昼間の電車内で、母親に連れられて乗ってきた幼い女の子が、「きょうは、“ちうしうのめいげつ”なんだよ」と話してゐるのが聞こえて、今日はさうなのかと知る。夜になるのを待って、外に出る。湿度はなく、虫の聲も涼やかに聞こゆ。雲はなく、涼やかな満月は虫の聲と共に“聴く”ものであることを知る。足を蚊に喰はれた。かういふ問題もあることを知る。 . . . 本文を読む
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プロフィール
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- 嵐悳江(あらし とくえ)──手猿樂師にして、傳統藝能創造家にして、鐵道愛好家にして、古道探訪者にして、文筆家氣取り。
雅号は「李圜(りかん)」。
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