「繁栄」にどのように連動していったか、具体的に説明しなければなりません。具体的に説明するとなれば、日本国憲法の平和主義に、その根源を求めていくことになります。
現在日本は、果たして「私たちが享受する平和と繁栄」する日本と言えるでしょうか?安倍首相は選挙政策で何を訴えたのでしょうか?「美しい国」「強い国」を「取り戻そう」と叫んだのは誰だったでしょうか?選挙が終わって、まだひと月も経っていないのに、よくもこういうことがいえたものです。大ウソつきでしょう!この大ウソつきぶりは、原爆忌の際のあいさつと全くの同じ大ウソです。こうした大ウソが平気で言えるところに、ヒトラーと似ているところがあるのではないでしょうか?
勿論、この大ウソは、「天皇は神」だから、絶対不可侵だ、と大ウソをついて、臣民の義務(兵役の義務を第一にして納税と教育の義務を定式したのです)を果たさなければ、臣民の権利は認めないぞと、脅した大日本帝国憲法の大ウソを同じです。自民党の改悪改憲案は、この思想を受け継いだものですが、それにしても、この臣民の義務によって、臣民である皇軍兵士が「犠牲」を強いられたのです。同時に臣民である皇軍兵士によって多く諸外国の国民が殺害されたのです。
その大ウソは大日本帝国憲法制定から天皇の人間宣言まで、69年も、日本国憲法制定まで68年まで続いたのです。今年が戦後68年ということを踏まえると、恥ずかしい限りです。
しかし、それにしても、この安倍首相の言葉の裏には、安倍首相の大嫌いな、アメリカに押し付けられた日本国憲法の平和主義があるのですが、このことを覆い隠しています。それとも日本国自身から積極的に調印した日米軍事同盟があったから平和とは繁栄を享受できたというのでしょうか。それとも、あの日本国憲法を押し付けたアメリカに日本がお願いして結んだというのでしょうか。更に言えば、アメリカからお願いされて、いや日米両政府が相思相愛関係の中で結んだ日米軍事同盟があったから平和と繁栄を享受できたとでも言うのでしょうか?
だとしたら、日米軍事同盟によって協力加担したベトナム戦争・アフガン戦争・イラク戦争はどのように総括するのでしょうか?これらの戦争があったから、日本の平和と繁栄が享受できたというのでしょうか?もしそうだとしたら、ベトナム・アフガン・イラクの民衆に申し訳ないでしょう!許せますか?こういう思想!!だからウソでしょう!
今日のNHKスペシャル「激論!ニッポンの平和」でも「日米軍事同盟があったから日本が平和だった」論を吐いている若者がいましたが、こうした身勝手は屁理屈がまかりとおっている日本こそ、大問題でしょう。しかも、特に国際法に違反して起こされたイラク戦争はどう総括するのでしょうか?全くケシカラン話です。徹底的に批判しなければなりません。
この「日米軍事同盟平和繁栄」論が、国民の中にそれ相当の影響力をもっていることは、NHKの世論調査でも示されました。全く倒錯した世論誘導のなかでつくられた偽りの世論と言わなければなりません。「天皇は神」式の「妄信・神話」論と言うべきです。
もう一つあります。日米軍事同盟の条文には「憲法上の規定に従うことを条件として、維持し発展させる」「自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動する」とあります。しかも「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」と日本国憲法にあるように、憲法の条規に反する「国務に関するその他の行為の全部又は、一部は効力を有しない」と日米軍事同盟の上位に憲法があることは明白です。
しかし、こうした「名目」上のルールを蔑ろに、空洞化させ、世論を変質させてきたのは、自民党政権でした。しかも安倍首相は、日本国憲法は大嫌いです。憲法を変えることが「歴史的使命」だと言い放ちました。
だからこそ、日米軍事同盟容認・深化派と日本国憲法改憲派は、中国や北朝鮮の「脅威」を煽りながら、自ら戦争責任認識を曖昧にすることで、また靖国参拝を煽ることで外交交渉を途絶えさせ、そのことで外交努力の怠慢を正当化し、外交努力を蔑ろにしながら、世論の動向を操りながら、空洞化させ、国民の中にあるナショナリズムを煽りながら、憲法改悪前夜まで引っ張ってきたのです。その手法は麻生式民主主義、ナチスの手口を使ってでした。
(4)「御霊を悼んで平安を祈り、感謝を捧げる」
大東亜戦争の戦死者の「御霊」を真に「悼む」のであれば、「感謝を捧げる」具体的行動は、二度と戦争をしないという政治を行うことです。それは憲法の平和主義の具体化しかありません。
(5)「戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道を邁進してまいりました」
このことはウソでしょう!最高法規である日本国憲法を蔑ろにしてきたのは、自民党政権であり、安倍首相ではなかったのでしょうか?日米軍事同盟が「ひたすらに平和の道を邁進して」きたというのでしょうか?ウソでしょう!
(6)「今日よりも明日、世界をより良い場に変えるため、戦後間もない頃から、各国・各地域に、支援の手を差し伸べてまいりました」
「戦後間もない頃」とは占領時代のことでしょうか?安倍首相の認識で言えば、日本が「独立」を達成していない時からでしょうか?それでは「独立」を達成してからは、どうだったでしょうか?その「支援の手」とは、具体的には何のことでしょうか?軍事的貢献だったでしょうか?それとも日本国憲法の平和主義に基づく経済支援とか、技術支援とか医療支援とか救援などでしょうか?極めて曖昧です。
「各国・各地域」も曖昧です。戦後「支援の手を差し伸べて」きたのは、アメリカと軍事同盟を結んでいる「自由と民主主義を共通の価値観を持つ」「各国」でした。それらの国々がどのような国々であったか、「開発独裁国家」というべき国家ではなかったでしょうか?「日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約」、いわゆる「日韓基本条約」調印が、北朝鮮に対向したものであり、当時の朴正煕政権を支援する意図を持ったものであること、アメリカの要請であったことは、明白な事実です。これはアメリカの「押し付け」ではなかったのです。
(7)「私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切り拓いてまいります」
ここでの主語は「私たち」です。「私」ではありません。何故主語を曖昧にしたのでしょうか?そうです、安倍首相は、大東亜戦争の歴史認識・戦争責任については、「後世の史家に任せる」、それは「国によって、立場によって見解が異なるので、政治家の仕事ではなく、歴史家の仕事」だと言い放ったからです。
しかし、少なくとも「私たち」の中には「日本国民である私、安倍晋三」が含まれることは明らかです。ということであれば、大東亜戦争の「歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切り拓」くことの具体的な中身が示されなければなりません。そうです。これは、安倍首相の大嫌いな、アメリカから押し付けられた日本国憲法の具体化です。
(8)「世界の恒久平和に、能うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世を実現するよう、全力を尽くしてまいります」
この言葉を使うのであれば、日本国憲法しかないでしょう!しかし、これは言葉だけです。ここに大ウソつきの安倍首相と日本国憲法改悪派・日米軍事同盟容認・深化派の大ウソがあります。ウソとゴマカシの言葉は短く済みます。それを批判するのは、長くなります。ここに、最大のネライがあります。ウソは大きければ大きいほどが良いのです。
2.安倍首相の演説のウソ八百ぶりは、以上述べてきたとおりです。特に強調しておかなければならないのは、昨日の演説の安倍氏自身の位置づけです。それは以下のとおりです。
(1)時には、日本国憲法の理念を使いながら、
(2)日本国憲法改悪と日米軍事同盟深化論を覆い隠し、
(3)大東亜戦争の「犠牲者」は、大日本帝国憲法の臣民の義務によって、国家的強制によってつくりだされたものであり、それを「御霊」として美化し、
(4)彼らの犠牲の上に、平和と繁栄を享受しているとすることで、平和と繁栄を享受していると思っている国民に御霊の美化と強制し、
(5)天皇制軍国主義国家の侵略政策によって犠牲になった諸国民の「御霊」、侵略戦争に反対し「貴い命」を奪われた愛国者たちを無視・黙殺し、
(6)中国・韓国の安倍政権「批判」を煽ることで、それらを利用し、
(7)それらの批判は中国・韓国の内政干渉として、日本のナショナリズムを煽り、醸成し、
(8)安倍自公政権が具体化すべき憲法に基づく平和外交の努力の怠慢を免罪させ、
(9)安倍自公政権が具体化すべき憲法に基づく平和外交努力が実行できない責任を中国・韓国のナショナリズムに負わせ、
(10)中国と北朝鮮の脅威と中国と韓国の内政干渉に対抗するためには軍事力を強化するしかないと思わせ、
(11)そのためには、敵基地攻撃論と集団的自衛権の行使へと憲法を空洞化させ、
(12)最終的には、安倍自公政権の憲法改悪・日米軍事同盟深化の方向に、国防軍強化の方向に誘導しようとするものです。
3.しかし、こうしたウソがまかり通るためには、どのような装置が働くか、そのことを考えなければなりません。その最大の装置はマスコミです。今回を含めて安倍首相の大ウソ付きを野放しにしているマスコミ界の退廃について、具体的に告発しなければなりません。マスコミを通して垂れ流されている思想と論理、言葉が、今や日本国の世論として跋扈しています。このことを徹底して暴いていく必要があります。
ウソを見破るのは簡単です。例えば、NHKスペシャル「激論!ニッポンの平和」のなかで出されていた主なものをあげてみますと、以下のとおりになります。
(1)集団的自衛権行使論・敵基地攻撃論を正当化する「北朝鮮がアメリカにミサイルを撃ち込むのを黙っているのか」論です。有史以来、アメリカ本土が攻撃されたことはあったでしょうか?
(2)9.11テロが引き合いに出されていましたが、アメリカがテロの標的にされるのは何故か、全く不問です。しかもその報復としてのアフガン・イラク戦争の結果も不問でした。
(3)真珠湾攻撃こそ敵基地攻撃論の代表的事例でしたが、結果はどうだったでしょうか?
(4)軍備強化と日米同盟強化を正当化論として、「日本が攻められる」論がまことしやかに語られていましたが、赤字財政危機下、どれだけの軍事費を認めるのでしょうか?攻められる前に、どれだけの外交努力と交流をしてきたか、全く不問でした。
(5)日本の軍備強化論者は、最前線に誰をどんな方法で送り込むというのでしょうか?戦争反対者はどうするのでしょうか?余りに空理空論です!
4.特に安倍首相の抽象的な、情緒的な言葉について、追及もせず、曖昧にしたまま、たれ流すマスコミを変えていかなければなりません。そうして具体的に追及するマスコミ・諸学者の論考を国民的世論にしなければなりません。偽りの世論調査結果を徹底して論破していく必要があります。これについては、今後、更に強化していくつもりです。
5.更に言えば、日本国内の、改憲派のネライと日米同盟深化の論理を憲法と国際法の原則を使って徹底して崩していくことです。彼らの思想と論理が、いかにして世界の事実、歴史の事実に反しているか、彼らの論理に沿って、その偽りを暴いていくことです。
6.中国・北朝鮮・韓国のナショナリズムに何を訴えていくか、このことが、日本国の憲法改悪勢力を包囲するうえで大きな力となるでしょう。それは、戦後日本の国際公約である憲法9条を守る国際統一戦線の結成と構築です。これこそ、世界の到達点に沿った理論と運動論です。
今こそ日本国憲法の理念を世界に、特にアジア、中国・韓国・北朝鮮に輸出するのです。これは可能です。何故ならば、日本国憲法こそ、あの戦争責任問題を意識した憲法であり、国連憲章の理念を具体化したものだからです。しかも国連結成後の国際法の発展は、憲法の理念と合致するものだからです。更に言えば、ネットを通して国際交流を図るのです。国境を跳び越した連帯をどのように構築するか、です。
平成25年8月15日 全国戦没者追悼式式辞
天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族、各界代表多数の御列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。 祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられた御霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられた御霊の御前に、政府を代表し、式辞を申し述べます。 いとしい我が子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、貴い命を捧げられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。 御霊を悼んで平安を祈り、感謝を捧げるに、言葉は無力なれば、いまは来し方を思い、しばし瞑目し、静かに頭を垂れたいと思います。 戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道を邁進してまいりました。 今日よりも明日、世界をより良い場に変えるため、戦後間もない頃から、各国・各地域に、支援の手を差し伸べてまいりました。 内にあっては、経済社会の変化、天変地異がもたらした危機を、幾たびか、互いに助け合い、乗り越えて、今日に至りました。 私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切り拓いてまいります。世界の恒久平和に、能うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世を実現するよう、全力を尽くしてまいります。 終わりにいま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆様には、ご健勝をお祈りし、式辞といたします。
平成二十五年八月十五日 内閣総理大臣 安倍晋三(引用ここまで)