迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

騒觀歡相。

2024-12-28 20:23:00 | 浮世見聞記
今日から年末年始の帰省が始まったとかで、東京驛を覗いて見ると、なるほど大賑はひ。



三代の東京者である私には全く關係のない流れだが、かうして眺めてゐるぶんには面白い。

なんでも今回は最大で九連休云々、しかし誰もが結局は後半にネタ切れして余暇(ヒマ)を持て余す、と聞く。

棲家と職場の往復しかない生活文化が普段な面々、しょせんヒトは働いてナンボ、と云ふことだ。



閑散とした大手町を通り、「将門塚」を訪ねる。



今年一年、我が道を勝ち通せた御禮と、来年もさうであるやう、願ひを捧げる。



今朝のラジオで、「除夜の鐘が鳴るとそれまでセカセカしてゐた時間の流れが、急にゆったりとなる」と話してゐるのを聴いて、さうだよなぁ、と思ふ。


たぶん、我々はふだんの時間の使ひ方が、ヘタなのだらう。



昼間もキンと冷えた晴天に、一部で迫るイヤな色の雲。



今年の漢字も、流行語も、私は知らないし、知りたいとも思はぬ。

が、令和六年(ことし)の「色」はコレだと、私は見上げて確信す。



それでも、来年も“春”は来るであらう。



だから私は、こちらから逢ひに行く。









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