「おや」
「あら」
「お久しぶり
お久しぶり」
「どちらまで行かれますの?」
「この切符が使える駅まで」
「ふふ。変わっていませんのね」
「わたしは変わるつもりなんてないさ。それであなたは?」
「“あの町”まで」
「ほう。またどういう風の吹き回しで?」
「そうねえ…。時が解決してくれたから、かしら?」
「なるほど。あれから…」
「七年、ですわ」
「そうだ、七年だ。あなたに . . . 本文を読む
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プロフィール
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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