やうやく落ち着ひて、今年の紅葉を見る。
まう寒いはずの季節に紛れ込んだ暖かさに、今年の紅葉はあまり期待していなかったが、それでも季節はかうして巡るのである。
謡の稽古をしやうと公園の広場へ行くと、足許には露をおひた草葉が私を見上げてゐる。
いろいろなところに、いろいろいろな生き物がゐる。
小さな子が遊びに興じてゐる。
しかし親は、その子ではなく、手のひらの端末ばかりを見てゐる。 . . . 本文を読む
国道1号線を二十分ほど行った赤目ヶ谷中信号で旧道は右に分かれますが、そのすぐ先の旧道と現道の間には、往年の松並木が一本だけ残っています(↑写真)。
「名残の松」と名付けられたこの松は、丸子宿界隈に三本残る松並木のうちの一本で、傍らの案内板にある通り、江戸、明治、大正、昭和、平成と、四つ時代の交通を見守り続けてきました。
そして間もなく、五つ目の時代へと、突入することになるわけです。
名残の松 . . . 本文を読む