国立能楽堂で、金春流の「阿漕」を観る。
禁漁区での密漁が発覚して沖に沈められた漁師が、亡霊となって旅僧の前に現れて、救いを求める物語。
業の強さは心の弱さと表裏一体なのだということを、八人の地謡方が凄まじいまでの迫力で、観る者たちへ訴えかけてくる。
人間は、この世にいても、あの世にいても、常に救いを求めている。
そのような願いが、すでに我欲なのではないか―その声が謡いから聞こえた時、わ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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