會場が廣いだけでなく、内容の奥も深くて一篇にまとめられない“EXPO'70”跡めぐり、70’大阪萬博の象徴と云へば故人岡本太郎の手による「太陽の塔」、


もともとは地上30mの高さに設けられた「大屋根」のテーマ館に觀客を運び上げる必要から計画されたものだが、故人がこの塔の計画に着手したのは萬博開幕の二年前と遅く、しかもこの造作について故人は生前になにも語ってゐないため詳細は不明云々、



「藝術は呪術である」と語った故人の“斬新”な生命觀は、令和の世にもただただ呆氣にとられる。

これは萬博閉幕後に行方不明になった實物の復元云々、

(※萬博開催當時の現物)



もともとは地上30mの高さに設けられた「大屋根」のテーマ館に觀客を運び上げる必要から計画されたものだが、故人がこの塔の計画に着手したのは萬博開幕の二年前と遅く、しかもこの造作について故人は生前になにも語ってゐないため詳細は不明云々、

内部は「生命の樹」と名付けられた壮大な模型が高々とそびえ、觀客はそれに度肝を抜かれつつエスカレーターで上った云々、しかし萬博閉會後は長らく閉じられたままになってゐたものを、平成三十年(2018年)に補修補強工事を施した上で常設展示施設として復活、


「藝術は呪術である」と語った故人の“斬新”な生命觀は、令和の世にもただただ呆氣にとられる。
もっとも、ワケのわからないモノはそのぶん接する者に自由な思考を許すわけで、「ワケわからん」と云ふことがわかった、で良しとすべし。
この復活施設の序章には、故人が制作した「地底の太陽」なる巨大假面が展示されてゐるが、

これは萬博閉幕後に行方不明になった實物の復元云々、

(※萬博開催當時の現物)
“行方不明”と云ふところが、私には何かそそらるる。

萬博開催當時に「太陽の塔」の頂部に設置され、平成四年(1992年)に劣化を防ぐため取り替へられた初代の“黄金の顔”が令和五年(2023年)夏に園内の「EXPO'70パビリオン(旧鉄鋼館)」に再登場云々、そちらも一見せばやと存じ候。