今日から年末年始の帰省が始まったとかで、東京驛を覗いて見ると、なるほど大賑はひ。
三代の東京者である私には全く關係のない流れだが、かうして眺めてゐるぶんには面白い。
なんでも今回は最大で九連休云々、しかし誰もが結局は後半にネタ切れして余暇(ヒマ)を持て余す、と聞く。
棲家と職場の往復しかない生活文化が普段な面々、しょせんヒトは働いてナンボ、と云ふことだ。
閑散とした大手町を通り、「将門塚」を訪ねる。
今年一年、我が道を勝ち通せた御禮と、来年もさうであるやう、願ひを捧げる。
今朝のラジオで、「除夜の鐘が鳴るとそれまでセカセカしてゐた時間の流れが、急にゆったりとなる」と話してゐるのを聴いて、さうだよなぁ、と思ふ。
たぶん、我々はふだんの時間の使ひ方が、ヘタなのだらう。
昼間もキンと冷えた晴天に、一部で迫るイヤな色の雲。
今年の漢字も、流行語も、私は知らないし、知りたいとも思はぬ。
が、令和六年(ことし)の「色」はコレだと、私は見上げて確信す。
それでも、来年も“春”は来るであらう。
だから私は、こちらから逢ひに行く。