山形県県民会館やまぎんホールで、黒川能の公演を観る。
舞台を塩で清めると、「紅葉狩」が始まる。
この曲の詞章はすべて知ってゐるが、それでもシテやワキが何を言ってゐるのか、ほとんど分からない。
あまりにも分からなくて、しまいには笑ひが込み上げてくる。
しかし、シテの上臈が扇をとって舞ひ始めると、その姿の美しさにいつしか見惚れ、
「夢ばし醒まし給ふなよ」
の謡で塚の陰からキッと窺ふ表情に、 . . . 本文を読む
goo blog お知らせ
プロフィール
-
- 自己紹介
- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
最新記事
カテゴリー
最新コメント
- GS/ニッポン徘徊──旧下大崎村点景。
- Stargate/帝国の関門、のちに海の玄関、そして永遠。
- ししまる/いまさらあってもしょうがない。
- ししまる/おなじあなのむじな。
- ししまる/かがみにはうつらない。
- ししまる/ごえんとはそういうもの。
- 紫陽花/よくみねぇ。
- 紫陽花/ささやき。
- ししまる/さりながら、さりながら。
- ししまる/あきぬあじわひ。