
確かに、携帯端末の所持率は上がってゐる。
私もスマホを所有する一人であり、“ちょっとした”調べ物の時などは重寶してゐる。
ただし、“ちゃんとした”調べ物の時は、紙の資料をあたる。
私の愛藏書に、中公新書の「赤電話・青電話」(昭和四十年刊)がある。
公衆電話の仕組みや意義を細やかに、かつ解りやすく説ひたこの名著によって、私は騒音下での通話の際は片耳を塞ぐのではなく、口許──の通話口──を片手で覆ったはうがよく聞こえることを識った。
利用されない物でも整備費用はかかることを考へたら、公衆電話の設置臺數が減らされることは「時代の流れ」と云ふしかないだらう。
利用されない物でも整備費用はかかることを考へたら、公衆電話の設置臺數が減らされることは「時代の流れ」と云ふしかないだらう。
ただ、近年では東日本大震災の時がさうであったやうに、災害時にまずダメになるのが電波通信機器であることは、よく肝に銘じておくべきだ。
確かに、携帯端末の所持率は上がってゐる。
が、その數字は「電話機」としてのそれより、

「ゲーム機」としてのそれである氣がする……。