昨日は大井町線ではとんだバカ母子に驚かされたが、今日は全通九十年の記念エンブレムを貼った編成に、初めて出逢ふ。

情報を仕入れてホームの突端などでカメラを構へてお仲間と屯す、ああいふことは好きではないので──たまにまんまとガセに引っかかる彼らの水準は實はアヤシイ──、かういふ時に出逢へるとその御縁に嬉しくなる。

情報を仕入れてホームの突端などでカメラを構へてお仲間と屯す、ああいふことは好きではないので──たまにまんまとガセに引っかかる彼らの水準は實はアヤシイ──、かういふ時に出逢へるとその御縁に嬉しくなる。
しかも、登場時から大井町線を走り──東横線に移籍した一時期もあるやうだが─、いまや最古参となった9007編成に記念エンブレムを付けたところが、なんとも心憎ひ。
あのブサイクな急行専用車では、かうした喜びは味わえぬ。
昨日のバカ母子を目撃したのとほぼ同じ時間帯に、ほかの路線にてまだ幼い元氣な息子に乗車マナーをしっかりと躾けてゐる若い母親を見る。

それが當たり前にも拘ず、昨日の今日なだけにホッと“救ひ”を感じてしまふところに、令和二年現在の現實がある。
それでも、我が子を相手に手を焼ひてゐるその姿は、どこか微笑ましい。
『母子ともに健康』
は、
いつまでも、
さうであってほしいものだ。