迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

顔かたちとお心持ち。

2017-06-10 22:51:54 | 浮世見聞記
上野広小路亭で、雷門助六の落語を聴く。 今日の噺は先代譲りの「長短」。 サゲは、「継ぎの裂(きれ)じゃ」。 それは上方男が江戸男の仕立ての着物を褒めたあと、端布(ハギレ)があるかを訊ねる件りに掛かってゐるわけだが、今日の口演では、そこがスッポリ抜けてゐたやうに思ふ。 だから初めてこの噺を聴いた人は、サゲの意味がわからなかったはずだ。 録音や録画放送では出くわせない、生の寄席ならではのこと . . . 本文を読む
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