迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

まだたりぬうたいたりぬしまいたりぬ。

2013-03-23 21:15:06 | 浮世見聞記
それがし、「七騎落」と、「絃上」と、「羽衣」を謡い、 再び「安宅」を舞い仕る。 気合いが入り過ぎたか、途中で頭がクラッとなりそうだったけれど、最後までやり遂げてさむろう。 実感は、あとからジワジワと沸いてきて、そしてたまらなく泣けてくる。 或る故人いわく、 “とにかく、何度も稽古をするんだ” また或る人いわく、 “百回の練習より、一回の本番だ” どちらも、真理。 . . . 本文を読む
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