迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

昔の人の申しし縁。

2022-01-09 09:25:00 | 浮世見聞記
ラジオで、初春らしく寶生流の「高砂」を聴く。前半は「永遠の夫婦愛」、後半は「國の平和」を謳った、ニッポンの祝曲の代表たる世阿彌の名作──と能書きを垂れたところで、詞章の字句が私のやうな現代凡人にはムズカシすぎて、正直なところアタマにサッパリ入って来ない。しかし謠の節付けがサッパリしてゐるおかげで、音樂としてすんなり入ってくる。むしろこの曲を下敷きにした落語の「高砂や」が樂しめれば、それでよいと私は . . . 本文を読む
コメント