東京都目黒區中目黒から恵比寿方面へと抜ける急坂を、「別所坂」となむ云ひける。老若男女あへぎあへぎ登って、〆は階段。やはり難所はかうでなくてはならぬ。その向かひ側には庚申塔群が、息つく通行人たちを静かに見守り續ける。かつて坂の上からは富士山が望めたさうだが、それも現在(いま)では昔語り。日々の見通しが立たないとすれば、それは自分でさうしてゐるにすぎないと、坂上に立って、振り返って、思ふ。 . . . 本文を読む
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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