新宿の末廣亭で、昼席の主任(トリ)をつとめる雷門助六の落語を聴く。
噺は「鼻欲しい」。
吉原で梅毒をもらって鼻の欠けてしまった寺子屋師匠の武士が、川崎大師へ参詣する途次に、馬子に狂歌で鼻を嗤われるはなし。
現代では煤煙霞む京浜国道となった大師への道も、助六師が口演する馬子のゆったりとした話しっぷりによって、たちまち長閑な街道だった頃へと、時間が戻って行く。
ちなみに、過去の病気になりつつ . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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